大学を辞めるべきではない7つの理由、COVID-19、コロナ禍、緊急事態、自粛の今

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自粛要請、緊急事態宣言が出されしばらく経って、また残念なニュースが入ってきました。

“学生団体は29日、親の収入減などで退学を考えていると回答した学生が20・3%に上ったと発表した。22日に調査の中間報告を公表した際は7・8%だった。学生が経済的に学業を続けることが困難になっている状況がより鮮明になった。”

今、新型コロナウイルスの影響でキャンパスに行けない、勉強できない、アルバイトもなくなった、このままだと生活していけないと焦り、大学を辞めようと思い詰めている方は少なくないことがわかりました。

しかしながら高校時代からかなり勉強し、せっかく入学できた志望校。その大学を辞めようと考えているくらいですから、よほどのことと察します。

それでも大学で4年間学び、友人をつくり、キャンパスライフを送ってきた1人としては「絶対、後悔する」「今ではない」「ほかにいい方法があるのでは」と、なんとか考え直して思い留まっていただきたいのです。

ここではなぜ、大学退学を勧めない、辞めるのを止めたいのか、その理由を7つ、お伝えしていきます。

 

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理由① 大学はカンタンに入り直せない

再度受験が必要

学部には定員があります。そのため毎年、試験で入学できる学生数を調整しています。その試験は年に一回しかありませんので、いつでもというわけにもいきません。

再度、受験料、入学金が必要

受験するときは受験料が。合格したらまた入学金を支払わなければなりません。

今と将来、事情が変わるかも

数年後、数十年後、同じ大学、同じ学部でまた学びたくなっても人気が出て、志願者が増えた、受験制度が変わった、大学や学部が廃止となるなどし、今と様相が変わることもありえます。そうなれば

・今よりも学力を強化する
・勉強し直す
・あきらめる

必要が出てきます。そうなれば「あのときなぜ辞めたのか」と後悔の念がきっと生まれます。

 

理由② 同年代と学べるのは今しかない

数年後、数十年後、再度、大学に入れたとしても周囲は年の離れた弟、妹のような年下世代、下手すると子と同じ年代ということになります。どうしても

・年齢
・文化
・会話

壁ができてしまいます。同年代がひとりもいない環境はアウェイであり、いくら学ぶのが主目的でも少し寂しく感じるかもしれません。

もし退学し学生でなくなれば多くの方は、次の日からでも働こう、日銭を稼ごうと考えているはずです。しかしこの時期、社会に出るのは台風のなか、荒れた海に、無防備で泳ぎに行くようなものです。

 

理由③ 会社も非常事態下にある

ご存知のとおり2020年に入り日本は、新型コロナウイルスの影響を多分に受けています。もちろん企業も例外なくです。

テレワーク可の職種は基本、自宅で仕事ができますが、テレワーク不可の職種、たとえテレワーク可の職種でも会社の方針で今までどおり職場に出社しなければならない人たちは、三密を避けつつ仕事をしている状態で、通勤・帰宅時、ほぼ満員の電車に乗らざるを得ず「いつか感染するかも」とおそれながら日々、過ごしています。

また当事者ではなくても取引先、関係先で収益、資金繰りが悪化していないだろうか、連鎖倒産に巻き込まれやしないだろうかと戦々恐々としているはずです。

何がいいたいのかといえば今、現場は「採用活動・新人教育どころではない」のです。

企業は計画見直し、軌道修正、資金繰り、生き残り策に目が向いており、実際、国の統計でもここ数カ月で、雇用“減”となったことが明らかとなりました。

“新型コロナウイルスの感染拡大による雇用への影響が鮮明になってきた。厚生労働省が28日発表した3月の有効求人倍率(季節調整値)は1.39倍で前月から0.06ポイント下がった”

と報じられています。

独立行政法人労働政策研究・研修機構によると2019年3月が1.62倍、12月が1.57倍、2020年1月が1.49倍、2月が1.45倍ですから今年に入って新型コロナウイルスの存在が取り沙汰されはじめ、ガクッと減っているのがわかります。

また、

“新型コロナウイルスの感染拡大により、製造業や宿泊・飲食サービス業などの雇用が急減していることが3月の労働力調査で浮き彫りになった。政府が緊急事態宣言を出した4月以降、さらに悪化するのは避けられない見通しだ。新規求人はほぼ全業種で絞られ、失業者の増加はリーマン・ショック後の100万人を上回るとの予想もある”

