本記事では小説のジャンルについて、各ジャンルの概要と代表的作家、新人賞などもセットで解説します。小説には様々なジャンルや区分けが存在しますが、多くの小ジャンルを包括するような大ジャンルから、知る人ぞ知るマニアックな小ジャンルまで様々です。
今回はそれらの多様なジャンルの中から、主要なジャンルをピックアップして一つずつご紹介いたします。自分の書きたいジャンルはどのような特徴があるのか、もしくはどのようなジャンルを書けばいいのか。その辺りを一緒に考えてみましょう。
記事の信頼性としましては、筆者自身が実際にデビュー予定の小説家であり、複数の出版社との交渉経験があります。
小説ジャンルの大枠
各ジャンルについて具体的に眺めていく前に、それぞれのジャンルを包括するような最も大きな括りについて確認しておきます。
中にはそれ自体が独立したジャンルとして確立されているものもありますが、そうでない場合もあります。一番大きい所から入った後に、細かい部分を見ていきましょう。
純文学
小説の最も大きな独立ジャンルが、「純文学」であるとも言えるでしょう。芸術性を重視していれば何でもアリ、文学だと認識できるなら何でもOKが「純文学」です。そのため、後述する大衆文学(エンタメ文学)よりもジャンルが詳別されておらず、どんなものでも「純文学」で一括りにされる傾向があります。
カズオ・イシグロほどジャンルを固定しない文学作家は極端な例ともいえますが、それくらい「何でもアリ」が純文学(もしくは文学)です。純文学といえばお堅いイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、そのルール無用具合はある程度の必須要素が決まっているライトノベルなどよりも強いといえるかもしれません。
ちなみに「純文学」という括りは日本独特のもので、海外では単に「文学」と呼ばれるのが普通です。
ですので、海外の作家に「純文学作家」という呼称を用いるのは、もしくはそのようにカテゴリ分けをするのは、やや精確さに欠ける部分があるかもしれません。
概要 | 通俗性よりも芸術性を重視する小説のジャンル |
代表的作家 | 村上春樹、大江健三郎、川端康成など |
新人賞 | 文學会新人賞、すばる文学賞、文藝賞など |
大衆文学
純文学の一方に対置されるものとして、大衆文学(エンタメ小説)があります。しかしこれは、純文学のようにある意味で独立したジャンルであるとは言い難く、商業的な一つの大きな括りとして認識されます。
一口に大衆文学作家といっても、東野圭吾はミステリー作家ですし、スティーヴン・キングはホラー作家で、池波正太郎は時代小説ジャンルにカテゴライズされます。つまり、純粋な「大衆文学小説」というのは存在しません(存在していたらすみません)。大衆文学とは、詳別された多様なジャンルを包括するための呼称といった方が実像に近いでしょう。
「大衆文学」という呼称が生まれた正確な経緯には、やや複雑なところが無いわけでは無いのですが、基本的には芸術性の高い純文学と、それ以外の通俗性の高い小説を区別して呼ぶための呼称として確立されたというのが、ザックリとした成立過程であるといえます。最初から、その実体は「純文学以外のジャンルの集合体」というところがありました。
その呼称も「通俗小説」であったり「民衆文芸」であったり「娯楽小説」であったりとするわけではありますが、近年では「純文学」と「大衆文学」というのを分けること自体がナンセンスではないかという指摘もあります。今では非常に曖昧に、「とりあえず純文学ではない作品」くらいのイメージで使われているところが多い区分けです。
概要 | 通俗性、娯楽性を重視する小説ジャンルの総称 |
代表的作家 | 日本のトップ作家は東野圭吾、宮部みゆき、重松清など |
新人賞 | オール讀物新人賞、小説現代長編新人賞など |
ライトノベル
