ホワイト企業のメリット、理想と現実は違う、国などによる定義や社会人経験、知識を交え解説(学生の予備知識)

スポンサーリンク
この記事でわかること
・ホワイト企業のメリット(理想)
・国などが考えるホワイト企業(定義)
・ホワイト企業、理想と現実は違う

大学3年次から就職活動を展開していくうえで、多くの学生が心から望むのは、

・第一志望
・大手企業
・上場企業

などに入ることでしょう。

長年の夢だったり、ご両親のアドバイスだったり…。

今なら『ホワイト企業』に入りたいと考えている学生さんも少なくないはずですよ。

そうですね。そういえば先日、ホワイト企業ランキングなるものが発表されたと労働新聞社が報じていました。

上位10社は次のとおりです。

1東日本電信電話(NTT東日本)
2サントリーホールディングス
3常陽銀行
4丸井グループ
5田辺三菱製薬
6コニカミノルタ
7朝日新聞社
8社会福祉法人正和会
9リコーリース
10イオン

※法人格記載なきものはすべて株式会社

『転職とキャリアアップ』で独自に調べてみたところ、1位のNTT東日本は2009年4月から、在宅勤務制度を導入しています。また3位の常陽銀行は、厚生労働省のパンフレットで取り組みが紹介されています。

さらに4位の丸井グループ(商業施設マルイを運営)は、2019年3月期の男性育児休職者数が63人となっていました。

すごい! 育休復帰後、嫌がらせをして辞めさせようとする会社もあるのに、63人は意外ですね^^

2017年3月期は78人だったのですよ。丸井グループは介護休職や5年以内の再就職制度も設けていました。

参考

働き方・休み方改善ハンドブック 金融業(地方銀行業)編(常陽銀行)

私の会社、ホワイト企業ランキングに入っていませんからピンとこないんですけど、ホワイト企業で働くと、どのようなメリットを享受できるのか知りたいです。

わかりました。では次章でまとめることにします。

 

スポンサーリンク

『転職とキャリアアップ』が考えるホワイト企業のメリット

白と黒は対極にあることから、ホワイト企業とブラック企業もまた対極にあるといえます。

ですからブラック企業の逆を考えれば自ずとホワイト企業がどのようなものか、またメリットも浮かび上がってくると考えました。

これまでブラック企業についても諸々、考察してきた管理人セイジが導き出したホワイト企業のメリットがこちらです。

自分のやりたい仕事ができる/働きがいがある/きちんと評価してくれる/健康的に働ける/ワーク・ライフ・バランスがとれる/自分の好きな時間を選んで仕事ができる/残業がない(あってもごくたまに)/有給休暇が取得しやすい/適切な休日・休暇/比較的高めの賃金(高収入)/充実した福利厚生/整った教育体制/キャリアアップできる/成長できる/キレイで安全な職場

そんな会社や職場があったら最高ですね^^

はい。しかしこれらはあくまでも理想であり、現実とは程遠いのです。

どういうことです?

国が考えるホワイト企業像ともかけ離れていますし、そう現実は甘くないということですよ。

うーん? もう少し具体的に、そこのところ詳しく知りたいです。

では次章以降、国が考えるホワイト企業像とは? 理想と現実はどう違うのかについても解説していきます。

 

ホワイト企業について国はどう考えているのか、定義を解説

この章では厚生労働省(厚労省)、経済産業省(経産省)はホワイト企業について、どう考えているのかを見ていきます。

厚労省が考えるホワイト企業とは

厚生労働省のサイト内検索で『ホワイト企業』とググってみました。しかしサイト内でホワイト企業という表記のある検索結果は私が確認したかぎり、見当たりませんでした(2020年6月)。

えっ? 本当ですか?

その代わり“安全衛生優良企業”という新しいワードが出てきました。

厚生労働省は、ホワイト企業=安全衛生優良企業と考えているのでは?