(おそらくこのままいけば)さらなる雇用減、失業増の見通しなのです。さらに、

“東京商工リサーチや帝国データバンクによると、27日までに計100社がコロナの影響で倒産した。(中略)2020年の年間倒産件数は7年ぶりに1万件に達するとの見方もある”

これはあくまでも予測ですが、個人的に傍から見ていて優良企業(順調)に思えていたファーストキャビン(負債37億円で自己破産申請)やWBFホテル&リゾーツ(負債160億円で民事再生法適用申請)などの情報も入ってきましたので、軽視できない状況です。

そして私が調べたところ就職活動でも、

・商社(自動車・輸送機器)
・インターネット関連企業
・ソフトウェア会社

など多くの企業が新型コロナウイルスの影響を受け、採用活動を一時中断、会社説明会、筆記試験、面接などの選考スケジュールを延期しています。

表面上では三密、感染拡大を回避しようという動きと思えるのですが、水面下で何かしらの危機が目前に迫っている可能性もあります。

ただし新型コロナウイルスが収束すれば、経済が再び動き出し、正常運転そして復興へとシフトしていき、社会全体、企業で人手が必要となってくるはずです。
そうなると企業もまた腰を据えて採用活動を再開するはずですから、学生の就職活動も活発化し、事態が好転するでしょう(そう願っています)。

そのため今の状況を嘆き、安易に大学に退学届を出して次の日からお金を稼ごうとしても、仕事に即日、就けるわけではないのです。

今はグッと我慢して、成り行きをジッと見守るのがベストな気がしています。学生の身分を維持しつつ、冷静に落ち着いて様子を見ていただきたいです。

もし運良く仕事に就けたとしても、そこから数カ月、戦々恐々とした日が続くかもしれません。いや続きます。

 

理由④ 仕事に就けても安心できない

仮に書類選考、面接をクリアし今の時期に入社できたとします。しかし入社後しばらく(3カ月ほど)は試用期間となるはずです(試用期間を設けていない会社はそう多くはないでしょう)。

試用期間はその言葉どおり“お試し期間”です。試用期間中は仕事への適性や、会社との相性を見るため、経営陣や上司が合わないと判断したら、晴れて正社員になれず、そこで終了となる可能性もあります。

もちろん社会通念上相当とされる合理的理由がないと解雇はできないのですが、厚生労働省のサイトにも

“試用期間である以上、解約権の行使は通常の場合よりも広い範囲で認められます”

とあります。

ただし経営不振のほか、次のような合理的な理由をもってとなります。

・経歴詐称
・勤務態度不良
・能力不足

試用期間中に解雇が認められる合理的理由3つ

経歴詐称

採用を勝ち取るために実際はそうではないのに偏差値の高い学校を卒業したと偽る、資格を取得したと語る、偽造した免許証を提出するなどが一例です。

勤務態度不良

無断で遅刻、欠勤を繰り返す、上司や先輩の命令や指示に背く、指導を素直に受け入れない、コンプライアンス違反を繰り返すなどが当てはまります。

能力不足

もちろん最初から仕事を完璧にこなせる新人はいません。だからこそ会社は新人に研修やOJTを実施するのですが、優秀な教育担当者がついても、うまく習得できない方もたまにいます。

また基本ともいえるホウレンソウ(報告・連絡・相談)ができない、しようと努力しない場合も社会人基礎力に欠ける、能力不足と判断されかねません。

社会に出る前に自身の経験値、力を確認する

社会人基礎力は当然、1~2日で身に着くものではなく大卒なら講義、ゼミ、サークル活動、アルバイト、インターンシップ、就職活動といった経験を積み4年間、じっくりと時間をかけて身に着き、磨かれるものです。

たしかに高校卒業後18歳で就職される方も少なくありませんが、高校では卒業後、就職予定の生徒には担当教諭がしっかりと就職指導をしています。

それでも親の保護下にあった者が高校を出て社会に出て、いきなり見ず知らずの大人たちに囲まれて揉まれていくわけですから、かなりキツイと思います。

高校で就職に関する指導を受けていない、これまで大学と家の往復だけでアルバイトもろくにしてこなかった学生は経験値が少ないといえ、このまま社会に出れば相当苦戦します。

・それでいいのか
・うまくやっていけそうか

退学する前にどうか一度、立ち止まりよく熟考されることをオススメします。

これは今まさに転職をするかどうかで迷われている方にも当てはまります。どんなに経験やスキルを買われ中途入社を果たせても、基本的に試用期間が在るのは同じで年齢は関係ありません。

