【就活生必見】「エントリーシートとは?」からESの書き方、出し方、その心得まで全解説!2021年卒以降対応!

大学・専門学生の就職活動
この記事でわかること
  • エントリーシート作成のヒント

自己分析作業を終え、しっかりと自己分析シートを着地させたら、研究で割り出した希望する業界、職種、企業にエントリーシートを提出できる状態になったといっていいです。

ESを制する者は、就活を制します!

ESといえば今年、入社したばかりの弟は当時、徹夜して締め切りギリギリに出したりしていました(笑)

徹夜して頑張ったのはえらいですけど、あまり褒められたことではないですね!

たしかに。ESは早めに出すべきですからね!

「間に合ったのに何がいけないの?」と思われた方はぜひ、この記事を最後まで読まれてください!

今回はエントリーシートの定義、目的、役割、書き方、手順などについて解説していきます。

 

エントリーシートとは?その定義、目的、役割など

ES、エントリーシートですが、コトバンクによると

《〈和〉entry+sheet》企業が就職希望者に提出させる人物調書。学歴・職歴・取得資格など通常の履歴項目のほかに、自己PR、志望動機など独自の質問について記入させる。ES。
[補説]平成3年(1991)ソニーが初めて採用したといわれる。オープンな方法として急速に広まった。

と書かれています。

あのSONYが始めたのですね? 知りませんでした…。

意外にも平成初期生まれでまだ、登場から30年も経っていないんですよ。そんなESの基本項目は、次のとおりです。

目的最終面接まで円滑に駒を進めていくため

内定をいただくため

役割自分のトリセツ、取り扱い説明書
有効期限内定or落とされるまで

実はエントリーシートは最終面接にも関係書類として運用されます。書類選考を通過すればそれでお蔵入りとなるわけではありません。

1次面接、2次面接も通過。最終面接に駒を進めたときにも面接官の手元には、しっかりとエントリーシートがあるわけです。

締め切りに間に合わせるかのように書いたものが最終面接に? 考えるとちょっと怖いですね…。

その心配は無用かと…。

エントリーシートを適当に書いた学生はだいたい、1次面接で、運が良くても2次面接で落とされていきます。

面接官の手元にエントリーシートがあることを知らずに、堂々と書いていないことを受け答えし、落とされてしまうのです。

どんなに素晴らしい発言をしても「ESの内容と異なる」と、面接で落とされる可能性があるのですね?

はい。残念ながら…。

面接に呼ばれたということは「エントリーシートは及第点でしたよ」という企業意思の表れでもありますから、できることなら終始一貫すべきです。

でも数カ月で思いや考えって、変わることもありますよね?

たしかに。しかし企業側からしてみれば「ESに書いてあることがよかったから面接に呼んだのに…」となるわけです。

エントリーシートの出来に納得していなかった学生が、面接で諸々、挽回しようとエントリーシートの内容を大幅に修正して受け答えをしがちですが、面接官は内心「ん? エントリーシートに書いていないことを言い出したぞ!」となります。すると

・通過させるべきかどうか

ではなく

  • 適当にエントリーしたのではないか
  • 第一志望ではなかったのか
  • 本当に信用できる人物か

そのような視点で面接が行われていくことになります。

やだ、面接の難易度が上がるということですか?

はい。

よほどの強運を発揮するか、ブレない太い就活軸を持っているかしなければ、その難局を乗り越えるのは不可能です。よって

・いいかげん
・適当
・一夜漬け

と、あとあと後悔するようなエントリーシートは作成すべきではなく、締め切りギリギリに(本来)提出すべきでもありません。

エントリーシートは選考の都度見返し、最終面接までそれに合わせた受け答えをしていただきたいです。もし就活中に思いや考えが変わったのなら、

「エントリーシートでは…と述べていましたが…と考えるようになりました。なぜなら…だからです」

などと受け答えすべきです。

そうすれば面接官も、違和感や不信感を持たずに面接を進めてくれるでしょう。

エントリーシートは、内定をいただけるまでずっと
・業界別に
・会社ごとに
分別し、いつでも読み返せるようにしておきます。

 

エントリーシートに関するQ&A

ESの書き方や作成手順の解説に入りたいところですが、ESに関するよくある疑問を先に払拭しておいたほうがよさそうです。

よくある疑問をここでまとめておきます。

なぜエントリーシートを提出するの?

