小説家を取り巻く業界の現状と、その将来性についてわかりやすく解説します。出版不況が囁かれ、若者の活字離れが嘆かれる現代ですが、実際はどのような状況になっているのでしょうか。各種データを参照しながら、その辺りを考察していきましょう。
記事の信頼性としましては、筆者自身が今年にデビュー予定の小説家であり、複数の出版社との交渉経験があります。
小説家という職業の現状
業界全体を俯瞰して考察する前に、「小説家」という職業その物の現状を見ておきましょう。
小説家といえば華やかな自由人というイメージを持たれている方もいると思いますが、実際にはなかなかの営業努力が必要な職業です。
小説家は食える職業なのか
小説家はそもそも「食べていける」職業なのかという疑問については、「人による」としか言いようがありません。しかし基本的には、小説だけで飯を食べている専業作家というのは少数派です。多くの作家は経済的基盤を成す本業を持ちながら、作家業を副業としています。
職業作家が食べていけるかどうかは、自身の知名度と属しているジャンルに大きく依存します。ずっと昔から純文学は縮小傾向にあるといわれておりますので、純文学のみで食べていける専業作家というのは非常に少ないものと容易に想像がつきます。
一方で活気付いているのはWEB発の「新文芸」など、メディアミックスやWEB広告と強く結びついた形態です。また、近年では児童向けの書籍も強い傾向にあります。しかしこの風潮も、いつまで続くかは誰にもわかりません。
小説家といえば、売れない極貧生活か華やかな印税生活という、二極化のイメージが根強いのではないでしょうか。実際には中堅クラスの小説家層というのも存在するのですが、そういったミドルクラス層もそれほど厚くないのは確かです。冲方丁が語るように、業界に必要なのは「千人の中堅作家と、一万人の新人と、百万人の同人作家」、ということでしょうか。
過去には出版社が、新人作家をじっくり育成するような懐の広さを持ち合わせていた時期もあったようです。しかし昨今の出版不況により、そのような余裕を今の出版社に求めることは難しいでしょう。
しかしそうだとしても、多くの人材と資金を投入して新人賞を運営し、やっと獲得した作家の活躍を出版社は心待ちにしています。とにかく一人でも多くの作家が現れ、少しでも長く書き続けてくれるように、出版社は可能な限りの努力をしてくれるはずです。これは別に美談や誠実さの現れというわけではなく、そうであってくれないと出版社は困るからです。
書籍は売れているのか
そもそも、「書籍」は売れているのでしょうか。紙書籍の市場規模が、ここ20年ほどで半減したという興味深いデータが存在します。全国の書店数はピーク時に23,000店ほどでしたが、現在は12,000店程度に減少しています。これに伴い紙書籍の市場規模自体も、ピーク時の2兆3000億円ほどから、半減して1兆2800億円まで落ち込んでいます。
注意して欲しいのは、これはあくまで「紙書籍」のデータであるということです。一方で「電子書籍」の市場は年々拡大し続けていますので、これを合算するとより正確に、「本は売れているのか」という疑問に答えることができますね。しかし合算してみても、前年比で約3~5%程度の減少傾向にあることがわかります。
これらのデータは後に「出版社」の項目で詳細に触れるとしても、やはり「書籍」それ自体の市場規模は縮小傾向にあります。それに伴い、「小説」の市場規模も少しずつ縮小していると考えるのが自然でしょう。2011年のデータでは、小説の市場規模は推定で3,900億円ほどではないかと言われていました。これは当時のデータで、漫画の市場規模と同等です。
しかしその後に、漫画市場は電子コミックの爆発的な台頭によって大きく息を吹き返しましたが、「小説」はそのような新市場を見つけられずにいます。2019年の現在にまたデータを取り直せば、小説の市場規模は漫画市場に大きく離されてしまっているかもしれません。
ピーク時 | 2018年 | |
書店数 | 約2万3000店 | 約1万2000店 |
紙書籍 | 約2兆6500億円 | 約1兆2800億円 |
