今回はタイヤ業界について書いてみましたが、正直タイヤ業界の知識はおろか、「タイヤとは何か」という面にも疎かったため、まずはタイヤの歴史と概要を学習し、業界の動向を記述してみました。
タイヤの歴史と概要
華やかな自動車産業一部品の一つであるタイヤは、自動車の大切な役割を果たしているのです。
タイヤがなければ自動車は、ただの鉄の塊です。縁の下の力持ち的存在と言えましょう。このタイヤの働きによって自動車が自由自在に走り回ることができるのです。
その力を発揮するメカニズムは、大変興味ある面白い面も数多くあります。一般の人にとってタイヤは黒くて丸いもののイメージしかない人が多いでしょう。
タイヤは大きな機能を果たしているのです。タイヤの大きな機能として次の4つがあります。
- 荷重を支えて走る(耐久性、対摩耗性)、
- ばねとして働き乗り心地を良くする(騒音も含む)、
- 駆動力、制動力を路面に伝達する。
- 舵角に応じた旋回力を発生し、路面に伝える。
以上のタイヤの働きによって、自動車が自由自在に走り回ることができるのです。
ところで、自動車空気入りタイヤを考案したのは誰かと言いますと、1895年フランスのミシュラン社が自動車レースに、空気入りタイヤのプジョー号を走らせたのが空気入りタイヤの第1号とされています。
またタイヤは、メーカー別に新車用と交換用に分けられます。新車用は、完成車メーカーに、交換用は、カー用品店や、自動車整備経由で、消費者に販売されます。
世界の3大タイヤメーカーと言えば、日本のブリジストン、フランスのミシュラン、アメリカのグッドイヤーと言われています。
実際この3社が世界のタイヤに占めるシェアは現在激減していると言われていますが、それでも、40%以上です。
日本のタイヤ業界規模での本数は、1億2000本以上となっており、現在国内メーカーの成熟市場と言われ、堅調に推移しているようです。
これは、一時、天燃ゴムの価格が、記録的な高値を付けた後に、急落し、円安が進み、好材料になったことなどがあげられます。
また乗用車と小型トラックの新車用タイヤの需要が伸びています。アジア圏も順調な伸びを見せており、業界全体でも堅調な伸びが見られます。
タイヤは、将来に渡って自動車が存在する限り、必要で、タイヤがなくなることはないでしょう。
将来のタイヤはどうなるのか、どのような革新的技術が、製品が出現するのか予測するのは難しいと言えましょう。
タイヤ業界の平均年収は、他業種と操作はなく、550~670万円というところです。
タイヤ業界企業一覧
国内メーカー
- ブリジストン
- 住友ゴム工業
- 横浜ゴム
- 東洋ゴム
海外メーカー
- ミシュラン(フランス)
- グッドイヤー(アメリカ)
- コンチネンタル(ドイツ)
タイヤ業界大手企業
【ブリジストン】
売上高3兆397億円 営業利益2860億円 平均年収620万円(34歳)
タイヤ業界世界第1位で、スポーツ用品や、建築資材も手掛けています。米ファイヤストンパンダグを買収、タイヤ事業を強化しています。
他に、アジアなど新興国に積極的な姿勢が目立っています。
主力のタイヤは、アメリカや新興国で好調です。
トラック・バス用タイヤでリコール発生、影響は不透明です。
連結事業は、タイヤ84、多角化16となっています。
【住友ゴム工業】
売上高7102億円 営業利益697億円 平均年収621万円(41歳)
タイヤ業界第2位で、自動車用国産第1号です。
欧米のグッドイヤーと合弁、タイヤ事業体制強化を図っています。
またゴルフの、用品強化を図っており、商票のダンロップは、世界的に有名です。
連結事業は、タイヤ87、スポーツ9、産業品他4となっています。
【横浜ゴム】
売上高5597億円 営業利益497億円、平均年収595万円(39歳)
古川グループのタイヤメーカーで、業界第3位です。
ドイツコンチネンタルと提携、海外展開には積極的に推進しています。
航空部品等の工業品や、高級ゴルフクラブの生産も行っています。
海外拡販のため、インドネシアに、防舷材、マリンホースの工場を新設、15年稼働を目指しています。
連結事業は、タイヤ79、工業品16、他4となっています。
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