企業は新卒をポテンシャルで採用していきます。これは学生の将来性すなわち“伸びしろ”を見て、採用判断をしていく手法です。そして学生の履歴書記載事項は極論、学歴だけです。

もちろん大学・大学院、その偏差値や保有資格、受賞歴などの違いはあれ基本、全員が社会人経験ゼロであり、人事担当者から見た学生は書類上(厳しいようですが)、そう大差はないのです。

そこでエントリーシートを提出させ、

  • 自分を採用するとこんなメリットがありますよ
  • 私は御社に合う人物では?

と企業に他の学生とは違うということをアピールしてくれた学生、会って話を聞いてみたいと思えた学生を、書類選考でどんどん通過させていくのです。

つまり企業が採用活動の際、履歴書だけでは判断しかねるためエントリーシートを導入し、学生に求め、これをもって応募としているため、学生側は提出せざるを得ないのです。

エントリーシートで学生の何を判断するの?

やる気と志望度、丁寧さを判断します。エントリーシートを最初に見るのは人事担当者となりますが、大量に来たエントリーシートを一つひとつ見ていくには時間がかかりすぎます。そのためある程度、ななめ読みしていきます。

そんななか、やる気と志望度をどこで見るかポイントは2つ。

  • 早さ
  • 熱量

です。提出が早ければ早いほど企業側は「ウチが第一志望なんだな」と判断してくれます。

また毎年多くのエントリーシートに目を通してきた人事担当者なら「丁寧に練られた文章だな」と判断するのに、そう時間はかかりません。ちょっと読んだだけでわかるはずです。

文章は練れば練るほど読みやすくなり、本人の知らないうちに熱もこもってきます。読みやすさと熱量に感動した人事担当者は、(ななめ読みのつもりでも)最後までスイスイと読まれるでしょう。

最後まで読まれたESなら、選考は間違いなく通過します!

早く提出すると、ライバルのESがそんなにまだ届いていない状況なので、じっくりと読んでもらえる可能性があると聞いたことがあります^^

早起きは三文の徳ではありませんが、やる気・志望度を示すには早期提出が欠かせません。もちろん丁寧に書いたうえでです!

面接官はエントリーシートをどう見るの?

最低限、自己分析、企業研究ができているかを見ます。ただただいいかげんにななめ読み、思いつきでバッサバッサと学生を足切りしていくのではなく、きちんと可否判断し選考していきます。

その後、面接に進むと学生の数も減り、逆に面接官は増えていきます。そのため面接官は一人ひとりのエントリーシートをより丁寧に、より細かく見るようになり

  • どういう人物か
  • 思いは
  • 考えは
  • (学生時代)何を学んできたか
  • (自社への)適性

などを読み取り、面接での質問を考えていきます。そして面接時、答え合わせしていくのです。

えっ? 面接時の質問をESから作っていくのですか?

はい。先ほどお伝えしたとおりESの内容と面接での受け答えが一致するかどうかも見ます。ときにいい意味で誘導尋問を仕掛けてくることもあるでしょう。

エントリーシートには何を書けばいいの?

「事実」「本音」を書くようにします。間違っても採用してもらいたい一心で、ウソいつわり、心にもないようなことは記入しないようにします。

面接でボロが出るからですよね?

その可能性もありますし、百戦錬磨の人事担当者なら書類選考の段階で見抜くでしょう。

エントリーシートと面接、どっちが大事?

同じくらい大事です。選考が進めば進むほど企業関係者からエントリーシートは細かく見られていきます。また面接での受け答えとエントリーシートの内容が一致していなければ、落とされる可能性が高くなります。

この2つの事実から、面接とエントリーシートの重要度は比例関係であると断言できます。

選考が進むにつれてどちらも、重要度を増していくのですね!

書類選考は学校の偏差値順で通過していくの?

