短期間で高収入を得たい人から、職歴がなくても働きたい人まで、期間工は多くの人の受け皿になっている職種です。
ところが、一般的に就職時に不採用になってしまう「刺青やタトゥー」などの外見的な要素や、「借金」などの内面的な要素があっても期間工になれるか不安になる人も少なくありません。
ここでは、「これがあっても期間工になれるか」の疑問にお答えしています。
ひげやピアス、タトゥーなど外見的な要因
おしゃれ目的でのひげやピアスは就職では避けるべきポイントです。タトゥーに至ってはプールや銭湯、サウナなど公衆の面前では入店を断られることもあります。
これらの外見的な要因があっても期間工になれるかを解説します。
ひげやピアス、茶髪は面接時や勤務時には控えよう
期間工はひげやピアス、茶髪の人は働けるメーカーもあれば、働けないメーカーもあります。
厳密に茶髪やひげは禁止としているところもあれば、勤務時はそれほど細かく言われないところもあります。
ただし、金髪などの奇抜な色や髪型は当然働けません。
また、勤務時は問題ないメーカーでも、面接時にはひげはきちんとそり、茶髪は落ち着いた色に染めて、清潔感のある装いで臨みましょう。
ピアスについては、面接時に外すのはもちろん、勤務時も外すように規定されている場合が多いです。
期間工の仕事は重い物を持つことが多い仕事のため体力を使うのと同時に、少しのミスで大事故につながりかねない仕事です。
そのため、勤務時に機械に作業服が巻き込まれないようにボタンは全てとめる、ズボンのすそは作業靴の中に入れる、など服装規定も細かく決まっています。
ピアスも溶接などの暑い環境での作業ではやけどの可能性がある、精密機器を扱うラインでは異物混入の危険性があるなどの理由で、外すことが決まっている職場が多いです。
休日におしゃれとして付けるのは問題ありませんので、勤務時と面接時にはピアスは外すようにしましょう。
刺青やタトゥーはNG、隠しても絶対にばれる
刺青やタトゥーはほぼ全ての会社でNGと判断して良いでしょう。
期間工の仕事を含めて、これから働きたい人で刺青かタトゥーを入れたいと思っている場合、ほぼ不採用となりますので止めておきましょう。
また、面接で裸になるわけではありませんので、刺青やタトゥーは入っていますか?と面接で聞かれて「いいえ」と答えて、そのまま隠して働けるのではないか、と思う人もいるかもしれません。
期間工は、実際に働く前に健康診断があります。健康診断で刺青やタトゥーが入っているのは絶対にばれますので、面接では隠せても採用までには絶対に隠せません。
どうしても刺青やタトゥーの入っている状態で働きたいなら、小さなものなら肌色のテーピングなどで隠せばOK、という会社を探して採用されるしかありません。
借金があっても期間工になれるか
短期間で高収入が得られるため、借金返済の為に期間工で働く人もいます。
面接で必ず「借金はありますか」と聞かれますが、借金があっても働けるかについて解説します。
家や車のローン、奨学金は借金に含まれない
借金、というとどこかからお金を借りている状態を指しますが、期間工で「借金はありますか」と聞かれた場合は、消費者金融やカード会社から借り入れがあるかを指します。
家や車などのローンがある、奨学金を返済途中というのは借金には含まれませんので、問題ありません。
借金があると働けない場合があるのは「取り立てや電話が来る可能性があるから」
借金がある場合、不採用になる場合と問題なく採用される場合があります。
借金があるにも関わらず「ありません」とうそをつき通して採用される方法もありますが、社会人として企業側にマイナスになるようなうそをつくのはふさわしくありません。
必ず正直に話して、不採用になった場合はほかの期間工の求人を受け直せばよいだけです。
なぜ借金があると不採用になる可能性があるかは、もしも借入先がヤミ金融など、合法でない場所だった場合は、期間工の工場や寮まで催促の電話が来たり、取り立てに来たりする可能性があるからです。
企業側としては、できるだけ面倒なことに巻き込まれない従業員を雇いたい、と思うのは当たり前です。
そのため、事前にトラブルを防ぐために借金のある人は採用しないことにしている期間工のメーカーもあります。
税金や健康保険の滞納にも注意
借金ではありませんが、住民税や県民税、所得税などの税金、または健康保険などの公的な支払いが滞っている場合も注意しましょう。
税金などの支払いが滞ると、役所や税務署から勤務先に連絡が行く場合があります。
本来支払うべき税金を支払っていないのは脱税行為になってしまいますので、期間工のメーカー側へ連絡が行った時点で、次回の契約を更新してもらえない可能性が出てきます。
税金などの滞納がある場合は、速やかに支払いをしておきましょう。
もしも、お金がないなどの理由ですぐに支払いができない場合は、「納税の猶予」などの措置が受けられます。役所や税務署に相談しましょう。
持病やヘルニアがあっても、病弱でも期間工になれるか
体力が必要な期間工の仕事は、病気やヘルニアがあっても働けるかについて見てみましょう。
持病は健康診断で必ずばれる
期間工は体力を使う仕事であり、さらに日勤や夜勤を繰り返すため生活リズムも崩しやすい状態で働きます。
そのため、持病が何の病気かによっては、不採用となる場合があります。
例えば、高血圧や糖尿病の場合は期間工の仕事で病状が悪化する可能性もありますし、糖質や塩分の制限をした食事の提供は食堂では行っていません。そのため、不採用となる可能性があります。
喘息の場合は、採用になる場合と不採用になる場合があります。
発作が出てもステロイドの吸引薬ですぐ対処できる、喘息はあるがごく軽度などの場合は、採用されることもあります。
持病の有無は面接でも聞かれますが、ここで持病があって隠しても、健康診断で必ずばれます。
健康診断は、実際に赴任先の工場へ行って、説明や研修と一緒に行われ、レントゲンや心電図を撮ったり、血液検査や問診を行ったりと詳細な診察を行います。
健康診断で持病がばれた場合は、赴任先から即帰宅しなければいけませんので、うそをついて隠して採用されても無駄です。
ヘルニアは期間工の仕事を選べば問題ない
ヘルニアを持っている人の場合、自動車メーカーの組立など重い物を持つライン作業では働けません。
その代わり、自動車ではなく精密機器メーカーの組立など、重い物を持たないことが明記されている期間工の仕事なら問題なく働けます。
また、自動車メーカーでも、検査などの重い物を持たないライン作業を期間工で募集している場合にも働けます。
重い物を持つ期間工の場合はほぼ不採用になりますし、いざ働いていてもヘルニアが悪化する可能性もあります。そのため、重い物を持たない期間工の求人に応募しましょう。
まとめ 面接前に対策をして期間工として働こう
「これがあっても期間工として働けるか」についてご紹介しました。
どうにもならない理由を除いて、外見的なものから内面的なものまで、期間工に応募する前から対策できるものもあります。
借金はできるだけ整理して返済しておく、金髪なら黒髪に戻しておく、改善の見込みがあるなら治療に専念するなど、万全の体制を整えておけば、期間工の採用の近道になります。
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