製薬企業が製造・販売する医療用医薬品、略して医薬品は、病院や保険薬局で、処方・調剤を受けることができる「医療用医薬品」と、ドラッグストアなどで、購入することができる「OTC医薬品」に大別されます。
医薬品は、生命関連性商品と言う特性があり、そのため、医薬品を販売するに当たっては、社会的責任だけでなく、多くの法的責任も負わなければなりません。
私自身も製薬業界の社内SEをやっておりとても馴染みの強い業界ですが、その一般的な傾向や企業比較を書いてみました。
製薬業界概要
製薬業界は医薬品を開発・製造し、それをMRと呼ばれる営業が病院などを回りプロモーションし販促に繋げます。
医薬品業界で生き残る術は、いかにして新薬を開発しそれを市場に浸透させるかです。
特に、市場への浸透は営業戦略の立案が求められると共に、多用な顧客に対応できる人材の確保・育成が必要です。特に、女性MRは近年重視されており、女性ならではのきめ細やかなディティールが大きな役割を果たしています。
そうしたことも踏まえて、1990年後半、外資系製薬企業中心に、女性MRの積極採用が始まりました。
それまでMRと言うと、男性が圧倒的に多い職種でした。製薬企業の販売を担当するMRの仕事は、薬物治療のパートナーとして、大変重要な役割を持っています。
ではMRが働く製薬企業の動向は現在どうなっているのでしょう。厚労省の調べによると、日本国内において製薬企業は400社以上あるとされています。
近年は、医薬品業界の正しい情報の収集が不可欠な要素となっています。
特にMRは、製薬企業の最先端にいるので、いかに的確に最新情報を収集できるかが、大きなポイントと言えましょう。
400社ある製薬企業を業態別に見ますと、新薬などの研究開発型の製薬企業と、ジェネリック医薬品指向型の製薬会社に分かれます。
新薬の開発は、医薬品メーカーの成長の源泉となりますが、その一方で、多額の開発コストと、開発から一般販売まで、長期間(10~20年)かかり、企業業績に、大きな影響を与えるリスクをはらんでいます。
現在、新薬の投入や、新興国への海外進出を始めとしたグローバル化など、積極的な動きが功を奏して、新薬メーカー揃って増収傾向が見られます。
これにつれて、医薬品市場も伸びており、拡大しています。
今後の課題としては、開発コストが大きい、新薬開発の効率化や、経費削減がどこまでできるかが大きなポイントとなりそうです。
またジェネリック医薬品については、厚生労働省の目標普及率に、徐々に市場は拡大しているものと思われます。
数字的にはまだほど遠いと言えますが、徐々に市場は拡大傾向にあるのは間違いありません、今後もさらに高齢化傾向は加速するものと思われます。
この期限が切れた薬の再販、ジェネリック医薬品の需要を高める事こそ、赤字が続く医療保険に歯止めがかかる唯一の手段と見られるので、普及率を高めて欲しいものです。
これはもっと政府、民間が一体となって、患者さんに啓蒙してゆく必要がありそうです。保健行政がこのままいくと必ず破綻して行くことは明らかです。
こうした地道な活動こそ今必要ではないでしょうか。
製薬企業の平均年収は、一般の企業と比較して相当高水準にあります。それは社会的責任を負うためもあるのでしょうか。平均年収は、750~900万円となっています。
製薬企業一覧
- 武田薬品工業
- アステラス製薬
- 第一三共
- 大塚ホールディングス
- エーザイ
- 田辺三菱製薬
- 中外製薬
- 大日本住友製薬
- 協和発酵キリン
- 塩野義製薬
- 大正製薬ホールディングス
一般医薬品メーカー
- ロート製薬
- ゼリア新薬工業
- エスエス製薬
- 佐藤製薬
ジェネリックメーカー
- テバ製薬
- 日医工
- 東和薬品
- 澤井製薬
- 富士製薬工業
薬剤企業メーカー大手
【武田薬品工業】
売上高1兆5573億円 営業利益1225億円 平均年収956万円(38歳)
国内製薬企業のトップです。生活習慣病の医薬品開発に力を発揮しています。
最近アメリカの会社を買収、がん領域強化態勢をしいています。円安、新興国の拡大で、医療用医薬品は好調で、今後も新興国対策を強化していく方針です。
連結事業は、医療用医薬品90、ヘルスケア4、他6となっています。
【アステラス製薬】
売上高1町56億円 営業利益1539億円 平均年収1015億円(41歳)
製薬業界第2位で、泌乳器導入品の大手です。移植分野に加え、米国の会社を買収で抗がん剤を第3の柱にするため育成中です。
富士工場を日医工に売却、研究体制の再編に続き、生産の見直しを計っています。
連結事業は、免疫抑制剤プログラフ16、過活動膀胱治療剤ぺシケア11他73となっています。
【第一三共】
売上高9979億円 営業利益1005億円 平均年収998万円(42歳)
国内製薬3位で、循環器と感染症薬が主力となっています。認知症治療薬など国内売り上げが伸びています。錬家事業は、医薬品・第一三共グループ81、医薬品・ランバクシーグループ19となっています。
就職・転職へのアドバイス
製薬企業での就職、転職に関しては、文系、理系に関わらず、人気があるのは薬の販売、情報の提供を主な仕事とするMRの人気が高いようです。
製薬会社に入社後は、MR導入教育で、疾患の病態から医療制度などを、広く深く医薬品業界について学ぶことになります。
転職の場合、薬剤師や看護師、などからの転職が多いようです。
MRの認定試験の受験資格を得るには、今までは、製薬企業または、CSO(MR派遣企業)に所属する必要がありましたが、平成20年度からは、MR認定試験受験資格が拡大され、一般の社会人へも門戸が開かれました。
MRになるために向いている人は、医師や看護師、薬剤師に常に接触しなければなりませんので、、コミュニケーション能力のある人が向いているようです。

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