参照1:日本の書店がどんどん潰れていく本当の理由 | メディア業界 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
URL:https://toyokeizai.net/articles/-/253083
参照2:本の販売金額、ピークの半分割れ 出版科学研究所 | 共同通信
URL:https://this.kiji.is/450124497187914849?wid_type=post-detail&wid_host=https%3a%2f%2ftextfield.net
小説家は人気のある職業なのか
どこかで、作家志望者の人口は500万人や数百万人だと言われることがありました。それが正確なデータかどうかはさておき、物書きという職業は多くの人が「可能であれば」就きたいと思っている、人気のある職業であることには間違いはないと思われます。
たとえば、日本最大手の小説投稿サイトである「小説家になろう」の小説掲載数は現在65万作品を超えており、その後塵を拝している「カクヨム」の公開作品数も、2018年3月時点で7万点を超えています。
ここから正確な作家数を推測することは難しいわけですが、「実際に書かれてサイト上に公開された」作品がこれだけの数に上ることを考えると、一見いい加減に見える数百万人という作家志望者の推定人口も、あながち間違ってはいないのではと思えてきます。
イラストレーターやミュージシャンとは異なり、小説家というのは要求される専門技術のハードルが比較的低く、誰でも参入しやすいのが特徴です。ですので、何かクリエイティブな職業に憧れを持つ人が最初に目指すことのできる創作職種として、「小説家」という職業が志望されるのではないかと思います。
結論としては、出版業界の縮小傾向などとは関係無しに、「小説家」は現在でも人気のある職業であるといえるでしょう。
出版業界の現状
次にもっと大きな括りとして、小説家が属する出版業界の現状を見ていきましょう。
出版不況の実情はどのようなものなのでしょうか。その中で、業界を牽引する出版社たちはどのような営業努力を行っているのでしょうか。
出版業界全体の縮小傾向
小学館、集英社、カドカワといった大手出版社が牽引する出版業界は、年々進行する市場の縮小傾向と戦っているのが現状です。これが大方のイメージ通りかと思いますし、事実でもあります。
しかし、各出版社がみな一様に手をこまねいているわけではありません。出版社によってそれぞれの得意分野がありますので、全体としての市場縮小トレンドの中で、独自路線を開拓して現状を打破しようとする動きも存在します。
たとえば、出版業界全体が縮小する中で、市場規模が増え続けている分野があります。それが電子書籍です。電子書籍の市場規模は拡大傾向にあり、特に電子コミックの躍進が目立ちます。カドカワは全体としての決算は落ち込むものの、この電子コミック関連事業を大きく発展させており、海外展開も含めて資金投入を行っています。
電子コミックを除いた電子雑誌等の市場規模は、まだまだ紙書籍の比にはなりません。しかし年々拡大傾向にあるのは事実です。電子書籍が紙書籍のパイを奪ってしまうのではなく、よりアクセスのしやすい書籍媒体として発達し、衰退傾向にある出版業界を牽引してくれることを祈るばかりですね。
また米国の動向を見てみると、電子書籍よりも巨大な市場としてオーディオブック市場が存在します。
オーディオブックとは「聴く書籍」、音声媒体に移し替えた書籍のことです。米国ではこの市場が急成長を遂げており、2017年の発表では、前年比の18%以上の拡大を果たしています。日本のオーディオブックの市場はまだ遅れていますが、電子書籍と同様にこのような関連事業が発展していけば、出版業界の第二の好況期が訪れる可能性もあるでしょう。そのために、大手出版社たちは日々新事業への資金投入と営業努力を重ねている状態だといえます。
縮小傾向の原因
そもそも、出版業界の縮小はなぜ進行しているか。これには出版業界全体の、一種歪んでいるとも捉えられかねない構造的問題など、複数の原因を指摘することができます。しかし最大の原因は、若者の活字離れでしょう。