ジュブナイルやヤングアダルトといったジャンルの小説が発展し、一つの独立勢力と認識されるようになったのがライトノベルです。一時の爆発的な人気に陰りが差す時期もありましたが、最近ではネット発の「新文芸」も飲み込み、いまだに400億円程度の市場規模を有する一大ジャンルとして存続しています。
ライトノベルの定義は非常に難しく、いまだに厳密な定義が定められていません。出版社が「ライトノベル」として売り出す物はみなライトノベルですし、そうでない物もライトノベルとして認識されることがあります。
ある意味では「純文学」のように、「読者がライトノベルだと思うものがライトノベルである」という雑多な状況でもあるわけですが、曖昧ながらも一応の共通認識や、フォーマットのようなものはある程度存在しています(元がジュブナイルから成長した形式のため、その基本的な構造を引き継いでいます)。
ライトノベル市場は現在、WEB発の「新文芸」の活躍もあり好況で、平均的な発行部数や作家生存率が高いのも特徴です。商業的性格のひときわ強いジャンルでもありますので、鋭敏な市場感覚を持つ方にはオススメのジャンルだと言えるかもしれません。
概要 | 中高生等をメイン読者に据えた、ライトな小説ジャンル |
代表的作家 | 西尾維新、川原礫、鎌池和真など |
新人賞 | オール讀物新人賞、小説現代長編新人賞など |
主に現実を舞台とするジャンル
ジャンルは複合されることも多く、ファンタジー世界を舞台としたラブストーリーや、ミステリー要素のある近未来SFなど、様々な複合形を取ります。
しかし、それが単に「ミステリー小説」や「官能小説」と呼ばれる際に、基本的に現実世界を舞台とするものを本項に纏めました。3つの主要ジャンルについて、一緒にその概要を見ていきましょう。
ミステリー
大衆文学の王様とも言えるジャンルが、この「ミステリー」です。現在でも有力な公募の多くがミステリーであり、この下に詳別される多様なジャンルを包括する、巨大ジャンルでもあります。また、「このミステリーがすごい!」など読者投票による大規模なランキングを毎年発表できるほどの市民権を獲得しています。
物語に主題となる謎があり、その謎解きがメインで進行するフィクション作品がミステリーです。元々は『誰もいなくなった』や『シャーロック・ホームズ』という推理小説から発展し、「サスペンス」や「本格ミステリー」、「ハードボイルド」といった多様なジャンルに枝分かれしました。
日本における重要な作家としては、『容疑者Xの献身』の東野圭吾や、『火車』の宮部みゆきが挙げられます。大衆文学作家のトップランカーと称して差し支えない彼らが「ミステリー作家」であるという事実は、このジャンルの市場の大きさを物語っているでしょう。
新人賞としては、上記の東野圭吾や池井戸潤を輩出した「江戸川乱歩賞」が名門で、賞金も1000万円と高額です。他にも多くの人気作家を輩出してきた「小説推理新人賞」、新興ながら1200万円という超高額な賞金を用意する「このミステリーがすごい!大賞」など、現在でも本ジャンルは活況です。それゆえに作品にはクオリティが求められ、多くの賞が受賞作無しとなる年も珍しくありません。質の高い作品を書けばきっと拾ってくれますので、実力勝負をしたい人にオススメです。
概要 | 物語の謎を追うミステリーを主題とする小説ジャンル |
代表的作家 | 東野圭吾、宮部みゆき、綾辻行人など大型作家多数 |
新人賞 | 江戸川乱歩賞、小説推理新人賞、このミステリーがすごい!大賞など |
恋愛小説
大ベストセラーとなった『君の膵臓を食べたい』や、社会現象となった『世界の中心で愛を叫ぶ』など、どんな時代においても根強い需要が存在するのが恋愛小説のジャンルです。
本ジャンルの特徴は、ひとたび大ヒットとなり巨額の広告費用が注ぎ込まれると、普段は小説を読まない読者層も巻き込んで大変な売り上げを記録する点です。これは、ラブストーリーという形式が持つ強力な訴求力と普遍性を物語っています。
