- 就活エントリー・企業説明会の時期
- エントリー・企業説明会に関するアンケート結果
- 就活エントリー数の平均・理想
- エントリーシートの記入の仕方(心構え)ほか
2019年3月に入れば堰を切ったかのように就職活動のエントリーと企業説明会が始まります。そのため2019年2月は、就活生にとって勝負月であることに間違いありません。
もちろん就活関連書籍も購入して読まれていることと思いますが、転職とキャリアアップではエントリーシートを準備・記入していくにあたってのポイントを踏まえ、諸先輩方がどのように動いてきたのかについて独自にアンケートを実施いたしました。
今回は100人の内定成功者(うち第一志望企業の内定を勝ち得たのは40人)のリアルな声・最新版を余すところなく知ることができますよ。
エントリー・企業説明会に関するアンケート結果(2019年1月最新版)
アンケートの概要
実際に就職活動でエントリーシートを提出した数は?
アンケート結果を集計してみると、
- 30社…16人
- 10社…14人
- 20社…10人
- 5社…8人
- 15社…7人
- 3社…7人
- 2社…6人
- 50社…5人
- 7社…5人
- 4社…5人
- 100社…4人
- 40社…3人
- 60社…2人
- 13社…2人
- 6社…2人
- 200社…1人
- 80社…1人
- 12社…1人
- 1社…1人
で上位に食い込んだのが10~30社前後の企業にES(エントリーシート)を出したという方で、全体の4割という結果となりました。
ちなみに平均は22社でした。
次に、もしもう一回就職活動ができるなら何社にエントリーするのが理想ですか、も伺ってみました。
就職活動でエントリーシートを出す理想の数
アンケート結果を集計してみると上位ベスト5ですが、
と3割近くの方が、エントリーは10社ほどでいいのではないか(それが理想)という回答でした。
就職活動を経て最終的に内定をいただけているからこそ割り出せたといえるリアルな数字なのですが、いざ当事者となると可能性は拡げておきたいと思うはずですからやはり30社近くエントリーしてしまうということなのでしょう。
今度はエントリーシートの記入内容についてアンケート結果をご紹介していきます。
エントリーシートはすべて埋める、埋めない?
エントリーシートの質問に対し「なし」と記入したことがある人はどのくらいいるのでしょうか。
アンケート集計結果を見てみると、
・「なし」と書いて提出したことはない…79人
という結果となりました。
質問に対してはできるかぎり自分の言葉で何かしら書いておいたほうがいいです。しかし「なし」意外だったらなんでもいいのかといえば、そのようなことはありません。
こじつけや質問の趣旨を大きく逸脱してしまうのは、考えものです。しかし「機転を利かせて」関連する話題や自分のPRにプラスにつなげられるならば、そのような展開へと持ち込むのはいいと考えます。
エントリーシートに書いた自分の経験
アンケート結果の上位5項目は次のとおりです。
・アルバイト…22人
・ゼミや卒業論文…16人
・海外での経験や語学留学…12人
・ボランティア…9人
その他は13人で、そのなかにインターンシップやバックパッカーなどもありました。
面接などで質問されることも想定し、1分ほどで語れる関連エピソード・ストーリーも用意しておきましょう。逆にいえば深堀りされてもアドリブで答えられるような経験をエントリーシートには記入すべきです。
エントリーシートの資格欄、何と書く?
アンケート回答を見るかぎり諸先輩方は、次の資格を書いてエントリーされたようです。
語学系 | ・TOEIC ・英検 ・TOEFL ・IELTS ・フランス語検定 ・ドイツ語検定 ・中国語検定 |
知識系 | ・漢字検定 ・法学検定 ・色彩検定 |
教育系 | ・教員免許 ・学芸員 ・司書 |
技術系 | ・建築士 ・自動車整備士 ・アーク溶接 ・毒劇物取扱責任者 |
医療福祉系 | ・看護師 ・保健師 ・薬剤師 ・福祉住環境コーディネーター |
実務系 | ・ファイナンシャルプランナー ・ITパスポート ・Microsoft Office Specialist(MOS) ・初級システムアドミニストレータ ・情報処理技術者 ・秘書検定 ・日商簿記 ・栄養士 ・ジュニア野菜ソムリエ |
その他 | ・運転免許 ・ピアヘルパー ・剣道〇段 |
剣道〇段と書かれていた方もいたのですね。ところでスポーツの資格などを書くのはどうなのですか?
そうですね。私はそれが会社の事業や組織に貢献できそうなら積極的に書いていいと思います。ただし担当者は記載項目(資格)が多すぎると飛ばし読みする可能性もあります。そこは目につくよう採用されやすい強みとなるような資格から順に記入いただきたいです。
強みとなる…、どのような資格ですか?
