社内SEの仕事 工数の見積り技術について

社内SE

やり方程度は理解しておくと良い

見積りについては、基本的にはベンダーが提示してくるものなので、社内SEが精通する必要はありません。

例えば、積み上げ法、ファンクションポイント法、COCOMO、などの工数算出方法は理解していなくても良く、「どういう概念で算出されているか」、程度が分かっていれば良いです。

 

社内SEがチェックするものは、出てきた作業項目の妥当性です。

作業項目の特定の工数が異常に大きい場合や、必要性が感じられない項目などがある場合にベンダー側に指摘を行います。特に管理工数を多めに積んでくる傾向があるので、小さなプロジェクトの場合は当該作業を簡素化することで、低減する方法がよく見られます。

 

とは言え、無理やり工数を減らすと品質が低下するため、さじ加減が重要です。

工数が厳しくなると、レビューやテストが簡素化されがちですが、仕様不良や残存バグが増える傾向があるので要注意です。大きくケチをつけなくても良いので、「出てきたものを鵜呑みにするのではなく、しっかり確認し見積りの妥当性を吟味する」くらいの気概で良いかと思います。

 

仮に、ご自身がベンダーサイドに立つ機会がありそうなら、この限りではありません。

中~上流工程の仕事の中心は、「見積もること」と「管理すること」です。

関連書籍も大量に売られていますので、時間をかけて勉強することをお勧めします(ただ、見積もり系の本はあまり役に立ちそうなものは少ないです。やはり、経験則に依るところが大きいですね)。

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