そうかもしれませんね。代わりに厚生労働省による安全衛生優良企業の定義を確認しておくことにしましょう。

厚労省による安全衛生優良企業の定義

厚生労働省によると安全衛生優良企業とは、

“労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から認定を受けた企業”

のこととしています。また

・過去3年間、労働安全衛生関連の重大な法違反がないこと
・労働者健康保持増進、メンタルヘルスへの配慮、過重労働防止、安全管理への取り組み

具体的指標として説明していました。

経産省が考えるホワイト企業とは

次は経済産業省のサイト内検索でも『ホワイト企業』とググってみました。すると市場が選ぶホワイト企業というページがトップに出てきました。そこには

“「利益を追い求める経営者が、社員に過酷な労働を強いる」というのがブラック企業の典型パターンですね。しかし、逆に、健康に配慮した働き方に変えたり、個別に健康指導したりする企業のほうが、実は収益が高いという研究があります”
“こうした経営に積極的に取り組んでいる企業は、「健康経営銘柄」として公表されており、株式市場でも高い注目を浴びています”

と書かれていました。

あ、経済産業省が考えるホワイト企業はもしかして『健康経営銘柄』に指定された会社ということですか?

そういうことなのでしょう。

そこで健康経営銘柄について調べたところ、今年はコニカミノルタ丸井グループなどを含む40社が選定されていました。

参考

コニカも丸井もホワイト企業ランキングに入っていましたから、やはり健康経営銘柄=ホワイト企業ですね。

SHEMが考えるホワイト企業とは

いきなりSHEMというワードが出てきて「あれ?」と思われた方もいると思うのですが、冒頭部のホワイト企業ランキングを公表した団体です。こちらも重要と考えましたのでお伝えしておきます。

SHEMとは

SHEMは厚生労働省から安全衛生優良企業育成事業を受託している団体です。正式名称は安全衛生優良企業マーク推進機構といいます。そしてSHEMはホワイト企業を次のように捉えているようです。

SHEMの考えるホワイト企業

・過去3年以内に法令違反をしていない。
・直近2年間において社会保険料の滞納はない。
・直近事業年度の時間外および休日労働の各月平均が一人当たり45時間未満である。
・直近事業年度に月平均60時間以上の労働者は1人もいない。
・50名以上の事業所では毎月、(安全)衛生委員会を実施している。
・毎年、健康診断を実施している。
・健康保持増進の年間計画を立てている。
・50名以上の事業所では毎年1回以上ストレスチェックを実施している。
・メンタルヘルスに関する情報提供や研修を実施している。
・受動喫煙防止対策をしている。

これらは安全衛生優良企業認定ホワイトマーク簡易診断の設問をそのまま抜粋したものです。

これらって「働く私たちから」というよりも「審査側から」の視点のようですね…。

働く側の視点ではない。これがホワイト企業の現実というわけですよ。

ちょっとだけ理解できた気がしますけど、説明はまだまだ続きますよね?

はい。次章ではもっと具体的に事例を挙げ、解説していきます。

 

ホワイト企業の理想と現実、そのちがいを5つ具体的に解説

この章では次の5つの理想と現実について具体的に説明をしていきたいと思います。

理想
1.自分のやりたい仕事ができる
2.きちんと評価してくれる
3.比較的高めの賃金(高収入)
4.整った教育体制
5.成長できる
現実

1.自分のやりたい仕事ができるとはかぎらない

「やりたいことを仕事にしたい」と思っている学生さんも少なくないでしょう。しかしホワイト企業も例外なく多くの会社では、自分のやりたい仕事などなかなかできません。

会社は多くの従業員を抱え、多額のキャッシュを動かしています。会社が経験値の低い若者にやりたいことだけをさせたら、どうなるでしょうか。

会社は若手に課題を与えることはあっても権限を与えることはまずありませんから、自分のやりたい仕事は早くて中堅となる数年後でしょう。

また総合職として入社すると企業は、幹部候補生として会社のさまざまな業務を経験させます。これをジョブローテーションというのですが、配属先で担当する多くの業務が必ずしもやりたい仕事とはかぎらないのです。

2.きちんと評価してくれるとはかぎらない

ホワイト企業だからといって社員がみな人格者であるとはかぎりません。学歴や見た目など何かしらのコンプレックスにさいなまれている方が上司だと、つまらない理由で勝手に一方的に嫉妬心、劣等感を発動させ正当な評価をいただけない可能性もあります。

