私がそうだったのですが、転職/既卒採用において、企業は明らかに募集用件に達していない人でもポテンシャルを加味して採用することがあります。

特にスキルも経験もない人が、面接した結果「この人は伸びそう」と判断されればあっさり採用されることがあります。

私の経験や事例を加味してご紹介します。

ポテンシャル採用とは?

ポテンシャル採用とは、企業側が出した募集要件に達していない人を「この人を育てていけば、将来成長して役にたつだろう」という希望の下で採用することです。

 

新卒で就職する場合は、意味的にはこれに当てはまります(後述しますが、これはポテンシャル採用とは業界的には呼びません)。

新卒の場合は企業側はもともと即戦力になることを期待していないので、基礎学力があるか、人柄はどうか、性質が企業風土に会っていそうか、といった要素を中心に判断して採用します。

専門性の高い理系職採用の場合でも、大学での研究内容は見ていないことが多いです。そのため、ソフトウェア関係の専攻の人が入社後にハードウェア関係の仕事に回されたりします。

大学院卒になると多少即戦力としての働きも求められますが、それでもまだまだです。例えば、私の大学院の先輩は車車間通信に関する研究をやっていましたが、今はなぜか半導体の設計をしています。

NTTやNEC、日立製作所の研究所を狙う場合でも修士課程の場合は他の分野でも普通に採用されたりします。

ただし、ドクター(博士)過程になると、直結する内容でないと採用されにくくなります。

 

このように、新卒はその人の将来を期待して雇うことが主であり、まさにその人のポテンシャルを見ているのですが、業界では「ポテンシャル採用」というと既卒間もない人のことを指すことが多いようです

つまり、既卒で就職しなかった人や第二新卒程度の社会人経験者を採用することを一般的に「ポテンシャル採用」と言います。

 

既卒で就職しなかった人や第二新卒程度の社会人経験者がポテンシャルで採用される場合

先に述べた通り、既卒ですぐに就職しなかった人や第二新卒程度の社会人経験者を企業が採用することをポテンシャル採用と一般的に言います。

ポテンシャル採用は景気の回復もあってかかなり増えており、リクナビNEXTなどを見ていても既卒/第二新卒をポテンシャル採用しようとする求人がかなり出ています。

先のサブプライムローンや東北大震災の際に20代の採用を絞ったため、本年齢層の労働者が不足傾向にあり、ここにきて採用しようとする会社が増えているようです。

この層のスキル要件としては、基本的なビジネスマナーができていればよい、とする会社が多く、特定の業務経験や資格を持っていなくても採用される傾向があります。

人事や研究などのコア職種はさすがに募集が少ないと思いますが、その他の職種であれば比較的幅広く募集があるように見えます。

圧倒的に多い職種はやはり営業ですね。営業は出入りが激しいので不足しがちですし、かなりの大手企業であっても第二新卒で採用している会社が多いです。

また、システムエンジニアやソフトウェア・ハードウェア開発系の職種も第二新卒枠を設けているメーカーが多いです。トヨタ自動車系の会社や、村田製作所など、名だたる企業でも普通に募集していることがあります。

なお、この年齢層は20代後半くらいまで窓口を広げていることが多いです。当該年齢の方は募集状況をじっくりウォッチしていると、思わぬ良求人に出くわすことがあります。

 

第二新卒でない人が募集要件以下でもポテンシャル採用される場合

こちらは今回の記事タイトルの内容です(前置き長くてすいません^^;)

第二新卒ではない人、すなわちそれなりに経験のある人が採用される場合は、キャリア採用扱いであり即戦力が求められます。

わざわざ他社の人材を引き抜いたり、無職状態の人を雇うわけですから、それなりのリスクはあります。よって、求めている要件に見合った人を引き抜かなければメリットがありません。

ただ、私自身の経験からも言えますが、30代になっているような人で要件に達していない人でも、将来性を加味してポテンシャル採用されることが多々あります

 

私は過去2回転職していますが、いずれもポテンシャル採用です。

1回目は28歳でしたが、募集要件に全く達していませんでした。

2回目は30歳での転職で、こちらも募集要件に全く達していませんでした。

ただ、どちらのケースも高い倍率(数十倍)を超えて採用されています。

 

後で採用の裏側を聞いて知ったことですが、専門性が求められる職種であっても結局はスキルよりも人柄を重視して採用する傾向が強いようです。

特に、私のようなシステムエンジニアは技術も大事ですが、何よりも「人物」が求められます。

システムエンジニアはシステムを作りますが、その前提として要件をヒアリングしたり人の調整を行うことがメインです。

このような仕事の場合は最終的に人を見て採用することが多く、相手の話を聞く力があるか、人の調整能力があるか、が重視されます。これらをクリアしていると、ある程度の年齢でスキルがなくても採用されることが多々あります。

また、私は人から見るとやる気に満ちているように見えるらしく、そういった人物は経営層から見ると評価が良いそうです。

結果、幹部レベルの面接まで辿り着けた場合に採用される可能性が高まります(幹部はあまり細かい技術については分かりませんしね)。

後は、やっぱり英語ができると有利です。これはかなり身を持って感じました。

 

纏めますと、

  • 人との接点が多い職種を志願している
  • 人との折衝能力がある(ように見える)
  • やる気がある(ように見える)

場合は、未経験である程度の年齢であっても普通にポテンシャルで採用されます。

実際、私は入社後に採用側の立場になることがでてきましたが、管理職や幹部職は採用時に「人となり」を重視してみているように思います。

採用基準に達していなくても、育つことを希望して採用してみよう、ということが普通に多いです。

 

就職・転職の可能性は無限に広がる

私も昔はスキルがない、経験がない、と言って、転職の可能性に対してかなり悲観的でした。

転職エージェントに相談に行ってもスキルだけ見て求人の提示を渋られることがあり、何度となく凹まされました。

ただ、実際に超大手企業に応募してみても、それなりに選考が進んでいくことが多かったです。

※私が使った転職サイト・転職エージェントの話は以下に纏めています。

転職サイトエージェント比較おすすめランキング 年収1.5倍になった口コミ評判体験談

 

夏も終わり、希望通りに就職がうまくいっていない新卒の方、転職で悩んでおられる方もいらっしゃると思いますが、企業の採用基準は思ったよりも単純で、ハードルが低いです。

自分をうまく表現できればどこにでも採用される無限の可能性があります。