東京23区と比べ少しだけ大きいくらいの面積のなかに、多くの観光名所がギュッと詰まった観光大国シンガポール。緑あふれる街の様子から「ガーデンシティ」という別名を持ちます。
・マレー系
・インド系
などの民族が住み、他国からの移住も迎え入れているシンガポールには、いろとりどりの移民文化、シンガポール建国の歴史を物語るコロニアル風の建物そして、最新テクノロジーを駆使したマリーナエリアなど、多民族国家ならではの魅力が盛りだくさん!
ちなみにシンガポールは現在、国を挙げてCity in a gardenに取り組んでいます!
また多民族国家らしく中華、インド、タイ料理など食もグローバルで、多国籍グルメも大いに楽しむことができる国です。
旅行者にさまざまな顔を見せて楽しませてくれるシンガポールは、もちろん卒業旅行にも適した国です。そこで今回は実際にシンガポールに足を運んだことがある私が、
・観光地
・アクティビティ
・グルメ
という4つのカテゴリーを設け、おすすめスポットなどをご紹介していきます。
シンガポールの基本情報
日本とシンガポールの時差
シンガポールと日本の時差はたったの1時間で、
日本時間:正午 → シンガポール時間:11時
と日本の時計の針のほうが少しだけ先に進んでいます。
シンガポールの気候
卒業旅行シーズンにあたる時期は残念ながら雨季で、スコールの多い季節となります。しかし現地は概ね25度以上。服装は基本、夏の格好で問題ありません。
シンガポールのお金事情
シンガポールの通貨は、シンガポールドル(SGD、S$)で
1シンガポールドル=約80円
となっています。
紙幣は2、5、10、50、100、1,000そして10,000ドルの7種類があります。硬貨は5セント、10セント、20セント、50セント、1ドルの5種類です。
※1セント硬貨もありますがほとんど出回っていないそうです。
卒業旅行で人気のシンガポールの交通機関
シンガポールは直行便を利用すれば7時間ほどで渡航できます。ただし出発時間によっては深夜到着となるおそれがあります。シンガポールは比較的、治安がいいほうではありますが、いつ発つかより、いつ着くかを重視すべきです。
さすがに初めての海外旅行で、女子だけとなれば、いつも以上に気をつけるべきです。念のため日中に到着する便を選びます。シンガポール線は主に
・全日空
・シンガポール航空
が就航中。主要空港はもちろん、地方空港からもアクセス可能です。
シンガポールの玄関口
日本の直行便が降り立つのは、チャンギ国際空港となります。この空港、実は
などたくさん楽しめる場所があります。
オススメは最近、登場した巨大な滝(写真)と、有料ですが滝周りにあるガラス床の遊歩道キャノピー・ブリッジです。空港隣接の複合施設「Jewel」のなかにあり、必見です。
チャンギ国際空港からシンガポール市街へ
チャンギ国際空港から市街への移動は、
・エアポート・シャトル
・タクシー
・バス
があります。空港案内板には日本語の表記もありますので、乗り場まで迷うことなく行けるはずです。
シンガポールの地下鉄は、MRT(大量高速輸送システム、Mass Rapid Transit)と呼ばれていてお得に利用できます。
MRTチャンギ・エアポート駅は、ターミナル2、3の中間、地下にあります。ターミナル1からはターミナル間を移動できるスカイトレインで、ターミナル2へと移動し向かいましょう。
なお中心部に出るためには途中、(タナ・メラ駅で降りイースト・ウエスト・ラインへの)乗り換えが必要です。
エアポート・シャトルは24時間利用可です。一律9シンガポールドルで利用でき、15~30分おきに出発しています。
タクシー乗り場は各ターミナルに設置されています。中心部まで約30分、料金は20~40シンガポールドルとなることが多いです。
地元民の足にもなっているバスはチャンギ国際空港から24、27、34、36、53、858番が各地まで走っています。
シンガポール市街での交通、移動手段
シンガポールで市街観光地をめぐるならMRTかタクシーがオススメです。
空港から市街だけではなく、シンガポール市街地をほぼカバーしているMRTは、旅行者の移動手段としても、とても重宝されています。
なおMRTの乗車券には次の3種類があります。
1.スタンダードチケット
| 日本と同じく自動券売機(GTM)で目的駅を選択し、表示乗車料を払うと発行されます。いわゆるきっぷです。最初に10セントのデポジットが加算されますが繰り返し使うことで正規料金から割り引かれ結果、その分が戻ってくることになります。 |
2.ez-linkカード
| 12シンガポールドルで購入できる交通系ICカード。カード代が5シンガポールドル、運賃が7シンガポールドルです。MRT、バス、一部のタクシーで使えます。 |
3.シンガポール・ツーリスト・パス
| MRT、LRT、一部バスの乗り放題チケットで価格は、1日20シンガポールドル、2日26シンガポールドル、3日30シンガポールドルです。空港や主要駅で購入できます。ただしこの料金のなかには10シンガポールドルのデポジットが含まれています。発行から6日以内なら払い戻しを受けられますから、旅の終わりにはパスの返却をお忘れなく! |
ひととおりシンガポールの交通事情に詳しくなったところで、観光に出かけることにします!
