- 面接に落ちる、就職活動がうまくいかない理由のヒント
- 同期就職活動成功者の体験談
- 面接官が学生を見るポイント(各面接における評価軸)
7月に入りました! 就職活動も佳境といったところで、Twitterなどではいわゆる「内定報告」がたくさん、散見できます。しかし内定をまだ獲得していないからといって焦る必要はありません。
必ず
・自分に合った
・働きやすい
・希望とおり
そのような会社に入社できるはずですから、自分を信じて最後まであきらめずに、走り続けていただきたいです!
でも就職活動がうまくいかないと悩んでいる学生さんも多いのでは?
第1志望の一次面接の結果、今日までやねんけどダメかもしらん…連絡来ないから落ちたかも…
— ふちゃん@短大20卒 (@Fchan_0) 2019年6月21日
わりと名の知れたとこ二次面接までいけたのに無理だった…。ポートフォリオ選考少しとおるようになったけどまだ面接が次は受からないな
— ぽむ (@illustpompom) 2019年5月16日
就活もなかなかうまくいかないなぁ。
— えーす (@Ace_work_kei) 2019年6月25日
そうですね。ここでご紹介したのはあくまでも一部ですが、6月下旬のツイートもあります。就活がうまくいかない、一次面接受からない、二次面接受からないと悩まれているのは、一人だけではなさそうです。
何かいい対策や方法がないの? セイジさんなら打開策を知っているのでは?
そうですね。まず成功者の話を聞いて自分がやってきたこととどう違うのか分析してみるのが、いちばんの近道ではないのかな? と思ったりもします。
そこで今回、早々と内定を勝ち取った2020年卒の大学商学部4年生の方に体験談を寄稿いただきましたのでご紹介します。
【体験談】2020卒で2019年4月に内定!商学部4年生の就職活動
とにかくファッション、オシャレをすることが好きで、原宿のショップでアルバイトをしては、洋服代に注ぎ込む生活を送っていました。お金を稼ぎたかったためサークルやゼミには入らず、アルバイトばかりやっていた、そんな学生です。
すでに都内のIT企業から内定をいただいておりまして。来春から新入社員として働くことも決まっています。実は平成から令和に変わる直前の4月中に内定をいただき、長期戦も覚悟していた私の就活は、早めにあっけなく終わってしまいました。
私はこの結果に満足していますし就職活動は成功したと自負しています! しかしそんな私も実は今年の2月半ばくらいまでは特にやりたいことがなく、ひたすら受ける業界に悩みつつも、自己分析に明け暮れる日々を送っていました。しかし2月半ば以降、業界をITに絞ると、そこからスムーズに物事が進むようになりました。
今回は私の就職活動について、お話ししたいと思います。
内定をいただくまでの経過
私が就職活動について考え始めたのは大学3年生の夏頃からでした。将来これといってやりたいことはなく漠然と「サラリーマンになるんだろうなあ…」と思って商学部を受験し入学したのですがそこから3年、本当に特別これをやりたいというものとは出会えませんでした。
しかし何気なく誘われて足を運んだ1dayインターンシップで、意識高く就職活動を一足早く始めていた仲間らと出会って、「このままではまずい」と私は考えたのです。
まずそこからいろいろな企業の話を聞き、実際に現場を覗いてみようと思い、いくつかの企業のインターンに申し込みをしました。インターン参加業界は、
- IT
- アパレル
- 施設管理
- 不動産
で最終的にITに絞りましたが、本当にブレブレですよね? しかしこれでいいのだと思います。インターンとして参加することによって業界を絞れたわけですから、後悔はしていません。
→ファッションは好きだけど、実際働いてみると、やりたいことが見つからなかった
不動産
→お堅い雰囲気で肌に合わなかった
このようなことを知れ、学べたのも本当にインターンシップのおかげです。
今回、体験談をいただいた彼にはインターンシップの体験談も詳しく寄せていただけましたので、大学3年生の方はぜひ参考にされてくださいね。
では志望企業を絞るまでに至った過程についてもお伝えします。やりたいことが決まり業界を絞ったのは大学3年の2月(ついこの前)なのですが、それまではひたすら行動しつつ自己分析を重ねる毎日でした。
たいそうなことを書きましたが、実際は
- インターン