今のご時世、それはないと考えます。それであれば学歴が載っている履歴書だけを提出させればいいだけの話です。わざわざ手間をかけてエントリーシートなどを準備し、提出させ、ななめ読みしていくようなことはしないものです。

ただ同じような内容のESが数名分残り、最後の1枠を選ぶのなら、学校偏差値の高い順に採る人事担当者もいるかもしれません…。

誰にも負けないESを作成すればそこは問題なさそうですね!

よくある質問はここまでとし、次章、エントリーシートの書き方をお伝えしていきます。

 

エントリーシートの書き方、3つのポイント

1.本音で書く

これが大前提です。「本音で書くのはわかったけど、何が本音かわからない」という学生も多いと思います。本音は自己分析をすれば自ずと見えてくるはずです。

2.丁寧に書く

丁寧と判断してもらえない文章の特徴としては、

  • 私など主語を略したもの
  • 半角・全角など乱立、統一感がないもの
  • 誤字や脱字が目立つもの

です。主述をきれいに成立させる、英数は半角に統一してみる、誤字や脱字は極力、排除すれば、それだけで丁寧さは伝わるはずです。

3.見やすく書く

見やすく書くのは

・自分で見直す、確認するとき

にやりやすいからです。また

・人事担当者や面接官が読むとき

に読みやすくしてあげるためでもあります。自分が見にくいエントリーシートは、相手も見にくいです。

これでいいかわからなければ家族や友達に見せ、見やすさを評価してもらうといいです。

セイジさん、今度はES作成の手順について教えていただけますか?

では次章で!

 

エントリーシート作成の手順

以下の流れ(→)で、エントリーシートを作成していきます。

自己分析シート作成

業界・職種・企業研究

エントリーシート作成ブラッシュアップ完成

自分を知る作業である自己分析と、どのような仕事に就きたいのか自問しながら探す作業である業界・職種・企業研究は同時並行します。

いきなりESは作成すべきではないということですね?

そうです。自己分析なしにとりかかっても、うまくいきません。
・行き詰まる
・時間がかかる
・わからなくなる
のが関の山です。

まずは自己分析をして希望や適性を、また同時並行で業界・職種・企業研究をして進路を明確にしていきます。

次に希望、適性、進路に合わせ、提出すべき業界・職種・企業に向けたエントリーシートを作成していきます。そしてブラッシュアップです。

ブラッシュアップって具体的にはどういうことです?

推敲(文章のスリム化)ですね。要は音読しながら文章を見直し、変更、読みやすくするということですよ。

イメージとしては内容を変えずギュッとスクラップさせ、必要に応じ情報追記(ビルド)していきます。以下、例示です。

(推敲前)
私は学生時代、アウトドア系のサークルに所属し、同期から幹事に推薦され、一年間、組織を運営するということを学ぶことができました。
(推敲後)
私は同期の推選で大学アウトドアサークルの幹事となり、組織運営の大変さを学びました。

なるほど。大変という情報が加わりましたけど意味は一緒ですね…。

はい。ちなみに“同期から選ばれた”という意なら推薦ではなく推選です。

限られた枠の中、短文化した分「大変さ」などプラスアルファの情報を付け加えることができ、「どう大変だったのか聞こう」と人事担当者をひきつけることにつながります。

ブラッシュアップはやればやるほどシュッとした濃い文章になるのです。

 

まとめ

ESの重要度は、選考が先に進めば進むほど増していきます。そして単なる書類選考の通行手形ではなく、内定へのパスポート(有効期限:内定通知まで)ということも十分おわかりいただけたと思います。

最終面接まで使われると知った以上、締め切りに間に合わせるような、いいかげん、適当、一夜漬けのESはもう、出せませんね!

今、大学3年の冬であれば、もう自己分析、業界・業種・企業研究を始めてもいい頃です。用意周到に準備すればエントリーシート作成はかなりラクになります。

どうか早めに、本音で、丁寧に、見やすいエントリーシートを作成し、まずは書類選考通過を勝ち取ってください!

そして卒業後、希望する会社で社会人としての第一歩が踏み出せることを、心より願っています!

参考文献

絶対内定2021エントリーシート・履歴書 杉村太郎・熊谷智宏著 ダイヤモンド社

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