これまで経験した中で断言できますが、
社内SEの転職は英語ができると俄然有利です
特に大手企業や製造業はこの傾向が顕著です。
英語が採用に大きく寄与する理由
まず、大手企業は基本的に海外へ進出していますので、海外システムの導入をかなりの確率で行います。
今後のマーケットは海外が主流になるでしょうし、レイバーコストも安価で済むため、国内に生産向上や大型拠点を作るよりも海外へ投資する方が、戦略的に賢いです。
また、製造業は大手中小関らず、基本的に海外に出ていく姿勢を取っていますので、ここでも英語が重要です。私が住んでいる大阪は特にこの傾向が顕著で、東大阪の中小企業でも海外への進出をどんどん図っています。
ここにきて、英語の重要性はますます増加しているのです。
海外に進出すると、現地で利用可能なシステムを構築する必要があります。
そのためには、他国のスタッフが行っている業務をヒアリングし、システム仕様に落とし込み、実際に導入し、教育をすることが必要です。文化の壁も当然あるため、コミュニケーションを取り、粘り強く付き合っていく必要があります。
当然、英語ができなければどうにもなりません。
私が見てきた現状
このような背景があってか、社内SEの案件には
- 英語 中級以上
- TOEIC 600点以上
- 海外システムに関った経験あり
等の条件が書かれていることがあります。
ひどい場合は、条件に書かれていないにも関らず、TOEIC600点以下を機械的に落としている企業もあります(というか私が過去に内定した企業ですが)。
そのくせ、入社したら英語と関係のないシステムを担当させられたりするので、何だか腹立たしいですが(笑)
逆に言うと、国内システム担当の者でも、将来に備えて英語を習得しておく必要があります。
いずれにせよ、英語の需要は衰えることはありません。
私が高校生の時から就職した先輩に「英語だけはやっておけ」と言われていましたが、15年経ってもその優位性は崩れていないのです。
自身が体感したこととしては、2年半前に転職した際も、英語の重要さは勿論感じましたが、ここ数年でその傾向がより強まっていると断言できます。
そして、SEは往々にして英語が苦手な人が滅茶苦茶多いです。
理工系が多いためか、大卒や大学院卒でも平気でTOEIC 200~300点代をたたき出すので、500もあれば神扱いの現場もあります。
私がこれまで経験してきたSEの現場は、平均スコアが大体400点を切るくらいでした。海外システムチームのみ、平均750くらいありましたが、それでも800には達していません。
こんな現状ですので、英語ができるようになっていると、他者と明確な差をつけることが可能です。
TOEICスコアが最も効果的
狙うポイントしては、やはりTOEICです。
これがもっても客観的な指標になるので、どの企業でも重視されます(実際は、日本人と韓国人くらいしか受けていない閉鎖的なテストなのですが…)
スコアは600点あれば十分です。
私は850点ありますが、エージェントに会うにしろ、企業で面接するにしろ、必ずヒアリングを受けるポイントになっています。そこで、うまく説明しアピールにつなげています。
実際、私は職務経歴的にはイマイチなのですが、英語の点が良いのでそれで押し込んでいる傾向があります。もし、英語ができなかったら大手には全く相手にされないと考えられます。
800点もあれば、外資系でも少しは興味を示してくれるランクになってきますので、是非とも目指して欲しいところです。
勉強法は、他のコラムで色々と説明することにしますが、基本的なことを1~2年継続できれば、少なくとも600点は到達できると思います。
なお、中国語なども出来た方がよいですが、トリリンガルになるのはしんどいので、英語だけで良いと思います。これさえできれば大よそ全世界で通じますしね。
コメント