SEから違う職種に変える方法 社内SEで入社後に異動で他部門に動く

社内SE

私もそうですが、世の中にはSEを辞めたくて辞めたくて仕方のない人が多いと思います。

そんな方にはもし専門が業務系SEであるなら、一旦社内SEとして採用され社内異動するという手段が有効です。

なぜSEは辞めたくなるのか

SE(システムエンジニア)は言葉の響きこそかっこ良いですが、仕事の実態はなかなかに壮絶です。

  • 仕事がものすごく激務
  • 失敗が許されない
  • 苦労の割には報わず転職で潰しが効かない
  • など報われない点が多いことが理由です。

「将来性」という点でもSEは大変割に合いません。

例えば、40歳定年説(40歳になる頃には首になる)などがあり、長く働けないという傾向があります。

実際に40歳でクビが飛ぶわけではありませんが、40歳くらいで管理職に慣れていない場合は、そこでキャリアが足踏み状態になりやすいです。

こうなると、給料が上がらず仕事も回ってこないため、社内で大変扱いが悪くなります。

 

また、そもそも仕事内容に面白み・意義などを見出せないという人もいるでしょう。

SEはロジカルな思考を求められますが、こういったことが嫌いな人もたくさんいらっしゃいます。

私が新卒で入社した会社の同僚に、アルゴリズムなどの理解がどうしてもできない女の子がおり、悩んだ末に辞めていきました。

私は理系ですが、どちらかと言うと数的思考が苦手なため、今でもかなり苦労しています。

 

このように、SEには辞めたくなる背景がたくさんあります。

ただ、転職では恐ろしいほど潰しが効きません。

SEから転職できる職種は基本的にSEしかなく、職種を変えると「未経験」扱いされます。

ある程度年齢が高くなっていると「未経験」で採用されることはまずありません。

こうなると、ITから逃げることはかなり難しくなってきます。

ただ、やり様によってはうまくSEから逃げ出すことも可能です。

 

業務系SEの人はまずは社内SEを狙う

SEから別の職種に変わりたい人は、最初に社内SEとして採用されることを考えましょう。

業務系SEの場合は、社内SEとほとんど同じことをしているので(実際は社内SEの方がレベルが低いです)、社内SEの求人に応募することができます。

そして運よく社内SEとして採用された後に、WEBや業務系アプリケーション回りを担当します。

WEBをやっていると会社の広報、業務系アプリケーションをやっていると、財務や経理などと仕事を一緒にできるようになります。

一緒に仕事をしていると業務知識が勝手に身に付きますので、気が付けば業務部門と大差ないレベルの業務知識を身に着けることができます。

 

社内SEから別部門に異動する方法

業務知識が身についた後は「他部門への異動」を申告します。

具体的には身に着けた業務に関係のある部門へ異動申請します。

例えば、WEB系をやっている場合は広報へ、財務系をやっていた場合は財務へ異動したいと言います。

普通の事業会社では、入社し何年かが経過すると、社内公募や社内FAを申告できます。

もしそういった制度がないならば、上司に相談します。もちろん、すぐに異動することはできませんが、根気強く相談していればいつか異動できます。

日本企業はジョブローテションを重視している会社も多いため、さほど問題なく異動できるでしょう。

 

実際に脱SEした事例

私の周りの事例では、社内SEとして採用された後に、

  • 広報部門
  • 営業企画部門

に異動された方がいらっしゃいます。

広報に移られた方はGoogle Analyticsの分析業務などを手伝っていたため、そのまま広報に誘われる形で異動しました。

異動後は、システム部門特有のプログラム開発やトラブル対応から解放され、のんびりした生活をおくっているようです。

 

業務部門への移りやすさとして、分析業務の支援などをしていると確率が上がります。

例えば、Google Analyticsのアクセス分析や各種データ指標の分析業務は本来は業務部門側の仕事です。

それをシステム部門の立場からも手伝い、普段からサポートしていれば業務側から誘いがきやすくなります。

逆に普段からシステムの話しかせず融通の聞かないタイプの人は嫌がられます。

なお、社内異動で職種が変わる場合はキャリアはリセットされずに継続できるため、異動時に給料が下がることはほとんどありません。

この部分が転職との大きな違いでしょう。

 

社内SEは間口が意外と多いため積極的に探してみましょう

夢にまで見た異職種への転換ですが、なにはともあれ社内SEに転職しなければなりません。

社内SEの案件ですが、普通のSEに比べると求人数が少ないですが、それでもある程度大きな地域であればそこそこ数があります。

転職サイトなどを参考にしていれば一定数は見つかるでしょう。

また、社内SEの案件はクローズドになっており、転職エージェントに接触して初めて紹介を受けれるものもあります。

可能であれば、転職エージェントにカウンセリングを依頼して、自分にあった求人を紹介してもらうようにしましょう。

以下のページでは私が実際に利用した転職エージェントを記載していますので、よろしければ併せてご覧下さい。

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