娯楽の形が限定されていた時代から、現代はテクノロジーの進歩により、娯楽の多様な形式が誕生しています。その最大の趨勢が動画媒体であるともいえますね。かつて社会の多くの人が雑誌や本を読むことで潰して来た時間を、現代ではYouTubeを始めとする動画配信サービスが根こそぎに奪ってしまおうとしています。
人工知能の発達と情報発信の簡易化もこれを助け、情報は能動的、選択的に受け取る時代から、より受動的に、より選択の労力を払わずに、自分の欲しい物を予めサジェストしてもらえる時代になりました。
スマホでアプリを開けば、自分が見たいと思う最適な動画を人工知能が自動で選んでくれる時代です。そのような状況下で、紙書籍のようなわざわざ書店に出向き、膨大な本の山から選んで購入するような労力を必要とする媒体は、苦戦を強いられ続けています。
インテリの啓蒙系インフルエンサーの台頭によって、実用書籍への回帰が一部起こっている風潮も見られますが、焼け石に水、もしくは焼け石に水滴というのが現状です。
出版業界の展望
出版業界はWEB広告を始めとする、購買層への新しいアプローチ方法を模索している段階です。しかし、テキスト媒体から動画、音声、画像媒体への移行は、ほぼほぼ不可逆的な時代の趨勢であると考えられます。かつて隆盛を誇った出版市場の復活は、今のままでは難しいのかもしれません。
出版大手であり総合エンタテイメント事業大手であるカドカワは、2017年に記録的ヒットとなった『君の名は。』関連書籍で大きな利益を上げましたが、次年度にはその反動で利益減となりました。しかし電子書籍事業、映像・ゲーム事業においては売上を伸ばし、これら成長市場については増益に成功しています。
このように、これからの出版業界は書籍単体から利益を上げるのではなく、これらを他メディアと関連させることによって拡大し、総合的な利益を確保するビジネスモデルがさらに発展していくものと見られます。
その先鋒になろうとしているのが、WEB発の「新文芸」市場であり、ここから電子コミックなどのメディアミックス化が加速しました。これはある意味で、小説が単体の「作品」というよりも、漫画等の「原作」として扱われ始めたかのようにも見えます。
いずれにしろ、出版社は小説市場の新たな展望を模索している段階であるといえるでしょう。
小説という媒体の将来性
小説家と出版業界の現状を眺めてきましたが、ここで一旦、「小説」という媒体そのものに立ち返ってみましょう。
WEB全盛の時代に、「小説」が「漫画」のようなスタートダッシュを切ることができなかったのは何故なのでしょうか。「小説」という媒体は、これからのIT時代を生き抜いていけるのでしょうか。
厳しい小説の現状
「小説」という純テキスト媒体は依然として苦戦を強いられており、テクノロジーの進歩から取り残され続けています。「小説」という媒体は、いまや旧文化の化石とさえなりつつあるでしょう。
「音楽」がApple MusicやYouTube Musicといったストリーミングサービスにより、「映画」がNetflixやHuluといった映画配信サービスにより、「漫画」が電子コミックとWEB広告のシナジーというテクノロジーフォローを受けているのに対し、「小説」をフォローするテクノロジーと強力な市場は、未だに生まれていません。
一応は「聴く読書」、オーディオブックという新形式も発達し始めていますが、これがどれだけの追い風となりえるかは疑問です。そもそもこういったオーディオブックのような形式は、「小説」よりも「実用書」との親和性が高いのではないかと筆者は思います。
同規模の市場として並んでいた漫画が、電子コミックという新市場で大きく勢いを取り戻したのに対し、小説市場はそういった新天地を見つけられないままでいます。WEB広告との相性も悪く、購買層への直接的な訴求力に欠けるのも問題です。「小説」単体の将来性は、今のところ先行きが明るくないと言わざるを得ません。
小説の新天地展開
そのような状況下で、WEB上の小説投稿サイトが「小説」の新天地として機能しています。他記事においても触れました通り、WEB発の「新文芸」は現在非常に勢いのある書籍市場として成長しています。
