リクルートエージェントに登録した翌日、担当にアサインされたエージェントの方から電話がありました。
登録時に簡単なプロフィールと希望条件を書いており、それに沿って簡単な確認があり、同社に来れそうな日を尋ねられました。
この記事では私の初めての転職活動で、リクルートエージェントに求人の紹介をしてもらった話をご紹介します。ただ、結論から言いますと、あまり満足のいく求人・対応は得られず支援を受けない形になりました。
リクルートエージェントの訪問日を設定し訪問
私は働きながら転職活動をしていたため、日程は平日の19時に設定しました。
当時勤めていた会社は20時からが本番。というくらいの残業文化であり、19時で帰ろうものなら「こんなに早く帰るの?」と冗談交じりではありますが、いじられるような職場でした。
当時は同じグループの人に白い目で見られながらも、そそくさと退社し、電車に乗り込みリクルートエージェントの本社が入っている虎ノ門へと向かいます。
(リクルートエージェントは2012年10月からは株式会社リクルートキャリアという会社に運営元が変更になっていますが、2010年当時はまだリクルートエージェント株式会社が運営していました)
リクルートエージェントはかなり綺麗な建物に入っており、さすが大手企業、といったところでした。
エレベーターを上がり受付に移動すると、綺麗なお姉さんが2名いらっしゃいました。
要件(転職活動で面談に来た)と自分と今回対等してくれたエージェントの名前を告げると、奥の小部屋に案内され、そちらでご挨拶しました。
2010年の転職は案件が増えており売り手市場になりつつあった
申し込んだ理由を改めて説明(Uターン転職)し、市場動向をうかがうと、
「今は、案件もかなり出てきており転職に成功する可能性は高い」
と、なかなか期待できる回答を頂けました。そして、私が着くまでに案件を見繕って頂けたそうで、7件ほど見せてもらいました。
案件の内容ですが…
俗に言う大手企業は全くなく、全く知らない、若しはかろうじて聞いたことのある程度の会社ばかりでした。
社員規模は数十~数百程度が多く、待遇も決して良いとは言えません。
その例を、幾つかぶっちゃけて書いてしまいますと…
- SI(エスアイ)ソリューションズ:SE職。もうありませんが、シャープとIBMのシステム子会社
- タイガー魔法瓶:社内SE職。給料大幅ダウン
- 堺市の小さな工場:社内SE職。実質雑用みたいなもの
というようなラインナップでした。現在大手電機メーカーに勤めていることを考えると、かなりのランクダウンになりました。
やはり2年勤めただけだとこの程度かと思い、尋ねてみました。
セイジ「私のスキルだとこれくらいが限界ですか?」
担当者「そうですねぇ、こんな感じになるかと思います」
セイジ「そうですか…、もう少し高望みできませんか?」
担当者「う~ん」
セイジ「勤務年数やスキルの不足でしょうか?」
担当者「そうですねぇ。2年しか経験ありませんし、技術面でもデータベースの知識なども不足していますし。上を狙っても無理だと思います。」
ちょっとは悩んでくれましたが、レベルの高い案件は通らない、ということで紹介すらしてくれませんでした。
チャレンジ的なものはなくかなり現実的というか、エージェントも無駄弾を撃たずに出来るだけ確実に合格させたいのかなぁと感じました。
成功率などのノルマがあるのかと勘ぐってしまいました。
正直、これでは食指が進まないため、もう少し条件を緩和して幅を広げてもらうことにしました。
次週を再打合せの日として、この日は帰宅しました。
次回の打ち合わせは案件のレベルは多少上がっていました
翌週、再び白い目で見られながら、再びリクルートエージェントのオフィスを訪問しました。
そして、今度はエージェントの人曰く「練りに練って選んだ」求人を見せてもらいました。
- 住友電工情報システムズ:NECのシステム子会社
- 日立インスファーマ:武田薬品工業と日立製作所の合弁システム会社
- 大阪市にある小さな研究関係の会社:研究職と言っても実質ソフトウェア開発職
日立インスファーマや研究関係の会社(ただし、小さな会社)が出てきたのは、私が大学院で色々と研究していたので、それを加味した。とのことでした。
ただ、大手電機メーカーで働いている。という変なプライドがまだあった私はここでも食いつきました。
セイジ「誰もが知っている大手企業。というのはなかなか難しいんですねー」
担当者「そうですねー、ご経験から考えると、正直これくらいですよ。」
転職活動は一旦止めようかな。
と思いましたが、この後良い求人が出てくるかも知れませんし、様子を見つつ待っても良いか…、と考え直しました。ところが…
ちなみに、リクルートエージェントとリクナビネクストは全くの別物で、取り扱っている案件も異なります。
両者に登録しておくのが良いでしょう。
様子を見ながら転職活動をしたいと言うと「すぐに申し込め」の条件が
色々と紹介してもらいましたが、あまり希望する案件がなかったので、短期決戦ではなく時間をかけて利用したいと尋ねてみました。
担当者曰く、本サービスを利用する条件として、一定の頻度で案件に応募することが必須だそうです。
例えば、紹介された案件に対して1件/月という頻度で必ず応募する必要があり、紹介された中にあまり希望する案件がないので応募しない、ということはNGだそうです。
このペースは絶対で、案件の好き嫌いに関わらず必ず応募して下さいとのことでした。
また、サービスの利用期間は半年になるので、それまでに内定を獲得できなければ打ち切りだそうです。
紹介された案件の中に希望するものがなければ、基本的には応募しない。というスタンスで行きたかったのですが、それは駄目だそうです。
希望しない案件に応募するメリットがないことを告げると、受かった場合は断れば良い、ということが担当者の主張でした。
確かにそうですが、1社受けるにも相当な労力が必要です。
断れば良い、と言いますが内定を手にした場合、意中の会社でなくても実際に手に入ってしまうとかなり悩んでしまいますし、断ることも相当神経を使います。
確かに、エージェントさんも商売でやっているので、私のような利用者はあまり好ましくはないのでしょう。
私が悩んでいると、
担当者「なら、止めますか?」
と少し腹を立てた感じで詰め寄られました。
私としては、「希望するところがあれば応募する」、というスタンスで進めたかったため、今回は利用を中止することにしました。
まとめ:リクルートエージェントは結構強引
今回初めて転職活動を行い転職エージェントを利用しようとしましたが、対応も見ていると正直利用したくなくなりました。
「こんなに融通が利かないなら、自分でやった方が楽で早いのでは?」
とこのときは考え、以後は自力で転職活動をすることになりました。
しかし、この判断が後の人生の悲劇を呼び起こすとは、この時は知る由もありませんでした。
詳しい話は以下で書いていますので、ご覧いただけますと幸いです。
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