この記事でわかること

  • 2019年のできごと
  • オススメの時事問題対策本・コンテンツ
2019年。今年は、
・平成から令和に
・消費税増税で10%に
・甚大な自然災害
・ラグビーワールドカップ
など。いろいろと忘れられない1年になった方も多いのではないでしょうか。
私はやっぱりラグビーですね。日本代表の『ONE TEAM』が新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれましたし、稲垣啓太選手も「笑わない男」として話題になりました。
毎年、1年間に起こった出来事を就職活動では時事問題として企業などが用いていきます。

人事担当者や面接官がさまざまな思惑をもって趣向をこらし、筆記試験や面接などにおいて、利用していくのです。毎日、

・新聞を読んでいる
・ネットニュースを見ている

から大丈夫ということではありません。問われるのは知識だけではなく考察、感想と幅広いからです。

今のうちから時事問題の対策本を購入し知識をインプット、その後「どうしてその出来事が起こったのか?」などを考察、「その出来事についてどう感じたのか」感想をアウトプットしていくことが求められているのです。

このシリーズも今回で第3弾となります。転職とキャリアアップでは2021年卒向けに最新版を纏めましたので、これからの就活の一助となれば幸いです。

第1弾 2019年卒版、2017年の出来事まとめ 時事問題が大事な理由を言及
第2弾 2020年卒版、2018年の出来事まとめ

 

1.国内-20年ぶりに新紙幣発表

2019年4月、麻生太郎財務大臣が日本銀行券の一万円、五千円、千円紙幣の肖像画などのデザインを新しくすると発表しました。最新偽造防止技術を反映させるのが主目的で、発行は2024年度上期となるそうです。

紙幣肖像画裏面の図柄
一万円札渋沢栄一東京駅
五千円札津田梅子藤(花)
千円札北里柴三郎葛飾北斎、富嶽三十六景

偽造防止策としてより高精細な「すき入れ」、大きめの「ホログラム」を導入し、大量発行に備え、紙幣に付す番号も従来の9桁から10桁となります。

肖像画3名についてご紹介しておきます。

渋沢栄一(1840-1931)

明治及び大正時代に活躍した実業家。当時の大蔵省で財政・金融制度などを立案しました。大蔵省を退官したのち、

・第一国立銀行
・王子製紙
・大阪紡績

などの設立にも関わりました。

津田梅子(1864-1929)

明治及び大正時代を駆け抜けた教育者。開拓使派遣女子留学生として渡米経験があり、華族女学校教授、女子高等師範教授も兼任します。津田塾大の前身となる女子英学塾を開き、女子英語教育に一生を捧げました。

北里柴三郎(1853-1931)

明治、大正、昭和時代を生きた細菌学者。破傷風菌の純粋培養を成功させ、破傷風の血清療法を開発しました。のちにペスト菌も発見、伝染病研究所設立を経て、北里研究所を創設。そして慶応義塾大学医学部初代学部長、日本医師会初代会長も務めました。

 

2.ノーベル賞-吉野彰氏が化学賞受賞

スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2019年のノーベル化学賞を、リチウムイオン電池を開発した旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)ら3氏に授与すると発表した。小型で高性能の充電池として携帯型の電子機器を急速に普及させ、IT(情報技術)社会の発展に大きく貢献した功績が評価された。
引用:産経新聞 【動画あり】吉野彰氏にノーベル化学賞 リチウムイオン電池を開発
リチウムイオン電池は+と-の電極間をリチウムイオンが移動し受放電ができる二次電池のことで、繰り返し充電できるのが大きな特徴です。ちなみに市販されている使い切る乾電池は一次電池です。
リチウムイオン電池はiPhone、Androidスマホ、ノートパソコン,モバイルバッテリーに組み込まれていますよ。

吉野彰氏について詳しくは、現在名誉フェローとして在籍されている旭化成のホームページ上にプロフィールがありますので確認しておくといいでしょう。

2018年は本庶佑氏が医学生理学賞を受賞しています。

 

3.国内-イージス・アショア

イージス・アショアとは地上型防衛システムのことで今後、日本では秋田県の新屋演習場山口県のむつみ演習場に2023年度の配備が検討されています。

国民を他国からのミサイル攻撃から守るためのものですが、

  • 周辺住民への電磁波による影響
  • かえってテロの標的になるのでは
  • 複数のミサイルが飛んできた場合どうなるのか

と、さまざまな憶測や議論が展開されています。

 