会社にとってその人材を採用することが自社のメリットになると思わせる資格です。やはり世界的企業ですとTOEICなどですし、福祉系なら福祉住環境コーディネーターなどとなります。
志望動機は使い回す?企業によって変える?
志望動機は企業によって変えましたか? という質問をしたところ、以下のような集計結果となりました。
企業ごとに志望動機が違うのは本当に当たり前のことですので、変えるのが正解です。そのためほぼ全員が企業ごとに用意しています。
3人の方は統一したそうですけど、大丈夫だったのかしら?
各社、人事担当者間で交流、自社に届いたエントリーシートの情報を開示し合っているということはまず考えにくいため、「あの学生さんは他社にも同じ内容の志望動機を書いている(答えている)」ということにはなりませんが、おそらく統一=使い回しができるというのは、内容が薄い、無難、人事担当者に響かない可能性があり、どこからもお呼びがかからないのではないかと思います。
就活で内定を得たい方は2月、頑張って1社1社、志望動機に想いをめぐらせ用意しましょう。
エントリーシートは面接前に読み返す?読み返さない?
・読み返さなかった…11人
私はエントリーシートで書いていることと、面接で答えたことに一貫性を持たせることが必要と考えます。
そのためにはやはり、面接前にエントリーシートを読み返すべきですね。
でもエントリーシートを提出する前と面接を受けたときの思いや考え方って、変わるということはありません?
であれば「エントリーシートではこう書いたのですが、今はこう思うようになりました。その理由は…です」と発言できれば、自分が日々、
・保守的ではなく革新的であること
・前向きに進化していること
・考えの変遷を把握していること
をアピールすることにもつながります。
エントリーシートは会社に提出したら出しっぱなしではなく、内定をいただくまでずっとその内容を頭の片隅に置いておかなければならないということですね。
できれば会社ごとに分けて、いつでも見返すことができるようにしておくことが望ましいです。
以上、エントリーに関してはアンケートで
・エントリーシートはすべて埋めるべき
・志望動機は企業によって変えるべき
・エントリーシートは面接前に必ず読み返すべき
ということなどがわかりました。
次は企業説明会への参加と内定の関係について、興味深い結果をお伝えしていきます。
企業説明会と内定の関係、説明会には絶対参加すべき?
ところで諸先輩方はエントリーした第一志望の会社の説明会には必ず行かれたのでしょうか? 説明会参加の有無がどう就職活動に影響するのかも検証すべく、内定の有無も併せて訊いたところ、次のような結果となりました。
・説明会に参加し面接は受けたけど縁はなかった…47人
・説明会に参加し面接は受けなかったため縁はなかった…3人
・説明会に行かなかったけど内定を得られた…8人
・説明会には行かなかったけど面接は受けた、しかし縁はなかった…5人
・エントリー後、途中で第一志望が変わったため説明会に行かなかった…5人
以上の回答結果を集約すると、
という結果となりました。
つまり8割以上の方が、第一志望の会社の説明会に参加しています。
私は第一志望の会社の説明会には、たとえどんな事情があっても日程や時間を調整して参加すべきと考えています。
でもどうしても参加できないときって、ありません?