でも低評価=不当評価とはいいきれないのでは? 至らない点や落ち度が本当にあったのかもしれませんし…。

そうですね。
以前、たとえ能力があっても、上司にかわいがられる人材にならなければ、企業という組織では実力を発揮しにくいかもとお伝えしていました。

例えば上司や先輩が「コイツ、生意気だな!」と思うようなツンとした態度をしていれば、そういう評価につながります。

上司に媚びろとはいいませんが、評価に色を付けたくなる、応援したくなる、そのような愛される人材を目指していただきたいです。

以前、弟に伝えたアサーティブな人間を目指すといいのかも!

Cさん(しずかちゃん)タイプですね。

自分に正直。他人も尊重し、周囲に歩み寄れ、協力できる。積極的、自発的に責任をもって行動できる人。分け隔てなく柔軟な対応ができる人を目指したいものです。

3.比較的高めの賃金(高収入)は常時保証されていない

就職時、転職時、比較的高い賃金を提示されて入社したとしても、非情なようですが経済情勢はもとより、会社の財務状況によってそれは大きく変動します。

売上が好調なときは増え、不調なときは減りますよね…。

また最近ですと新型コロナウイルスの影響でANAやH.I.Sなど給与減、ボーナスカットとなる企業も出てきました。

4.整った教育体制に期待すると痛手を負う

整った教育体制といえば、

・1カ月の座学
・研修施設完備

そのようなイメージをお持ちかもしれませんがそれはOff-JTであり、会社における人材教育の主流はOJTです。

キレイな研修施設で1カ月間みっちりと座学を受けても、2カ月目から即戦力として自分の判断でバリバリと働ける、そのようなことはありません。

配属後のほうが学ぶべきことが多いということですよ。

OJTは実際に配属先で働きながら学ぶことです。ホワイト企業なら教育担当者がやさしく仕事を教えてくれる。そのような幻想も捨てましょう。

教育担当者は教育後、社員が大きな失敗やミスをしないよう、また学ぶ姿勢に疑問を感じたとき、同じ過ちを何度も繰り返したときは、厳しく叱りつけることもあります。

社会人になっても予習、復習、真剣に学ぶ心がけは大切です。

5.ホワイト企業で成長できるとはかぎらない

理想のホワイト企業は残業も少なく、休日も比較的多いです。しかしこれは会社や職場にいる時間が短くなり、新人時代に学べるチャンスもその分、減ることを意味します。

人事コンサルタントの大橋高広氏は著書『バカはブラック企業に入りなさい』で、仕事は本来、時間をかけて覚えていくものであり、会社がホワイト企業化していくことで

・人が育たなくなる
・人が駒として扱われる

と危惧していました。

でも長時間労働はブラック企業の特徴であり、働き方改革でも是正されつつありますよ。

反論するわけではありませんがクリエイティブディレクターの三浦崇宏氏R25

“長時間労働だからって、必ずしもツライとは限らないでしょ?”
“本当に仕事に熱狂している人は残業したっていいと思う”

と語っていました。

私もそう思うのですよね。実際、時間も忘れ夢中になって働くことは今でもあります。

仕事好きな人、早く仕事を覚えたい人、バリバリ働きたいと考えている人には、ホワイト企業は合わないのかも…。

ですね。必ずしもホワイト企業だから完璧、最高とはいえないのです。

 

まとめ、ホワイト企業にこだわらず相性のいい会社を選ぶ

今回、ホワイト企業=万人向けではないということもおわかりいただけたと思います。

就職活動前に会社研究を行っていくはずですから、できればその過程でOBやOGに積極的にコンタクトをとり、内情を聞いてみるといいです。

そしてホワイト企業という冠がなくても、自分の理想となるべく合致しているような会社と出会えたらすぐさまロックオンし、内定を得られるよう動き、入社できたら幸せかもしれません。

入社後、自分と会社の相性のよさを実感できるといいですね!

そうなることを心より願っています!

コメント