社内SEは基本的には作業を外部に委託するため、あまり専門的な資格が重視されません。それよりも関わってきたプロジェクトとポジションの方が重要です。

ただ、場合によっては有利に働くものもありますので、今回はそんな資格事情をご紹介します。

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の資格

大学生や専門学生も学校から受けさせられることが多いIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の資格

企業でも各資格を何名が保持しているかは自社の実力を示す情報になるため、積極的に公開しており、社員にも取得するように勧めています。

そのため、毎回の受験者も多く、IT関係の人が日々挑戦する資格となっています。

また、会社によっては社内の昇進条件になっていたりするので持っていないと不利に働くこともあります。日立製作所の情報システム部門では基本情報技術者を持っていないと技師(係長級)になれないという決まりがあり、忙しく手資格を受けに行く暇のない中年層がずっと平社員のまま。ということが多々あります。

 

ただ、こと転職の際には大きく有利になることあまりなく、あくまでも参考情報として取り扱われることが多いです。

例えば、パナソニック(旧松下電器産業)のコーポレートシステム社の方が、上位レベルのIPA資格は評価のポイントにしている、というインタビューで答えていました。このように、努力を測るバロメーターとして利用しているケースはあります。

 

転職時に採用側が評価するとすれば、以下程度になるかと思います。

  1. 無視される:ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者
  2. 少しは目に留まる:情報セキュリティスペシャリスト、ネットワークスペシャリスト
  3. 採用に繋がるかも?:プロジェクトマネージャー、システム監査技術者

私は応用情報技術者(取った際の名前は旧名のソフトウェア開発技術者でしたが)まで持っていますが、面接で資格に対してコメントが出たことがありません。

世間的にも足りていないのはPMと監査要員ですので、取るなら「プロジェクトマネージャー」「システム監査技術者」が良いでしょう。

ただ、これらの資格を取るためにはそれなりの勉強が必要です。持っていたとしても圧倒的に有利になるわけでもないので、正直無理をしてまで取る必要はないです。

 

ネットワーク系の資格

どちらかと言うとベンダー側に必要なスキルなのですが、高次の資格は持っていると評価されるようです。

具体的にはシスコのCCDEあたりを持っていると専門性を証明できるため、採用時に有利に働きます。

ただ、本当に評価され給与にも反映されるのはベンダーの立場の時です。社内SEの場合は言うほどインセンティブにはなりません。

 

Oracle系の資格

ネットワーク系と同様にベンダー側の方が喜ばれる資格ですが、たまに名指しで求人に書かれていることがありますので持っていて損はないです。

ただ、ほとんど利用する機会がないのに、ベンダー時代に取得したものがまだ有効期限内であるなら履歴書に書けばよい程度で、新たに取得したりお金をかけて維持し続けるほどではありません。

 

SAP系の資格

先の2つと同様に、やはりベンダーの方が好まれます。

ただ、社内SEはSAP案件に関わることが多いため、ソリューションコンサルタントの資格を持っていると歓迎されます。

社内SEになってまで資格を維持し続ける必要はなく大体の人は失効しますので、入社後はベンダー時の知識を活かして業務を続ける。といった働き方になります。

 

英語力(TOEIC)

業種にも依りますが、社内SEで最も転職に有利に働く資格は英語力です。

他の専門的な資格を全く持っていなくても、TOEICのスコアが高ければ採用される確率がグンと上がります。

今後海外に打って出る日系企業は多いですが、一方で社内SEで英語ができる人はかなり少ないです。そのため、どうしても海外システムの推進ができる必要を採用する必要が出てき、どの企業も人生確保に躍起になっています。

そのため、例えばTOEIC 600点を持っているだけでも採用に大きく影響します。

新卒の学生さんの場合はTOEIC600点では「まあ、頑張ったんだね」程度にしか見られませんが、社内SEのキャリア採用の場合は食いつきがかなり良いです。

700~800点を持っているなら、他の能力や経験が劣っていてもポテンシャルで採用してくれます(私のケースがこれでした)。

 

まとめ

色々と書きましたが、最も転職に有利な資格は英語力です。

社内SEとしてキャリアを積み重ねていきたい場合は、まずは英語力の強化を目指しましょう。