その一方で、恋愛小説を専門に書く、という作家は少ない傾向にあります。『イニシエーション・ラブ』の乾くるみはメフィスト賞出身のミステリー作家ですし、『ノルウェイの森』の村上春樹は純文学作家、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の七月隆文は元々ライトノベル作家です。恋愛小説というジャンルを専門に書くというよりは、多様な作家が恋愛小説という要素を取り入れる、というのが一般的だと思われます。
新人賞としては「ジャンプ恋愛小説大賞」などがありますが、ミステリーとは異なり、多様な新人賞や名門が存在しているわけではありません。これは、恋愛小説というジャンルが単体として成立するというよりは、何かのジャンルに「恋愛小説」という要素が組み込まれることが多い、という状況に則した結果だと思われます。
概要 | 恋愛、ラブストーリーを主題とする小説ジャンル |
代表的作家 | 専門的な作家というよりは、様々な作家がこれに挑戦するような印象 |
新人賞 | ジャンプ恋愛小説大賞など |
官能小説
どの時代においても「エロ」の需要は根強く、官能小説も長らく存続する老舗ジャンルの一つです。近年ではライトノベルや新文芸と融合したジュブナイルポルノ等も活況で、いまだに一定の市場と多くの固定読者層を有しています。
官能小説が大ヒットを飛ばすというイメージは上手く湧かないかもしれませんが、全世界で累計1億部を達成した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が官能小説にカテゴライズされることを考えると、その潜在的な市場規模の大きさが見て取れるでしょう。
代表的な作家としては、ジャンルの第一人者として知られる『花と蛇』の団鬼六や宇能鴻一郎が挙げられます。官能小説産業は出版不況の中でも活気づいているため、現在も多彩なジャンルの作家が参入していることも特徴です。
新人賞としては、業界大手である「フランス書院文庫官能大賞」などが存在します。どのジャンルも厳しい戦いを強いられるのが新人作家の常ですが、官能小説はレーベル毎に新作を買い漁る固定読者の層が厚く、新人でも安定した売り上げが見込めるという特徴もあるようです。
概要 | 性的な情感を煽ることを目的とした小説ジャンル |
代表的作家 | 団鬼六、宇能鴻一郎など |
新人賞 | フランス書院文庫官能大賞など |
時代小説/歴史小説
大正時代に「大衆文学/大衆小説」という言葉が生まれた際には、大衆文学といえば時代小説というほどポピュラーだったのがこのジャンルです。現在でも男性の年配読者を中心とした根強いファン層がこのジャンルを下支えしており、文庫のオリコンランキングでも上位に多数食い込むなど、活況なジャンルの一つです。
時代小説とは、簡単に言えば「水戸黄門」や「剣客商売」などの時代劇と捉えることができます。類似ジャンルとして歴史小説が存在しますが、歴史小説が過去の史実を忠実に再現するのに対し、時代小説は歴史上の人物や舞台を用いて、大胆な脚色や架空の史実を加えていくのが特徴です。
代表的な作家としては、『鬼平犯科帳』の池波正太郎や『たそがれ清兵衛』の藤沢周平などが存在します。また現在でも多才な新人作家を輩出しているジャンルでもあり、2017年に『会津執権の栄誉』でデビューした佐藤巖太郎は、新人ながらデビュー作で直木賞の候補に選ばれています。新人がデビュー作で直木賞の候補に挙がるのは、最近では異例のことです。
新人賞としては、「朝日時代小説大賞」や「歴史群像大賞」などが挙げられます。前述した佐藤巖太郎は、エンタテイメント全般の作品を募集するオール讀物新人賞からデビューしていますので、必ずしもこういった時代小説に特化した公募からデビューする必要がある、というわけではありません。
概要 | 時代小説:歴史上の舞台や人物に、架空の史実を加えた小説ジャンル 歴史小説:歴史上の舞台や人物を、史実に忠実に描く小説ジャンル |
代表的作家 | 池波正太郎、藤沢周平、司馬遼太郎など |
新人賞 | 朝日時代小説大賞、歴史群像大賞など |
主に現実が舞台ではないジャンル
