変わるなら急げ!社内SEからITベンダーに戻ったパターンと理由 遅いほど不利になる現実

社内SE

「楽な生活をおくりたい」という理由でITベンダーから社内SEに転職することが多い中、本当に珍しいですが、社内SEからITベンダーに戻る人もいます。

今回はそんな行動を取る人の事例や理由、戻る際の留意点を纏めてみました。

社内SEからITベンダーに戻ったパターンと理由

ITベンダーに戻った例として、私が知っている人のパターンでは、以下のようなものがありました。

  • 東芝 ⇒ SAP
  • 日立製作所 ⇒ 日立システムズ(旧日立情報システムズ)
  • 三菱重工 ⇒ クレスコイーソリューションズ

…驚いたことに、世間的には大企業であっても、意外と辞めています。

転職した理由

  • 仕事がつまらない
  • スキルがつかない
  • ベンダーサイドで力を発揮したい
  • 社内IT部門が腐っているのでこのまま居たくない
  • 業務部門がクソで相手をしたくない
  • 将来に不安を感じる

社内SEは会社によって仕事内容が異なりますが、スキルが身に着きにくく仕事内容が単調なケースが目立ちます。

また、人間関係で悩むことが多いことも特徴です。

事業会社のシステム部門は、営業や研究で力を発揮できなかった所謂社内のお荷物や二軍選手が配属されていることが多いです。これらの人は、自分が役に立てず会社に必要とされていないことを理解し、やる気を失っています。「定年まで適用に生きよう。」というスタンスの人も多く、とにかくこちらのやる気をそがれます。

その癖、変なことに細かく口だけは達者に動くため、やたらと高圧的な態度でいじめに近いことをしてくることもあります。この状況に閉口する転職者が目立ちます。

 

また、業務部門の嫌さが目につくのも特徴です。

ベンダー側にいた際は「お客さん」という前提があるので我慢できますが、身内になったと途端に嫌な面が色々と見えてきます。

「本当に同じ会社の人間か?」と思いたくなるくらいの態度と取られ、悪口を浴びせられることも多く、人間不信に陥ることもしばしばしあります。

このような、自部門・他部門の人間関係で悩み去っていくケースが目立ちます。

 

最後の将来ですが、社内SEは会社が継続して存在してくれないと、高齢になってから放り出されると転職先に苦労します。

社内SEでも、バリバリの技術よりか、企画やPM業務をやっている人なら道はありますが、温いポジションだと会社が傾いた際にきついです。

高齢で予算管理くらいしかやっていないという人や、スキルや業務知識に汎用性が無い人はどこも欲しがりませんので、再就職に相当苦労します。

転職者はいずれも20代後半~30代半ばの方でした。これくらいなら、ある程度のスキルを持っていれば、ベンダーサイドにも移れるということです。

ベンダーと社内SEの力量差は大きい 変わるなら今すぐ急げ!

ベンダーと社内SEでは育つ速度が全く異なり、高齢になるほどスキルに天と地程の差ができ兼ねないので、たとえ転職できたとしても入社後に肩身の狭い思いをします。

これは、親会社のIT部門からシステム子会社などに出向した場合も同一で、システム子会社プロパーとの力量差に愕然とします。

よって、社内SEとしての将来性に不安を感じ、ベンダーに戻る意思が強い人はできるだけ早く行動した方が良いです。1日でも遅れれば遅れる程、どんどん不利になっていきます。

 

社内SEの椅子は待っていれば意外と空く、という話にもなる

社内SEは人気で数は少ないのですが、このようにおいしそうな椅子でも何らかの理由でアッサリ手放してしまう人がいます。

逆に現在SIerで社内SEに憧れている人は、気長に求人情報を見ていくと、良い会社の社内SEのポジションがアッサリと出てきて転職できることがあります。

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