- アルバイト
- プライベート
- 趣味
など、日常すべてを楽しみつつ自己分析をしていました。もちろん大学の勉強も頑張りながらです(笑)
その頃の趣味は「ブログ運営」で、このブログ運営のおかげで
「情報力で社会にインパクトを与えたい」
という私の就活軸が生まれました。また誰かに言われなくても自然とやってしまうようなことが、やりたいことのヒントなのだろうなと気がついたのです。
と可能性を感じた私は、IT領域でプロフェッショナルになりたいと思い、面接を受け続けました。IT企業とはいえ私が選考に進めた企業はどれもweb系企業で、20社ほど説明会に足を運び結果、10社くらい受けました。
なかでも特に最終面接で、私が納得いくまで質問に答えてくださった社長の人間性に惹かれ、この会社なら私の価値観も合い、大切にしていただけるのではないかと感じ、内定をいただけた時点で以後の就職活動を止め、私の就活はこれにて終了しました。
就職活動中に印象に残ったこと
繰り返しますが上記の社長による面接です。企業のトップである社長がまだ社会にも出ていない学生の一人である私の質問に、ものすごくわかりやすく丁寧に、温かく答えていただけたことが本当にうれしかったのです。
「サイレントお祈り」という言葉もあるようにどこか、機械的に行われる印象があった新卒就活でこのような体験ができるとは、思ってもみませんでした。
就職活動でいちばん力を入れたこと
やはり自己分析です。
私は就職活動で、内発的動機づけで志望する会社を決めたいと思っていました。面接で偽ることなくストンと自然と出てくる言葉の受け答えだけで内定をいただけたら最高という思いが、どこかにありました。
そのほうが入社後、後悔しないと思ったからです。そのため自己分析だけはしっかりと行いました。
しかし「市場から見た自分」という視点も非常に大事です。自分がどのように社会から求められる人材になっていくのか、そのために最初に入社する会社はどこで、職種は何であるべきなのか? こういった視点も踏まえ自己分析、就職活動に取り組むことがポイントだと思っています。
現役就活生と大学3年生にアドバイスしたいこと
素直に就職活動は「合う・合わないの世界」で、企業と学生の相性の問題だと思っています。落ちたとしても、能力や性格に問題があるということではありませんし、単に相性がよくなかっただけだと考えてほしいのです。
たとえ一時期うまくいかなかったとしても、とにかく自分を責めず自分を癒してあげることが肝要です。いつか自分と相性がよく、より力を発揮できる環境が用意された企業が見つかるはず、そしてこちらから企業を選ぶんだというくらいのポジティブな気持ちで、今後挑んでいただきたいです。
ありがとうございました!
この体験談を最初にご紹介した理由はもうおわかりでしょうか? まず一次面接もしくはそれ以前で落ちてしまうことが多いのであれば、軌道修正を試みるべきは自己分析なのです。
軌道修正見直しポイント① 序盤で自己分析をしっかりとやっていたか?
面接で、
- 学生時代に取り組んできたこと
- 5年後・10年後の将来の自分の姿
についての質問に対し言葉が出てこなかった、うまく回答できなかった方はこれまでやってきた自己分析内容が甘かったのかもしれません。
体験談の彼のように自己分析に力を入れると、内発的動機づけで志望業界・職種・企業を選ぶことができますし、素直に嘘なくエントリーシートも書き上げることができます。
一次面接やそれ以前で落ち続けている方は自己分析を見直したほうがよさそうです!
就活軌道修正方法① 甘かった自己分析を補完せよ!
これまである程度の時間をかけて自己分析もされてきたことでしょうから、甘いだけでダメダメということではないはずです。
これまで行ってきた自己分析を棄却しゼロからやり直す必要はなく、面接で答えられなかった質問を洗い出し、今の自分ならこのように答えるといった確認作業をしていけば、自己分析の補完は可能でしょう。
ただし自己PRでつまずいている方は本当にゼロからやり直したほうがいいかもしれません。また未だに業界・職種を絞り込めずさまざまな企業にエントリーしまくり結果、うまくいっていない方は思い切ってもう一度自己分析し、業界・職種を絞り込んで様子を見るのもわるくはないと思います。
セイジさん、一次面接はいつも通過するのに二次面接で必ず落ちてしまう就活生は何を見直せばいいのですかね?