これらの作品は、コミカライズにアニメ化など、メディアミックスとの親和性が高いのが特徴です。
これらWEB発の小説が発達した理由は諸々考えられます。しかしとにかくは、日本最大手の「小説家になろう」が市場を独占する状態から、各出版社も積極的に参入を始めたことで、今しばらくこの勢いは続くものと見られます。また現在のような単一ジャンルの需要が高い状態から、各サイトの競争原理が働くことによって、さらなる発展があるかもしれません。
ここで期待できるのは、海外の動向です。日本とは異なり、英語圏の小説投稿サイトは「小説家になろう」のような支配的な大手サイトがいまだ登場していません。海外の電子書籍市場が成長・成熟した際に、これらWEB上の小説投稿サイトとのシナジーによって、日本で起こったものと同様の巨大な新市場の形成に期待できるかもしれませんね。
すでにその兆候は見られており、全世界で1億部を越えるベストセラーとなった『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は、元々WEB発の小説でした。この潮流が本格化した際には、日本でも第二次WEB小説ブームが巻き起こるかもしれません。
小説は消滅する媒体なのか
前々項において、小説は化石となりつつあるとまで言ってしまいました。それならば、将来的に小説は消滅してしまうのでしょうか。これについては、おそらく消滅はしないだろうと筆者は考えています。
その大きな理由が、小説という形式の創作簡易性にあります。極端な話、小説は日本語がある程度使えれば書けてしまいます。音楽的な専門知識やイラストの技術を必要とする他の芸術形態とは異なり、義務教育さえ受けていればとりあえず書けてしまうのが、小説の良いところです。
そのような取っつきやすさが、とりあえず何か創作してみたい、クリエイティブなことをしたいと思う人たちに対して、常に広い間口を開いています。「小説家になろう」における数十万単位の作品投稿数を見ても、潜在的に小説を書きたい、何かを発表したいと思っている人がどれだけ多いかがわかりますね。
もしかすると、これから映像の作成や作曲、作画といった技術がより簡便化されていき、小説がさらに形見の狭い思いをすることもあるかもしれません。
しかし書きたいと思う人がいる限り、小説という媒体が消滅することはないと思われます。
小説家という職業が生き残る方法
ここまでの総評としては、「全体的に厳しい現状ではあるが、絶望的なわけではない」というくらいが、小説家の現状と将来性でしょうか。
ここからは、前項までに見てきた情報を基に、現代の小説家がどのような将来設計を立てておけばいいのかを考えてみましょう。
小説家として絶滅しないための生存戦略
「小説」という媒体が完全に死滅することは、今のところ無いだろうと思えます。しかしそうだとしても、さらに状況が厳しくなることもあるでしょう。そもそも市場が全体として好況であろうとなかろうと、本来実力主義の厳しい世界であるのが小説家の宿命です。
そのために小説一本ではなく、常に経済的・精神的な逃げ道を作っておくことが必要です。
そもそも書いた小説が全部売れるとは限らないため、精神的にも収入的にも小説だけに依存しきっていると、上手くいかなかったときのダメージは計り知れません。命を削って書いたような作品の出版が、思いもよらぬアクシデントで頓挫してしまう可能性すらあるのですから。正直に言って、そうなると立ち直るのは非常に難しいです。
人によっては他の本業を持ちながら、小説家という職業と付かず離れずの適切な距離感を維持している場合もあります。しかしながら小説家になりたいという人は、何かしらシナリオライティングに関する仕事を本業にしたいという人が大半でしょう。そして何も、シナリオライティングの仕事は小説を書くことだけではありません。
小説家としての芽が上手く出なくても、他の創作分野で活躍できることがあるかもしれません。たとえば現在ではアプリゲームの急成長により、ゲーム系のシナリオライターの需要が増えています。他分野で活躍していれば、ひょんなタイミングで「小説家」という道が開けることもあるでしょう。そういったアンテナを常に張りながら、他分野にも臆せず参入していくのが、現代の小説家の生存戦略といえるかもしれません。