本項では現実世界ではない舞台を描く作品、もしくは現実には存在しないテクノロジーや超常現象を主題として扱うジャンルについて、4つほどご紹介します。
いずれも小説以外の多くの媒体で人気を博すジャンルですので、その概要をここでまとめて確認しておきましょう。
ファンタジー
世界で一番売れた本の一つである『ハリーポッター・シリーズ』に代表されるように、ファンタジーは非常に人気のあるジャンルの一つです。古くはトールキンが『指輪物語』において創作したファンタジーは、今では誰もが想像できるほどポピュラーなものになりました。
現在ではWEB発の「新文芸」の領域において、ゲーム的なファンタジー世界を題材とした小説が爆発的な人気を博しています。この潮流がいつまで続くかは誰にもわかりませんが、ファンタジーというジャンル自体が廃れることは考えづらいので、いつ参入してもよいジャンルだと言えるでしょう。
日本の代表的な作家としては、『獣の奏者』で知られる上橋菜穂子が挙げられるでしょう。他にも『十二国記』の小野不由美や『アルスラーン戦記』の田中芳樹など、多様な作家がファンタジー小説の傑作を書いています。
最大の新人賞としては「日本ファンタジーノベル大賞」が存在します。同賞は『後宮小説』の酒見賢一や『夜は短し歩けよ乙女』の森見登美彦に恩田陸といった、現在の大衆文学のトップ作家たちを数多く輩出しています。また、ファンタジーはライトノベルとの親和性も高いので、「電撃大賞」のような賞に応募しても良いでしょう。
概要 | 現実ではない幻想世界を舞台として描くジャンル |
代表的作家 | 上橋菜穂子、小野不由美、田中芳樹など |
新人賞 | 日本ファンタジーノベル大賞など |
SF
ピーター・トライアスの『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』など、近年でも世界的なスマッシュヒットが数多く生まれるのがSFジャンルです。2015年には同ジャンルにおいて世界最高の文学賞であるヒューゴー賞を、中国籍のリュウ・ジキンがアジア人で初めて受賞するなど、ホットなニュースが絶えず飛び交うジャンルでもあります。
一口にSFといっても、その内部には多様な小ジャンルが含まれています。科学考証を重視する「ハードSF」、『スターウォーズ』のような宇宙活劇を描く「スペースオペラ」、「サイバーパンク」にディストピア物など、挙げ始めればキリがありません。
日本の代表的な作家としては、『マルドゥック・スクランブル』で知られる冲方丁や『虐殺器官』で鮮烈なデビューを果たした伊藤計劃が挙げられます。特に伊藤計劃はデビューからたった2年で死去してしまいましたが、遺作である『ハーモニー』が「日本SF大賞」を受賞し、死後にアメリカで「フィリップ・K・ディック賞」の特別賞を受賞するなど、日本SF界における伝説となりました。
新人賞としては、前述の伊藤計劃や冲方丁を輩出した「ハヤカワSFコンテスト」や、「創元SF短編賞」などが挙げられます。活況ジャンル故に応募作・受賞作品のレベルも高い傾向にあり、かなりの激戦公募ではありますが、挑戦してみる価値はあるといえるでしょう。
概要 | 架空の科学技術や未来世界を舞台として描くジャンル |
代表的作家 | 冲方丁、伊藤計劃など |
新人賞 | ハヤカワSFコンテスト、創元SF短編賞など |
ホラー
大衆文学の世界的な作家の一人であるスティーヴン・キングはホラー(モダンホラー)作家です。映画やゲームなどでも人気の高い同ジャンルは、殊に小説においては普段はそれほど話題になることはないような気もしますが、『リング』や『Another』のようなヒット作が定期的に生まれるジャンルです。
幽霊や怪物など超自然的な存在が登場するホラーから、現実世界における人間の恐ろしさを描くホラーまで、人をゾッとさせる物語であればどんなテーマであろうとホラーになりえます。特に最近では、過去のような幽霊や化物といった存在を扱う作品よりもむしろ、より現実的なホラー作品が主流であるようにも思えます。