やむを得ない理由で説明会に参加しなかった(できなかった)方は致し方ないと思います。しかし説明会に行かなかった方18人中8人が内定を得たという事実もアンケートでわかっており、これは説明会に行けなかった方の不安を払しょくしてくれそうです。
ですね^^ 説明会に行くことが本当は望ましいのですが、どうしても参加できなかった場合も決してあきらめることなく、面接からでもいいので果敢に挑んでいただきたいです。
最後に2020卒の就活生に向けアドバイスをと訊ねたところ、有効な助言をいくつかいただきましたので次章で、まとめてご紹介します。
【2020卒】エントリー・企業説明会に有効なアドバイス
就活で大切なのは、自己分析です。よく自分のことを棚卸ししてから業界・企業選びに着手したほうがいいです。
興味のある会社のコーポレートサイトや公式ホームページ、代表者の方などがブログを開設し更新しているのであれば、こまめにチェックしましょう。事前リサーチはきっと就活で役に立つと考えます。
本命企業を明確にすることが大切です。受けられる企業をひたすら受けて何がしたいのかがよくわからなくなった人が周りにいました。まず本命企業の業務内容について、次にどういう人が採用されているのかについて、調べ上げることが大事です。
最初、目標が見えておらず迂闊に何社もエントリーしてしまいました。紆余曲折を繰り返し正式採用いただくまでかなりの時間がかかりました。目標設定は大事です。
成功のコツは最初の数週間は視野を広く、志望分野が決まったらある程度フォーカスする(絞る)ことです。
数打てば当たるという気持ちでエントリー、説明会に臨んだほうがいいです。しかし選考はやみくもに受けるべきではなく、説明を聞いて心から本当に行きたいと思えた会社に絞って、全力で準備をすべきです。
説明会やインターン、座談会等で内々定が出るのはほんの一握りです。エントリーシートと筆記試験を突破することが大事で、突破してはじめて自分自身を見てもらえます。悔いのないよう入念に準備をしてください。
転職とキャリアアップでは2020卒向け筆記試験に関する記事も3つほど公開していますのでぜひ、参照ください。
私が面接を受けて内定を得た会社は、エントリーシートに基づいて質問をしてくれるようなところでした。いわばエントリーシートは自分のトリセツ。目次(インデックス)をつくるような気持ちで丁寧に書くようにしてください。
たくさんの企業にエントリーすることも必要だとは思うのですが、一度に多くこなそうとするとエントリーシートを書きあげること自体が目的(ゴール)になり、薄っぺらい内容となります。
・なぜ他の会社ではダメなのか
ということを考えて、答えが出た会社を中心にエントリーしましょう。その前に会社研究をお忘れなく。
積極的に説明会に出席されることをオススメします。なぜなら
・面接のヒント
・会社の概要
がつかめたり、わかったりするため、とにかく行くこと。それが大事です。
視野を広げると、いろいろな企業があるということがわかります。明確な目標がある場合以外は合同説明会などで積極的に多くの企業のブースを回り、目標を見つけていきましょう。
普段、仕事で合同説明会のイベントに出展しています。最近の学生さんは、
・ブラック企業のイメージが強い飲食業界を敬遠する
・リストラが目立った銀行業界を避ける
などメディアの影響を強く受け、先入観で業界を選り好みする傾向が強いです。合同説明会は業界研究の場ですので心をフラットにしていろいろな情報を得て志望業界を決めてほしいです。
本命企業を受ける前に必ず面接経験を積んでおくほうがいいです。いきなり本命企業を受けると面接にありがちな特有の空気に飲まれてしまう可能性があります。伝えたいことを伝えられずに終わってしまい後悔をすることがないよう、場馴れは必要だと思います。たくさん面接を受けられてください。
自分らしさを大切に、エントリーシートでも面接でも本音でぶつかり、決して嘘をつかず勝負してください。
転職とキャリアアップとしては、上記に補足するかたちで次のアドバイスも付け加えておきたいと思います。
エントリーシートは恥じないものを!
エントリーシートは提出先の会社の複数の人(採用担当者・人事部スタッフ・面接官など)が読むということを念頭に置いて記入するようにしましょう。
エントリーシートに注意書きなどがないか確認!
エントリーシートに着手する前に、企業から提示されている情報、応募に関する注意書きがないか確認、あれば理解できるまでよく読むようにしましょう。
よく読まずに提出すると、「細かいところまで見てない」「真剣さがない」と判断され、他の学生らと同様、ふるいにかけられるおそれがあります。
エントリーシートは余裕をもって提出せよ!
エントリーシートは期限日を過ぎたらアウト、提出できません。ですからギリギリになって焦って書くのは絶対やめてほしいです。少しずつでもいいので計画的に仕上げていきましょう。
大げさですが一生がかかった就職活動を、一夜漬けや付け焼き刃で乗り越えないようにしたいものです。
企業説明会は自分を売り込めるチャンス
企業説明会をその文字とおり解釈して、ただ会場でおとなしく説明を聞いて終わったら帰るものと思っていませんか? 実は会場に到着した瞬間から自分を売り込めるチャンスがそこに転がっています。
・最前列に座る学生と席が空いているのに最後列に陣取る学生
・真剣にメモをとる学生と何もせずただ聞いているだけの学生
・感じのいい学生と無愛想で覇気のない学生
会社関係者がもう一度、会いたいと思うのは果たしてどちらでしょうか…。
まとめ
いよいよ2020年卒入社の就職活動も本格的にスタートするわけですが、
と就活に関する想いは、人それぞれでしょう。最悪この記事をはじめて見られている方で今現在もしかすると、新元号を迎えたあとの方もいるかもしれません。
しかしながら大事なことは、
ことです。
新卒として就活をできるのは今しかありません。悔いが残らぬよう、いい結果を出せるよう最後まで行動されてくださいね。
2020年のオリンピック直前、希望する会社の新社会人として活躍できる日を迎えられることを心より願っています!
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