会社を辞める際に言う退職理由は以下の記事で書いていますが(退職理由と引き留め時の対応について)、
それ以前に、転職・退職する動機を応募先企業に説明する場合はどう答えるのが良いのでしょうか。
転職理由は志望動機と同等かそれ以上に重要な要素です。
転職エージェントを介して応募書類を出す時に、応募先企業は必ず「どうして転職しようとしているのか」と言うことをエージェントに確認してきます。
また、過去に何度か転職をしていると、その時の理由も聞いてきます。もしくは、書類選考で聞かれなくても面接で100%確認されます。
転職・退職理由がしっかりしていないとまずい理由
採用側としては、せっかく入社してもらったにも関らず、ちょっとしたことで辞められてはこまります。
一般的に、退職者が出ると、その上司(と人事)は評価にマイナスがつきます。それにせっかく、手間暇かけて入社された者に辞められると無駄な労力となります。
そのため、過去の転・退職理由が妥当なものでないと心象を悪くされますので、転職・退職理由は誰もが納得する理由を書く/述べる必要があります。
どれだけスキルが光っていても、転職エージェントが応募先企業の人事に書類を出した時点で、「今回転職しようとしている理由」「過去の退職理由」に問題があると言われ、落とされることがかなりあります。
とにかくプラス思考の理由を述べる
このような背景があるので、転職する際は積極的な理由を述べるようにしましょう。
例えば、
- 年収が低いから
- 仕事が合わないから
- 人間関係が嫌だった
など、ネガティブワードをド直球に出すと危険です。
また、親の介護などは合理的な理由ですが、それだけを履歴書に書くのはあまり良くないでしょう(面接の中で理由の1つとして述べるくらいが良いんではないでしょうか)。
- 今の仕事の経験を活かしてより幅広くやりがいのある業務に携わりたい
くらいに言い換えると良いでしょう。自分に力があり御社で必ず役に立つ、そしてそれを御社でより成長させることで貢献したい、というニュアンスを入れておけば相手も好意的にとってくれます。
私の事例
私はリストラという決定的な理由がありましたが、「リストラ」という単語を強調して、転職理由を述べることはありませんでした。
「今までこういったことをやって参りました。」
「御社の求人のこういった部分に活かすことができます」
「さらに御社にはこういった強みがあるのでそれを吸収し力をつけることで、より貢献したいと思います」
「リストラ」に関することは話の中でちょこっと出して説明してやり、それに対して先方が尋ねてきたら回答するというスタンスにしました。
とにかく転職・退職理由は前向きなことが重要です。
同情を誘った方が選考に有利になるのでは、と思うかも知れませんが、実際はあまりそういったことはありません。企業はボランティアで人を採用しているのではありません。自社に貢献してお金を稼いでくれる人を探しているのです。
中には浪花節で心動かされる会社さんもあるかも知れませんが、基本的には「私は優秀です。私はこんなことができて、こう御社に貢献できる」など、積極的な理由で自分を売り込めるかが鍵です(表現は工夫しましょう)。
なお、繰り返しになりますが、内定が決まり在籍している企業に退職の意思を伝える場合の方法は、以下の記事を参考にして頂けると幸いです。
関連記事:退職理由と引き留め時の対応について
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