日本の代表的な作家としては『他人事』の平山夢明や『リング』の鈴木光司、『黒い家』の貴志祐介などが挙げられます。特に鈴木光司の『リング』は日本小説史に残る大ベストセラーとなり、後続の作品群に多大な影響を与えました。
代表的な新人賞としては「日本ホラー小説大賞」などがありましたが、今年から統合されて「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」になっています。こちらも500万円という多額の賞金を用意しており、選考委員も綾辻行人や有栖川有栖といったそうそうたる顔ぶれとなっています。元々の「日本ホラー大賞」は過去に『パラサイト・イヴ』や『バトル・ロワイアル』といった大作を輩出しており、大賞が「該当作なし」となることも珍しくない、厳しい新人賞でもあります。
概要 | 主に読者の恐怖心を駆り立てることを目的とした小説ジャンル |
代表的作家 | 平山夢明、鈴木光司、貴志祐介など |
新人賞 | 横溝正史ミステリ&ホラー大賞など |
異世界もの
WEB発の「新文芸」というジャンルが台頭してから、急速に発達して気を博した新興ジャンルが「異世界もの」になります。これまでご紹介したジャンルとはやや異質な性質を持つジャンルではありますが、現在市場を席捲している新鋭として、解説しないわけにはいかないでしょう。
それまでのライトノベル産業で培われたファンタジーブームの歴史と、ゲーム文化におけるファンタジー類型が融合し、WEB上で花開いたのが同ジャンルとなります。基本的には、現代人が何らかの理由によってゲーム的・中世ヨーロッパ的な特徴を有する異世界を冒険することになるという筋立てになります。
代表的な作家としては『リゼロ』の長月達平、『このすば!』の暁なつめ、『オーバーロード』の丸山くがねが挙げられます。これらの作品群はアニメ化を起点として爆発的な売り上げを記録し、後続の作品群が続々と出版・メディアミックスされることになりました。
これらの作品群は基本的に、WEB上の小説投稿サイトから拾い上げられることが大半のため、新人賞という概念は存在しません。一応はコンテストという形式の選考を通過することはありますが、現在はそこまで主流な形式ではないのが現状です。このジャンルを攻めたい場合、直に各種小説投稿サイトへと参入するのが一番の近道になります。
概要 | ゲーム的な異世界を舞台とした、WEB発の新興ジャンル |
代表的作家 | 長月達平、暁なつめ、丸山くがねなど |
新人賞 | 基本的に存在せず。各種コンテストは開催中 |
まとめ
小説の主要ジャンルについて、一つずつ解説してきました。自分の書きたいと思うジャンルについて、大体の状況は理解できましたでしょうか。もしくはこの中から、「このジャンルを書こう!」と思えるものはあったでしょうか。これらのジャンルは定期的に大ベストセラー作品が生まれる人気ジャンルでありますので、どこに狙いを定めても良いでしょう。
自分が勝負しようと思うジャンルの代表的作家の作品にはひとまず目を通してみて、そのジャンルにおける最高峰の作品から学んでみるのも良いと思います。新人賞にはそのジャンルにおける代表的なものを挙げたつもりですが、何もそこからデビューしなくてはならないということではなく、新人賞ごとの特性というものを十分にリサーチしたうえで作品を書き始めることをオススメいたします。
またこういったジャンルの思わぬ組み合わせから、面白い物語が生まれる可能性もありますね。ホラー×恋愛小説や、SF×官能小説といったなかなかお目にかかれない組み合わせの物語が、予期せぬ新規性を生み出すこともあるでしょう。
とにかく小説の大枠である「ジャンル」については、研究を重ねておくことをオススメします。
コメント
いくつか間違いがあります。
・ライトノベルの新人賞が、上記の大衆小説の新人賞のコピペのままになっています。
・『君の膵臓を食べたい』→『君の膵臓をたべたい』
・恋愛小説もしくは官能小説の項目のひとつとして、BL小説が入っていないのは不自然です。TL小説もあります。