卒業旅行で人気のシンガポールのおすすめ観光地10選
シンガポールには最新技術を駆使したアーバンなエリアから、地元に根付いた移民らの息づかいを肌で感じられるエリアまで、たくさんの見どころがあります。なかでも特に人気のある観光地を以下、ご紹介していきます。
1.マーライオン公園
シンガポールへ卒業旅行に行ったなら、マーライオンは外せません。マーライオンはマーメイドとライオンが合体したとされる伝説の動物です。
昔は別の場所にあったのですが、今はいわゆるマリーナエリアに移動しました。ライトアップされたマーライオンと高層ビル群の景観はとても美しく、夜に訪れるのもいいでしょう。
2.マリーナエリア(マリーナ・ベイエリア)
インフィニティプールで知られる超高級ホテルのマリーナベイ・サンズ、その横にあるガーデンズ・バイ・ザ・ベイそして、世界最大の観覧車シンガポール・フライヤー(高さ165m)があるシンガポールで最も都会的なエリアです。
3.チャイナタウン
中華料理や中国雑貨を取り扱うお店が並ぶにぎやかな通りですが、訪ねてほしいのはブッダの遺骨や歯が祀られている舎利殿や博物館も擁する新加坡佛牙寺龍華院とシンガポール最古のヒンズー教寺院であるスリ・マリアマン寺院です。
4.ラッフルズ卿上陸地点
シンガポール建国の父でイギリス人のスタンフォード・ラッフルズ卿が1819年に上陸したとされている地点が、アジア文明博物館そばにあります。
そこにある腕組みをした姿の白像は、かなりのイケメンぶりから? 現在、インスタ映えスポットとして人気となっています。
5.クラーク・キー
レストランやバーが立ち並ぶシンガポール川沿いの煌びやかなナイトエリアです。水面にキラキラと映るライトアップが美しく、このオシャレなエリアを散策しただけでも思い出に残るはず。
6.シンガポール植物園
シンガポール初の世界遺産で160年の歴史を誇る植物園です。毎朝5時から深夜0時まで開いていますので、短期滞在でも時間を選ばず自由自在に楽しめ、ナショナル・オーキッド・ガーデン(8時半~19時、5シンガポールドル)以外は入場無料の穴場です。
7.サルタン・モスク
カンポン・グラムにある黄金色のドームが目印のモスクです。モスクはイスラム教寺院のため、肌の露出が禁止されています。郷に入りては郷に従えです。
8.リトル・インディア
シンガポール最大のブッダ像がある千燈寺院、スリ・ヴィーラマカリアマン寺院、スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院(ヒンズー教)、アブドゥル・ガフール・モスクがあり、インドの雰囲気、寺院・モスクめぐりが楽しめるエリアです。
9.カトン
市街地から少し離れますがカラフルなプラナカン文化が根づいたエリアで、かわいらしいパステルカラーの建物はフォトジェニックスポットといえます。
10.ユニバーサル・スタジオ・シンガポール
最後にご紹介しますのがシンガポールの南にある小さな島、セントーサ島にあるUSSです。セントーサ島にはリゾート・ワールド・セントーサという大きなレジャー施設があり、その一角を占めるのがユニバーサル・スタジオ・シンガポールです。
卒業旅行で人気のシンガポールのアクティビティ
シンガポールにはさまざまなアクティビティが楽しめるレジャー施設が充実。なかでもオススメしたいのは以下2つです。
リバー・クルーズ
クラーク・キー、マリーナベイ・サンズ、マーライオン公園などから乗り込め、夜景も楽しめるリバー・クルーズは、老若男女問わず人気があります。
リバー・クルーズに使われる船は「ちょっとレトロなバムボート」で、乗船料は25シンガポールドル~です。
ナイト・サファリ
ナイト・サファリはシンガポール動物園、リバー・サファリと隣接し同じ場所にあります。ただし夜だけ開園するなんとも不思議な動物園です。夜限定の理由はいたってシンプル、なぜなら夜行性の動物を(見物客から見て安全に)放し飼いにしているからです。
70シンガポールドルでナイト・サファリとシンガポール動物園もしくはリバー・サファリ(本来、単独なら34~37シンガポールドルが別途かかる)の2カ所が楽しめます。
卒業旅行で人気のシンガポールのおすすめグルメ
茹でた鶏肉とその茹で汁で炊いたご飯を合わせた、シンガポールの定番グルメです。街の屋台から高級レストランまで、さまざまな場所で食べられます。赤唐辛子のソース、おろししょうがで食べるのがシンガポール風です。
カニをまるごと茹でたあと、チリソースで炒めた豪華な一品です。チリソースといってもトマトや溶き卵入りのソースで甘い仕上がり。辛い料理が得意ではない人も十分楽しめます。
ただしカニを丸ごと使っているだけあって値は張ります。価格をチェックしてからオーダーするようにしましょう。
シンガポールのソウルフードといえば、スペアリブといったお肉を煮込んだスープ。茶葉ではなく薬膳入りのバクテ(肉骨茶)です。ボリューム満点でコクもありますが基本、さっぱりといただける逸品です。揚げパンとご一緒に!
ココナッツミルク、卵、砂糖、パンダンリーフを煮詰めたカヤジャム、バター、トーストという組み合わせの朝食、スイーツです。
これらのほかラッフルズ・ホテルを訪れてのハイティーとシンガポール・スリングは、一足早く社会人になった気分を味わえます。
シンガポール卒業旅行をより充実したものにしてくれる書籍・本
まっぷる シンガポール’20 (マップルマガジン 海外)
ポイ捨て禁止など日本では考えられないくらい法律が厳しいシンガポール。そんな情報も知れるほか、特別付録のマップはもちろん日本版で、市街地、セントース島、カトンの情報も載っています。個人的にはMRTの路線図がうれしい。1,000円+税
まとめ
多民族文化をうまく融合・反映した魅力あるシンガポール。
のが、オススメの理由です。
高級ホテルに泊まる旅もよし、B級グルメの旅もよし、アクティビティ重視など予算に応じたシンガポール卒業旅行をぜひ。楽しんでくださいね!
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