転職系YouTuberのUtsuさん転職をするのは「今は絶対ダメ」と、新型コロナウイルス発覚後の3月はじめの配信動画で断言されていました。

非常事態だからではなく、非常事態だからこそ周りをよく見て、大学中退も転職もよく考えていただきたいです。

今まさに喉から手が出るほど人手がほしい業界もありそうですが、今の状況が収束したらどうでしょう? 相変わらず人手は必要でしょうか? 人手が足りるようになると企業は望まない配置転換やリストラを平気で敢行します。

たとえ実家や親戚が経営している会社に入る、仕事を手伝う、またはコネクションでの縁故採用が決まりその会社に入るにしても、その将来性や持続性を見極める必要があります。

 

理由⑤ 働きながらでも通学はできる

おそらく退学を検討しているいちばんの理由は、大学に支払う学費でしょう。大学を辞めて働くつもりであれば、働きながら大学に行けないかを模索いただきたいです。

大学側は、アルバイトはもちろん会社員として働くことも、学業に支障が出なければ特段、禁じていないはずです。在学中に会社に就職しても問題はないと考えますが、9時から17時までの勤務を求める会社がそれを許すとは思えません。ただし

・夜間(二部)
・通信教育

なら、五分五分で認められる可能性はあります。また二部、通信教育部併設の大学なら学部の転籍も可能なはずです。しんどいと思いますが昼間は仕事、夜間・土・日に勉学に励むという選択もありますから可能ならぜひ、検討されてください。

夜間、通信教育がない大学に通われている方や、いい会社との出会いがなかった方は、茨の道ではありますが

・起業
・フリーランス

を選択し大学に通い続ける手もあります。起業に年齢は関係ありません。ビジネスアイデアによっては融資を受けられ、クラウドファンディングを達成できる可能性もあります。

手堅いのは趣味・特技を活かしてフリーランスとして活動することで、仕事を得て稼いでいる学生さんも実はいらっしゃいます。今はクラウドソーシングサイトというプラットフォームがありますから、

・在宅で
・スキマ時間に
・ネットで
・金銭トラブルを抱えずに

活動できるようになっています。悲しきかな10代、若いという理由だけで、依頼を受けてまじめに仕事をして納品しても報酬をなかなか支払わない、踏み倒す方もいます。

しかし『ランサーズ』『クラウドワークス』などのプラットフォームを介すれば、事務局が責任をもって取引、決済を見守り、報酬を振り込んでくれますので安心です。

起業、フリーランスどちらにしろ、ひとりで抱え込まず両親や親戚などが適任ですが、いざというときに相談でき、場合によっては表に出てくれるような信頼できる大人の方に関わってもらうといいです。

 

理由⑥ 休学制度を活用できる

学費を支払えないから辞めるは、愚かな判断かもしれません。なぜなら大学に一定期間の休学を申し出ると全額もしくは一部、学費免除いただける場合もあるからです。

例えば私立大学の一例ですが、学習院大学のサイトには、

やむを得ぬ理由で3ヶ月以上の休みを願い出る場合は、「休学願」を提出する必要があります。
休学期間の授業料、施設設備費及び研究実験費は免除となり、在籍料または在籍料相当額の納付が必要となります。

とあります。

また国立大学は費用がかかりません。まずは、

退学届を出すよりも
・学費が今後支払えなくなるかもしれない
・大学在籍を継続する意思がある
・可能なら休学してその間、働いて学費を貯めたい
本学の休学制度はどうなっていますか? と相談するのが先です。

 

理由⑦ 人生の目的決めがまだなら、惰性で働くことになる

転職とキャリアアップでは前出のUtsuさんにならい、『人生の目的』を決め、その方向性にある仕事を選ぶようオススメしています。それが

・ミスマッチが起こらない
・長続きできる

仕事を探す秘訣だからです。人生の目的を見つけないまま、ただ目の前にある仕事に飛びつくと

・短期間で辞める
・職を転々とする
・一貫したキャリアを積めない

可能性があります。

 

まとめ

①大学はカンタンに入り直せない
②同年代と学べるのは今しかない
③会社も非常事態下にある
④仕事に就けても安心できない
⑤働きながらでも通学はできる
⑥休学制度を活用できる
⑦人生の目的決めがまだなら、惰性で働くことになる

という理由で、大学を退学するのは今ではないと思えますので、オススメしません。本当にしんどいと思いますが、辞めて働くのも茨の道です。

私は前途あるみなさまには働きながら学ぶ、休学届を出して学費を稼ぐ道を模索いただきたい、そう思いました。

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