一次面接を通過できているのでしたら就活生として、一定の基準は満たしているのだと思います。自信をもって前に進めばいいと思うのですが…。
一定の基準ですか?
ここでいう基準とは、就活生としてビジネスマナーや髪型、服装、身だしなみが社会人として相応しいかどうか、ハキハキとした受け答えができるかどうかといったものです。端的にいえば明日からでも会社で働けるくらいの見た目と対応ができているかどうかです。
でも二次面接で必ず落ちるんですよ。対策はないのですか?
次章で説明しましょう。
軌道修正見直しポイント② 面接ごとに見られるポイントを把握しているか?
下図を参照いただきたいのですが、これはYouTubeで転職活動や就職活動についてさまざまな動画を配信されているUtsuさんが、動画内で使用していたテロップ内容を基に作成したものです。
面接 | 見られるポイント 評価軸 | カギ | 面接官 | ||
一次面接 | マナー | 見た目 | 当社 適性 | 安定感 | 人事など |
二次面接 | 仕事できそうか | 個のチカラ | 将来性 | 人間力 | 仕事がデキる人 |
最終面接 | 今までの確認 | リスク | 入社意思 | 相性 | 役員(親世代) |
一次面接 | 二次面接 | 最終面接 |
無難に | 深堀りされる | 熱意が重要 |
参考及び出典:就活面接に落ち続けた人が見たい動画集(YouTube動画)
一次面接と二次面接では見られるポイントが違うということなのですね?
そのとおりです!
就活軌道修正方法② 面接ごとに見られるポイントを暗記せよ!
一次面接で見られるポイント
一次面接ではマナーや見た目が申し分なく、適性があり無難な対応ができる学生を通過させていきます。
二次面接で見られるポイント
二次面接は、役員面接・最終面接となる次の面接へと通過させる中継地点でもあります。そのため仕事ができそうか、個のチカラ、将来性を見て、通過させていきます。
Utsuさんいわく個のチカラですが、セイジ的に言い換えますと伸びしろ、リテラシーです。もちろんその幅広さと深さ(高さ)が求められるのは言うまでもありません。
伸びしろ・リテラシーが理解できる関連記事
二次面接の面接官は、自社役員や経営者に「なぜこの学生を通過させたのか」と訊かれたら、その理由とその根拠を説明できなければなりません。
そのため一次面接とは違い、重箱の隅をつつくかのように細かく深く掘り下げた質問をされたり、なかには稀にですがまるで意地悪、嫌がらせのような質問を投げかけられたりすることもあるでしょう。
要は二次面接官が自分自身で納得して、責任をもって通過させられる学生かどうか、理由や根拠を探りつつ見ていくのです。
図にも載っていましたけど、人間力も試されているのですね!
そうなんです。二次面接では自分のことを深く掘り下げて答えられるくらい自己分析し尽くされているかどうか、イヤな質問、受け答えにもうまく対応し、面接官に切り返せるくらい人として丸く、柔軟に対応できるような学生かどうかも見られているといっていいのです。
軌道修正見直しポイント③ 回答内容が面接官の心に刺さっているか?
一次面接だと受かるのに二次面接で落ち続けている人のなかで、一次面接と二次面接は同じことの繰り返しと思っていた方はここで、面接ごとに見られるポイントが違うことをご理解、把握いただけたと思います。
しかし見られるポイントが違うことはなんとなくわかっていて、面接では無難に回答できていたと自負していたのに、それでも落ち続けてきたという方は、面接での回答内容が浅いのかもしれません。
浅いイコール面接官に刺さっていないといえますね?
さすがです!
就活軌道修正方法③ 自己分析をもっと深堀りせよ!
回答が浅いということは自己分析内容に深みがないといえますので、自己分析ノートや自己分析シートを再び広げて、深みをつけられるよう今一度、見直す(掘削する)必要があります。
まとめ
- 甘かった自己分析を補完
- 面接ごとに見られるポイントを暗記
- 自己分析をもっと深堀り
することで就職活動を軌道修正できるのではないでしょうか?
ここまで就職活動がうまくいっていない方はぜひ、この3つを実践してみられてください。きっと書類選考、面接通過率は上がっていくはずです。
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