4.地学-チバニアン

チバニアンは、千葉県市原市の養老川に沿って残っているかなり古い地層のことで、国の天然記念物です。

チバニアンは77万~12万6千年前に形成され、しかも地磁気が逆転した(地球の南極S極と北極N極が入れ替わった)痕跡をはっきりと示している地層といわれています。

2019年11月、国際学会の第3段階の審査を通過。最終審査へと駒を進めています。

NHK NEWS WEB 「チバニアン」国際学会の第3段階審査を通過 最終審査へ

最終審査を経て「国際標準模式地」として正式決定すると、地質年代の国際的学術用語としてのチバニアン、チバ紀が成立することになります。

 

5.国内-台風19号

台風19号は大型で強い勢力を維持したまま2019年10月12日、伊豆半島に上陸後、関東・東北地方を通過し記録的な豪雨とともに大きな爪痕を残しました。

NHKは行方不明3人、死亡93人、堤防決壊71河川140カ所、土砂災害20都県821件、住宅被害約9万件弱と報じています。

北陸新幹線の車両が水没、廃車決定したことも話題となりました。

就職試験で「企業と自然災害」というテーマで自分の考えを述べよと問われる場合も考えられます。そのとき防災、避難、被災者支援、被災地復興とどのテーマを取り上げるか、問題点は何か、解決案はどうするかなど、今のうちから一考し、答えを準備してみるのもアリです。

今年ほど「命を守る行動を」が心に響いた年はありませんでした。

 

6.世界遺産-仁徳天皇陵古墳

今年もまた国内の史跡が世界文化遺産に登録されました。[百舌鳥(もず)・古市古墳群]は国内23件目、7年連続の登録です。仁徳天皇陵は陵墓(皇室祖先墓)で宮内庁管理。陵墓として初登録。日本で最も大きい前方後円墳です。

ちなみに2013年以降、登録された世界遺産です。

2013年富士山-信仰の対象と芸術の源泉
2014年富岡製糸場と絹産業遺産群
2015年明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
2016年国立西洋美術館本館
2017年「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
2018年長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
2019年百舌鳥・古市古墳群

参考:外務省ホームページ 我が国の世界遺産一覧表記載物件

2019年10月に火災が起きた首里城は、琉球王国のグスク及び関連遺産群として2000年に登録されています。

 

7.イギリス-EU離脱問題

ブレグジットという言葉は「Britain(イギリス)」と「Exit(出口)」を掛け合わせたもので、まさしく今、イギリスのEU離脱のスローガンとなっています。

なぜイギリスがEU離脱を決めたのかですが、その理由を説明する前にEUについて解説しておきます。

EUの概要

  • 日本では欧州連合(European Union)と呼ぶ
  • 28カ国が加盟
  • 加盟国はEUの決定に従う
  • 通貨はユーロ
  • EU加盟国間の往来、移住が自由

EU離脱を選択した理由

EU加盟国はEUの決定に従うことを求められ、加盟国間の往来、移住が自由でした。

イギリスで決めたいことがEUの意思で決まってしまう不満や、不景気で仕事が見つからないEU加盟国から景気の良かったイギリスにたくさんの移民が押し寄せてきたことが、離脱する方向へと拍車をかけたと見ていいでしょう。

時系列で説明

2016年6月
EU残留の可否を決める国民投票でEUを離脱する方向となります。(残留を呼びかけていた)キャメロン氏は首相辞任。後任のメイ氏がEUとの離脱交渉にあたることになりました。

2019年3月29日
当初の離脱期限。EUと交わした離脱協定案を議会が反発、否決したため。期限までの離脱はできませんでした。そして期限は2019年10月31日に延長となります。

2019年7月24日
辞任したメイ氏に代わり、離脱強硬派のポリス・ジョンソン氏が首相就任

2019年10月28日
またも合意なき離脱を回避するため2度目の延長となりました。2020年1月31日を新たな離脱期限としています。

かつてイギリスは香港を統治していましたが、その香港も今、中国との関係に揺れています。

 

8.香港-政府対若者、デモ過激化

1997年、イギリスから中国に返還された香港。かつてはイギリス領(植民地)として資本主義が浸透し、繁栄してきたエリアです。

なお返還時、香港は中国の社会主義を導入せず50年は資本主義を維持することとなりました。これを一国二制度といいます。

ところが逃亡した犯罪者を中国に引き渡せるようにする「逃亡犯罪人条例等改正案」が香港の高度な自治を脅かすとし、抗議活動が2019年6月に勃発。多くの若者が参加する事態となりました。改正案は9月に完全撤回されたものの政府、警察の一連の行動に対する不信感で、収束するどころか事態はエスカレートしています。

