アルクのTSSTでスピーキングレベルをチェック

英語学習

自分がどれくらい英語を話せているのか、客観的に判断するのは難しいものです。

TSSTというアルクのスピーキングテストがあります。

アルクのTSST

値段が高いので実際に受けたことはないのですが、そこにレベル概要というページがあって、日本人の英語スピーキングレベルを9段階に分けてそれぞれの特徴を解説してあり、実際のサンプル音声を聞くことが出来ます。

レベル概要 | TSST アルクの英語スピーキングテスト

レベル概要 | TSST アルクの英語スピーキングテスト
TSSTはレベル1(初級)~レベル9(上級)の9段階評価です。実践的な英語運用能力を測りやすいよう日本人の英語学習者が最...

サンプル音声はレベル1〜9まであり、実際にテストを受けなくても、自分のスピーキングとくらべて大体のレベルが分かるのではないかと思います。

それぞれのレベルのサンプル音声が日本人らしい特徴を捉えていてなかなか面白いです。試しにレベル1を聞いてみましたが、とても簡単でした。

 

今回は、各サンプル音声を聞いて、日本人のスピーキングの問題点や、英検、海外留学・勤務に必要なスピーキング力について考えてみます。

 

ここでは例として、レベル2-9にサンプル音声がありますので、まずは各レベルをクリックして音声を聞いて下さい。

レベル2

んー、アー、が多く単語を絞りだしている状態です。

オンライン英会話始めたての頃はこんな感じの事が多いのではないかと思います。

基本英文700選の暗記や瞬間英作文などをして、短い文章を暗唱すると簡単な文章から徐々に話せるようになります。

レベル3

考えながらゆっくり短文をひねり出していますね。

3単現のSレベルの間違いがあり、文法を知識として知ってはいても、とっさに口から正しい英文が出ないレベル。

そしてandを「アンドゥー」と言い、しかもやたらと連発するのも日本人英語の特徴ではないかと思います。

レベル2と同じく、基本文型をしっかり押さえた短文をいくつも暗記することで、簡単な答えなら反射的に答える事が出来るようになります。

レベル4

短文レベルでの会話が出来るようになったところ。

発音は日本語のまま。例えば、Allergyを日本語発音のまま「アレルギー」と発音しています。Allergyは、”アラジー”と英語読みしないと通じないと思います。

海外勤務している人の中にもこれくらいのレベルの人がいます。日本人慣れしている英語講師などは日本語発音でも理解してくれますが、察することのない一般のアメリカ人なら何度も聞き返されてしまう事でしょう。

お手本となる音声を繰り返し聞き、聞こえたまま真似すると発音が改善します。

レベル5

簡単な英会話が出来るようになったレベル。

複雑でない会話なら大丈夫。英検準1級がこのあたりではないでしょうか。

日本国外に出ることなく、日常でも英語を使わないのであれば、このレベルでも海外旅行などは切り抜けられると思います。

レベル6

複数の文章を繋げる事が出来、会話の流れがあります。

オンライン英会話のグループレッスンを受けると、これくらいのレベルから英検1級にチャレンジしている人がいます。

勿論1級のスピーキングテストに合格するためには、もう少し上のレベルが必要です。

レベル7

身近な話題なら言いたいことが言え、文法の細かいミスも少なくなっています。

ただし、急に政治の話などを振られると挙動不審になったり言葉に詰まったりするのがこの頃。

英語で書かれた新聞・雑誌記事などを広く読み、よく使われる用語を覚えておくと会話の幅が広がります。

レベル8

自分の意見を段落単位で言えるようになった頃。

英検1級のスピーチに通るのはレベル7−8あたりではないかと思います。

レベル9

ノンネイティブが話している感じはするものの、リズムやイントネーションなど自然で、ネイティブと混じって問題なく会話出来るレベルではないかと思います。

1年間語学留学したくらいではここまでいかないかもしれません。

逆に、日本でオンライン英会話だけでこのレベルに達した人も知っているので、国外に出ずに上級レベルに達する事も可能です。

 

まとめ

残念ながら海外に何年いてもレベル4−5くらいの人もいますし、生活するだけなら話せなくでも不思議なくらい何とかなるのが現状です。

レベル5くらいになると、海外旅行で自分の言いたい事が言えて、チケットを買ったりホテルにチェックインしたりする事が出来るのではないかと思います。

どこまで上達出来るかは、どれだけ能動的に上を目指して努力するかによると思います。

全ての英語学習者が最上級レベルを目指す必要はありませんが、自分のスピーキングレベルを把握することで、現在のレベルに見合ったスピーキング学習法が見つかるのではないでしょうか。

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