英語読書感想文の書き方と得られる3つのメリット

英語学習

夏休みの宿題の定番と言えば読書感想文。良書を読んで感動し、自分の考えを伝えることで読書の楽しさを知り、考える力を育む・・・

本来はこのような素晴らしい目的があるはずなのですが、実際のところは、読書感想文の書き方を学ぶ機会もなく、夏休みの最後に自己流でなんとか仕上げてしまうパターンになってしまった方もいらっしゃったのではないでしょうか。

夏休みに自力で頑張る!というやり方では、あまりにも自由度が高すぎて困ってしまいますよね。

アメリカの子供たちは、小学生の頃から“ブックレポート”の書き方を習います。

どのように書けばよいかという“型”を学び、ブックレポートを定期的に提出することで、読む力や表現力が鍛えられます。

以前の記事(100万語多読への道:伊藤サム氏・酒井邦秀先生の手法やレベル別の読み物や多読関連サイト)で多読のメリットについて書かせていただきました。洋書多読で読んだ本の読書感想文を書くことで、さらに多読の効果が増します。

今回は英語読書感想文の書き方や書くことで得られるメリットと読書感想文の書き方についてです 。

英語読書感想文を書くことで得られる3つのメリット

1.単語の定着率が良い

本を読んだ直後は、まだ頭の中に英語表現が残っています。記憶が新しいうちに本を読んで得た表現を使ってみましょう。

読めば文脈から意味は分かるものの、実際に自分で使うとなるとコロケーションが分からなかったり、綴りがあやふやだったりすることに気づきます。

読んだ本のあらすじを書くことで、その本で出会った単語の定着率が上がります。

 

2.ライティングのネタが出来る

いざ英文ライティングの練習をしようと思っても、何を書けばよいか迷ってしまうということがなくなります。

読んだ本すべてについてブックレポートを書くのは大変ですが、特に印象に残った本だけ書く、あらすじだけ書く練習をすると決めておけば、何を書くか迷って時間を無駄にすることが無くなります。

 

3. 読むときに注意すべきポイントが分かるようになる

ブックレポートでは、本のジャンルの説明や、なぜその本を選んだか、登場人物についてなど、書くべきポイントを学びます。

ポイントを意識することで、本と対話しながら読むことが出来ます。漫然と読んで、ダラダラとあらすじを書くよりも、書くべきポイントをおさえながら読むほうが頭に残りやすいのでお勧めです。

 

英語読書感想文の書き方

これから説明するのは、Time for Kidsに掲載されていた小学生向けのブックレポートの書き方とInfoplease Homework CenterのHow to Write a Book Report を参考にしたものです。

1.イントロダクション

読書感想文のイントロ部分に書く内容は、

  • 本のタイトルと作者名
  • 何故その本を選んだか
  • 本のジャンル(アドベンチャー、家族の話、実話、ホラーなど)

読者に興味を持ってもらえるような書き出しにしましょう。

 

2.ボディ

ボディでは、物語のテーマやあらすじ、背景設定、登場人物、自分の考えなどについて書きます。

テーマ

テーマとは、物語の中心となる考えです。たとえば、友情の大切さや、困難な局面で勇気を出すこと、などがテーマにあたります。

あらすじ

作品の中で何が起こったのかを書きます。あらすじを詳細に書くことはせず、レポートを書くのに必要な最低限の事柄をまとめます。ネタバレはしないように気を付けます。

背景設定

物語が起こった時代、場所、期間などについて書きます。

登場人物

誰が主役か、主役以外の重要な登場人物について書きます。主役と他の登場人物の関係についても説明します。

自分の考え

読書感想文で一番重要なパートです。何を書いて良いか分からないときは自分で質問を設定し、それに答える形で書いてみてください。

たとえば、

  • 一番感動したパートはどこか。その理由は?
  • この本を気に入りましたか?または気に入りませんでしたか?その理由は?
  • この本から何を学びましたか?
  • 友達にこの本を勧めますか?その理由は?

3.結論

これまでに書いたことを短くまとめます。

本の全体的な印象や、読書感想文の読み手に一番伝えたいことを書きます。

 

まとめ

本を読み終わった直後、まだ文章中の表現が頭に残っている間に書き始めるのがお勧めです。

新しく学んだ単語や表現を使って書くと良いでしょう。どこから手をつけてよいか分からない場合、上記のポイントを押さえながら順番に書いてみてください。

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