11月にはデモによる初の死者、警官が至近距離で発砲し銃撃する事態も発生しました。

香港デモを主導している若者と同年代の私たち日本の就活生は、この事件についてどう感じ、どう思うか、日本で起こったらどう行動するかを企業から問われることも予想されます。

 

9.韓国-対立深まる

いわゆる日韓問題です。2018年版では竹島をめぐる領土問題についてご紹介していました。

  • 従軍慰安婦
  • 元徴用工訴訟
  • 火器管制レーダー照射
  • 水産物の輸入規制(日本もホワイト国から除外)
  • GSOMIA(軍事情報包括保護協定)

など多くの問題が存在しています。今後、関係は悪化するのか、改善するのか、アメリカ、中国、北朝鮮との関係にも着目していきたいところです。

 

10.国内-ながら運転厳罰化へ、あおり運転も…

昨今その悪質性が取り沙汰されてきた「あおり運転」ですが、2019年も事件が大々的に報じられました。あおり運転について警察庁は11月、免許取り消しの対象にする方針を固めています。

なお12月1日には、ながら運転への罰則が強化され、スマートフォンで通話、操作しながら運転し、検挙された場合の違反点数は3点、反則金も18,000円と従来の3倍重い責任を問われることになりました。

特に営業車を保有し、社員に職務中の運転を求める企業においては選考過程で学生に、運転に関する意識、道交法の理解度も問う可能性があります。

 

11.世界遺産-首里城(沖縄県那覇市)の火災

10月31日、首里城が全焼しました。

沖縄タイムスプラス 【速報】首里城から火 正殿が激しく燃える

沖縄タイムスプラスによると、首里城の

・正殿
・北殿
・南殿

がほぼ全焼。主要7棟(4800㎡)が焼けたとしています。

沖縄県は1972年、アメリカから日本に返還されました。かつて沖縄は独立国家、琉球王国として栄えていました。

琉球王国を治めていた国王をはじめ王族が暮らしていたのが首里城だったのです。

首里城は総工費240億円、33年間かけて今年、復元されたばかりでした。沖縄県は国内外問わず旅行先として人気があり、2018年度、過去最高になった1000万人の観光客数、その影響が気になるところです。

建設業界企業では「歴史的建造物の再建について」、観光業界企業では「世界遺産に代わる観光資源の開発」などが、グループディスカッションなどで問われるのではと予想します。
また沖縄県といえば米軍基地問題、サンゴ礁などの海洋環境問題、尖閣諸島をめぐる領土問題なども合わせてチェックされるといいです。

 

12.皇室-平成に幕、5月1日より新元号「令和」に

2019年4月30日をもって明仁(あきひと)さまご退位、5月1日徳仁(なるひと)さま即位となり、明仁さまは上皇陛下に。徳仁さまは天皇陛下となられました。

今まさにご在位されている天皇陛下のことを「今上天皇(きんじょうてんのう)」と呼ぶことがありますので、覚えておくといいでしょう。

10月22日「即位礼正殿の儀」が厳かに執り行われましたが、自然災害の甚大な被害と多数の被災者のことを憂慮し、パレードは11月に延期となりました。

 

時事問題対策おすすめ本

2019年9月増刊号 最新時事用語&問題

株式会社新聞ダイジェスト社刊、1,296円+税のニュース解説書です。昨年もお伝えしていますが、重要度がABCの3段階で分かれており、時間の余裕と相談しながらA、B、Cで情報を取捨選択し、覚えることもできます。

キーワード解説、話題の数字・人物・判決、主な白書のほか模擬テストがついているのもおすすめポイントです。

そのほか、

・日経キーワード
・朝日キーワード就職
・図解まるわかり 時事用語

については2019年卒版2020年卒版でもご紹介しておりますのでご参考までに。実際に書店で手にとり内容を見て、購入いただけますと幸いです。

 

時事問題考察に役立つコンテンツ

大学生とつくる就活応援ニュースゼミ


NHKが運営しているコンテンツです。

1分でわかる今日のニュースは動画でチェックできます。また博報堂や富士通、大和証券などの人事担当者が注目している3つの時事をチェックできるコンテンツなど、こちらも就活生のほしい情報が満載です。

大学生とつくる就活応援ニュースゼミ

 

まとめ:焦らずにできることから対策を

時事対策本や時事関連サイトを見て、その情報量にはじめは圧倒されるでしょう。
何から手をつければいいのかわからない、どのニュースを覚えるべきか悩むかもしれません。
しかし焦らず、自分ができることから始めるようにしましょう。
まずはこの記事でご紹介した時事問題についてインプットし、さらに詳細を調べ考察、感想を準備してみられるのをオススメします!