私は過去に2回リストラされています。
現在は比較的安定した環境で働けていますが、過去の経験から「またいつリストラされてもおかしくない」と考えており、そうなった際の飯の食い方をいつも模索しています。
今回は1つの方法として「コンサルティング業務で稼ぐ」ということを考えてみました。
コンサルティングで稼ぐとは?
先日、東京-大阪間の新幹線内での時間つぶしに「SPA!」という雑誌を買って読んでいました。
やや低俗なネタも含むため普段はあまり買わないのですが、何気なく読み進めていると、
「平凡な才能をカネに換える技術」
というコラムに目が止まりました。
このコラムの趣旨を抜粋しますと、
ここ数年、ネット上では個々の知識や時間を切り売りすることが目立つようになったきた。
その難易度、報酬は人それぞれだが、専門知識や特殊な技術がなくても、金に換金できる適正は誰もが持っているもの。
という内容です。
「どういったことができれば、自給いくら稼げるか」という事例が幾つも載せられていました。
オタク趣味を活かしてゲームの実況をする、精力の強さをウリに精子ドナーで稼ぐ(テレビで問題視するニュースが報道されていましたが…)、という面白いものも載せられていましたが、その中で、
「キャリア経験」を活かしたコンサルティングで:推定月収50万
という事例がありました。
いかにも胡散臭い見出しでしたが、実際に読んでみて納得がいきました。
内容は、商社で様々な事業の立ち上げ(アパレル、塗装会社、医療機関など)に携わった商社マンが、その経験を活かして個人でコンサルティング事業を行う、というものです。
時給はおよそ5万円と高額で驚きましたが、コンサルティングやリサーチ系のスキルはダイレクトに対価に直結するため、報酬額が大きくなるそうです。
この記事はノマドライフとも絡めて書かれており、ノートパソコンと通信ユニットさえあれば、いつでもどこでも受注が取れて仕事ができることも魅力の1つとして挙げられていました。挿絵には、高級クラブで仕事をする、といった極端な事例も描かれていました。
ノマドという言葉が世に現れてから月日が流れましたが、ノマドワーカーは今では当たり前のようになってきていますね。
以前、テレビ番組で放送がされていたものですが、元ライブドア社長の堀江さんもスマートフォン1つを持ち歩き、場所を問わず仕事を進めていました。
これがちょうど良い例になりますね。
自分のキャリア・私生活を棚卸してみると意外とネタがある
「経験を基にしたコンサルティング」とだけ聞くと、敷居がとても高く感じます。
…ただ、よくよく考えてみるとこのコラムで述べていることは、誰にでも実践し得るように思えてきました。
例えば、このサイトは私の実際の転職体験談を綴ったものですが、こういった体験を必要としている人は多少なりいらっしゃいます。
転職活動が終わってしまったので最近はロクな記事を書いていないので恐縮ですが、稀に「転職の実体験やノウハウがとても参考になった」というメッセージを頂くこともあります。
コンサルティングができるレベルではないですが、人に簡単なアドバイスができるくらいにはなっています。
このように、自分の経歴を振り返り、仕事・プライベートを含めて経験を棚卸してみると、意外と良いネタが出てくるかも知れません。
例えば、趣味で釣りやゴルフ、英語を嗜んでいれば、候補の1つとして挙がってきます。
その経験を整理し、人にレクチャー可能なノウハウとして構築できれば、その時点からキャッシュを生み出す源となります。
業務経験とコンサルティング
趣味から転じる人もいますが、コンサルティングができるノウハウは、実際の業務から得ることの方が多いです。
私の知っている人では、以下のような事例がありました。
- 元社内SE(上流工程) ⇒ 中小企業のシステム導入コンサル
- 銀行社員 ⇒ 経理コンサル
- 製薬会社社員 ⇒ 環境関係コンサル
自らコンサルティングを興した人の共通点として、幅広い役割を担っていた人、例えば、プロジェクトの企画から導入完了までのデリバリーを経験した人などが多いです。
サラリーマンをしていると、全体の中である特定の業務だけを担当する人も大勢います。
所謂、歯車的な働き方ですが、それではコンサルティングは難しい、と感じます。
一つのプロジェクトを担当し、最初から最後まで携わった経験が重要です。
これがないと、全体を見据えた提案もできないでしょうし、無事にプロジェクトを終わらせることも難しいでしょう。
社内SEがコンサルティングができるのか?
SIerのSEなどと比べてスキルが少ない社内SE
色々な職種がありますが、その中でも社内SEはリストラされたらもっとも危険な部類だと思われます。
私は、そんな社内SEが活路を見出せる道こそがコンサルティングという生き方だと思います。
社内SEは色々な業務システムの導入に携わることができますが、その際に多くの業務を疑似的に体験できるという強みがあります。
導入を通じて、当該業務のシステム導入のノウハウも身に付きますし、業務自体にも詳しくなります。
私の周りでも経験が豊富な人は、社内SEを辞めた後にコンサルタントとして生きている人も大勢います。特に、外資系企業の出身者はその傾向が強いです。
ただ、社内SEが評価されるには、あくまでも「主体的に役割を担ったか」がポイントです。「特定の工程を担当しただけ」、などでは弱く、プロジェクトマネジャーとして、プロジェクトの推進や管理業務を行っていることが大切です。
先の会社での社内SEのリストラ事例を見ていても感じましたが、特定の業務システムばかりをやっており、基本的にベンダー丸投げで仕事は予算管理と運用だけ。と、いう人の評価は相当低く、真っ先にリストラリストに載ります。
一筋縄にはいかないかも知れませんが、こういった活路もあることを考えながら、今後のキャリアの積み方を模索していきたいと思います。
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