日本語のビジネスメールは、手紙ほど時候の挨拶には厳しくありませんが、それでもやはり用件のみではなく、ひと言挨拶の言葉を入れるのが一般的なのではないでしょうか。
ところが英文メールでは、「いつもお世話になっております」「時節柄くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます」と、日本語でテンプレートのように使われているこれらのフレーズに直接相当する言葉がありません。
今回は、Emailでよく使われる結びの言葉(sign-offs)について書かれた記事を紹介します。
Emailを締めくくる言葉
Forbesの記事によると、Emailを締めくくるには4つのルールがあるそうです。
- 引用句を含めないこと
- デカデカとした会社のロゴを貼らないこと
- 自分の肩書と連絡先を簡潔に書くこと
- なんらかのシメの言葉を書くこと
さらに、筆者とエチケットコンサルタントが考えた、Emailで一般的な“Sign-off”の言葉が挙げられていますので、ここにいくつかピックアップしてみます。
Best
筆者によると、これが最も一般的で無難なのではないかということです。
My Best
やや大げさですが、エチケットコンサルタントはこちらを気に入っているのだとか。
My best to you
エチケットコンサルタントおすすめ。筆者によると、古めかしく感じるようです。
All Best
無難。
All the best
こちらも大丈夫。
Best Wishes
グリーティングカードみたいだけど、悪くはない。
Regards
当たり障りがないので、筆者自身もRegardsを使っているようです。
Rgds
Regardsの省略形。携帯から打ち込んでいるのならば良いかもしれませんが、Regardsと書くほうが良いようです。
Warm Regards
相手の事を知らないけれども個人的なメールを書く場合。またはビジネスメールだけれどもお礼のメールの場合などに用いているようです。
Warmest
個人的なメールで、親しくしているけれども、それほど頻繁にやり取りがない人に。
Take Care
個人的なメールに用いる。状況を選んで使う。
Thanks
エチケットコンサルタントの方によると、これはダメだそうです。
ただし、Forbesのエディターや、筆者自身もよく使うとのこと。私の個人的な経験では、若い人のカジュアルなメールではThanksが多いように思います。
Thanks so much
筆者はビジネスで相手に手間を取らせた場合、こちらの言葉を使うようです。
Thanks!
正しい状況下で使えば大丈夫かも、という程度。
Thank you
Thanksよりはフォーマル。筆者も時々使うようです。
Thank you!
Thanks! よりは丁寧。
Many thanks
筆者はこれをよく使うそうです。
Thanks for your consideration
やや大げさで媚びへつらう感じがするので、雇用してもらおうとお願いするメールなどでは避けたほうがよいという意見。
Thx
エチケットコンサルタントによるとこれはダメらしいです。
Hope this helps
メールの相手を手助けしてあげている場合にはよい。
Rushing
本当に急いでいる時に使う。
In haste
本当に急いでいて、自分が書いた文章を校正するまもなく送るような場合。
Be well
ビジネスメールには向いていないようです。
Peace
古臭く感じるようです。
Yours Truly
筆者はこのシメの挨拶は気に入らないようです。古臭く感じるし、外国からのペンパルが書くような感じを受けるらしいです。
Yours
Yours Trulyと同じく、古めかしくて手紙ふう。
Very Truly Yours
エチケットコンサルタントの方おすすめ。
Sincerely
エチケットコンサルタントの方オススメですが、筆者は古臭くて好きではないようです。よりフォーマルな手紙のやり取りには向いているのではないかと。
Sincerely Yours
エチケットコンサルタントの方によると、ビジネス文書にオススメのようです。
Love
これはカジュアルすぎるようです。私の女性の英語の先生は、いつもLove, という言葉でメールを締めくくっていました。ビジネス向きではないようです。
XOXO
キスハグマークをビジネスメールに用いる人もいるようですが、それはよいアイデアではないようです。
顔文字
挨拶のかわりに顔文字を用いる人もいるようですが、場合によっては相手が不快感を覚える事があるようなので要注意。
See you around
エチケットコンサルタントの方はNG。筆者はこれもOKのようです。
Sent from my iPhone
こちらも最近一般的。タイプミスが多い言い訳にもなるかも・・?
ただ、筆者は自分のiPhoneからはこの文章を削っているようですが。
まとめ
英語ネイティブならではの感覚が面白い記事でした。
私は職場内でのやり取りではBest Regardsを使っています。ややフォーマルですが、どの相手に対しても無難です。私の周りでは、秘書さんはBests を使い、若い人たち同士のやり取りではThanks が多いようです。
人によって用いる言葉は様々ですが、初めての方にメールを出す場合、無難にBest Wishes やBest Regardsを使い、相手の返信に使われている挨拶を見て、次回はトーンを揃える、といった感じで良いのではないかと思います。
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