社内SEはどれくらいもらえる仕事なのでしょうか?

場合によりますが、結局は、

①産業
②会社規模
③役職

によって決まると思っており、「社内SEだからいくら」ということにはなりにくいと思います。

 

日本企業は、職種によってあまり給与に差がついていないと思います。

基本的には、正社員か否か。一般職か総合職か、などの採用形式により異なるだけです。もちろん、営業の方が給与がやや高いですとか、中途採用だと年収が低くなる、といったケースも散見されますが、基本的には横一線だと感じます。

 

役職は年齢依存なので無視してしまうと、狙う方向としては、

「給与体系の良い産業の大手企業に入りこむ」

という道が正解となります。至極当たり前のことを言っていますが、これは本当に重要です。同じ仕事内容でも業種によって全く賃金が違ってきますので、鉄板の産業に入り込めると、一時期ネットでよく見かけた「社内SE 年収700万」などは意外とアッサリ実現できてしまいます。

 

年収は基本的にポジション依存

基本は、在籍している企業の給与体系に従うのですが、それでも役割に応じて大まかな基準があるように思います。正しく言うと、基準ではなく年収提示事例ですが、個人的に見聞きした数値を纏めてみました。

・プログラマー・業務SE:300万~400万 担当レベル
・業務SE(中流):350万~450万 担当レベル
・業務SE(PL):350万~600万 主任・技師レベル
・企画・PM:600万~1000万 副参事・部課長レベル

 

こんなイメージかと思います。

PL・PMなどの役割で見ると分かりにくいですが、適当な職位を添えてみるとしっくりきますね。

 

ポイントとしては、やはり他職種に比べて提示年収がやや低く、買いたたかれているように感じることです。良く見かけるのは、400万円という数値ですね。その割には、応募条件が厳しいことも多く、割に合わない現実が垣間見れます。

 

ちなみに、私は担当レベルの年収400万契約で入社し、現在主任で年収は350万と妥当な感じです。ただ、今後は年収600万なんて一生到達しなさそうな雰囲気です。40歳で500万いけば良い方でしょう。

「やめときゃ良かった電機産業」、という感じです。

ここは、稼ぐというよりボランティア感覚で働く業界ですね。

 

業界を選ばないというメリット

社内SEのメリットとして、転職時に特定の産業に縛られにくいという点があります。

例えば、電機産業から化学産業への異業種間で移ることが可能となります。「その業界の業務知識が絶対必要なのでは?」、と思われるかも知れませんが、金融以外の知識は後付けでもそこそこ何とかなりますし、事実、募集要項の条件に業界の知識が指定されていないことが多いです(もちろん、書かれていることもありますが)。

 

これにより、斜陽産業から発展産業に移ることができるので、かなりのメリットがあります。手堅い産業に移ってしまえば、給与体系も改善されます。

 

個人的な意見としては、今後は土建・電機は薄給なので避けた方が良いと思います。
(電機にいる私は最大手なのに、補助一切なしで財形貯蓄も持ち株もやらず最も安い保険に入っている役職ありの総合職なのに30歳で手取り18万です)

 

高給狙いならば、商社、金融、製薬。そこそこで安定したいならば、化学などが良いでしょう。どれも人気の業界ですが、それなりに募集が出ているので条件が合えば受けてみると良いでしょう。

また、これらは自社内でSEを育てにくい産業で社内に良い人材がいないこともあるので、そこそこのスペックを持っていれば採用され易いと思います。

 

電機は薄給の割にはシステムに強い会社が多く、要求スペックが高いです。労働時間も長いことが多いので、はっきり言って割に合いません。

日本企業は基本横並び主義

SEと言えば技術が売りですが、非ITの日本企業は職位と年齢で給与モデルが出来あがっていますので、スキルによる採用の有利さはありますが、給与面のインセンティブは実はあまりなかったりします。

年収は交渉で多少変わりますが、ある程度しっかりした日系企業は社内基準がある(ことが多い)ので、劇的に額が上がることはありません。

よほどすごい能力であれば、破格の待遇になるかも知れませんが、基本的に皆同質評価です。このあたりは変えようとしても結局なかなか進みません。そんなことをすると既存社員の反発を招きます。

少し話がそれますが、一度上げた給与を下げることは日系企業はもとより、外資系であってもやりにくいようなので、貢献度の割には給与が高い中高年が残る原因となっています。最近の若い者はどうしようもない、みたいなことを良く言われ怒られますが、50歳などのベテラン社会人の中にも、とても数十年ビジネスマンとしてキャリアを積み上げてきたとは思えないレベルの人がいたりします。それでも首になりません。

最近では東京電力が年俸制を議論していましたが、本当に効果のある成果主義なんてものが導入できる日は、会社が倒産しかけるでもしないと決してこないと思っています。

 

社内SEをやるならどれくらいの規模が良い?

これもまた答えのない質問だとは思います。

それを踏まえた上での私個人の意見は、「何事も中くらいが良い」です。

具体的には、社員数300~5,000人くらいのところが手ごろだと思います。

小規模ですと、IT投資もそれほど行っていないと思われます。

システムを内製していることも多く、その場合は社内SEの負担が増えます。加えて、あまりに規模が小さいと年収・倒産リスク面での不安があります。

反対に大規模、具体的には社員数が10,000以上のオーダーになると、複雑なシステムががっつり組まれていることが多いです。入社後にプログラムを組んだりすることはないですが、企画・PM・管理業務に時間を取られ、忙しくなるパターンが多いです。

この規模になってくると、セグメント別売上損益の集計、職制・組織変更対応など、大企業特有の問題に悩まされることになります。また、作りこまれた特殊な業務なども多く、パッケージなどが適用しにくい場合が多いです。ステークホルダーが多岐に渡るので、部門間調整も困難を極めます。また、パッケージが適用しにくい分スクラッチシステムが多くなり、イコール保守が大変ということになります。

まとめ

以上より、中規模(会社法上は大企業の分類)が良いと思います。

ただし、別の記事にも書いていますが、産業をよく選ぶことが肝心です。

ある程度安定した業界の中規模というのがポイントです。