原作者・シナリオライターとしての道
小説家としてのシナリオライティング技術を活かそうと思った場合、漫画・ゲームの原作、またはもっと広い意味でのシナリオライターという道があります。漫画原作やゲームシナリオの制作によってお金を稼ぐというのは、人によっては小説を出版するよりもずっと縁遠い話だと思われるかもしれませんね。
しかし現代においては、こういった仕事の依頼はとてもカジュアルでオープンになっています。ランサーズやクラウドワークスといった大手クラウドソージングサイトでは、漫画やゲーム、音声作品といった作品のシナリオを書いてくれるフリーのライターを常に募集しています。
全体的な単価の安さなど、安易にオススメしづらい問題があるのはたしかですが、そういった場所で実績を積んでいけば、十分副業として成立するようにはなります。そのような経験があれば、フリーとしてだけではなく、会社に雇われる形でのシナリオライター職にも就きやすくなるでしょう。たとえば企業に専属として雇われるタイプの求人などは、1年以上の実務経験を必要とする場所がほとんどです。こういったタイプの実務経験がどこまでこのような求人に通用するかは不明ですが、実績としてマイナスでないことだけは確かですね。
現在はYouTubeでもオリジナルの漫画チャンネルなどが人気を博していますので、その分野での活躍もあるかもしれません。もしくは、そういったチャンネルを自分で運営することもできますね。要は、どう上手く立ち回るかの問題です。
実際に、どのような形で実践すればよいのか
これについては他記事で詳しく纏めておきますが、とにかくクラウドソージング系のサイトにライターとして登録しておきましょう。そして良い仕事の募集が出るのを待って、提案を仕掛けていくのが良いと思います。
そして仕事を受注した際には、実績として開示できるように、ライター名の記載をお願いしておきましょう。駆け出しの頃はそういった交渉も難しいかもしれませんが、最初から「ライター名は開示させて頂き、実績として公開可能です」としている仕事もあります。そういった仕事に対しては、積極的に受注していきたいですね。
とにかく何事も、臆するよりも飛び込んでしまった方が良いことが大半です。こういった副業の始め方は初期投資が限りなくゼロに近いのも魅力の一つですので、思い立ったらすぐ行動に移してしまいましょう。
実際に仕事を受注してみると、「ちょっとイメージと違ったな」「これは仕事としてやっていけそうにないな」と思うこともあるかもしれません。しかしそういった実感も、とりあえずやってみないことには始まりません。
まだ小説家としてデビューされていない方も、こういった「自分の書いた文書でお金をもらう」という経験から、思わぬブレイクスルーが生まれることがあるかもしれませんね。
まとめ
小説家と出版業界、そして小説自体の現状と将来性、その展望について考察してきました。
純テキスト媒体である小説は、テクノロジーの進歩と共に、変革を求められる時代に差し掛かっているといえます。出版業界等の縮小傾向も事実ではありますが、全てが全て苦境に立たされているわけではなく、その内部では急成長している事業も生まれているのが現状です。
原稿用紙と万年筆の時代から、パソコンとワープロソフトの時代になり、今では誰もがパブリックな場所に小説を投稿し、読者を獲得できる時代が訪れています。小説はこれまでずっと進化から置き去りにされていたわけではなく、少しずつでも前進してきたわけですね。ただ今は少しだけ、スタートダッシュが遅れているだけです。
小説の次なる新天地がどこにあるのか、それは読者も作家も、そして出版社自体もわかっていない部分が大半です。これを一生の職業にしようとする小説家は、思考停止せずにアンテナを張り続けて、時代に取り残されないようにしていくのが重要でしょう。
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