生命保険業界の動向・年収・大手企業の調査・比較【2017年度】

今回は、2017年の最新版として生命保険業界の動向と転職・就職に役立つアドバイスを紹介していきたいと思います。

損害保険業界2017年版の記事も併せてお読みいただけますと保険業界全体の動向がわかると思います。

損害保険業界の動向・年収・大手企業の調査・比較【2017年度】

2017.08.06

生命保険業界の基本情報

生命保険といえば、

  • 死亡したとき
  • がんになったとき
  • 病気になったとき
  • 後遺症が残ったとき

生命保険会社の組織形態には、「株式会社」と保険業法に基づく「相互会社」があります。

第一生命保険、大同生命保険、三井生命保険などが株式会社に変更していますが、現在、存続している相互会社は5社。

  • 日本生命保険
  • 朝日生命保険
  • 住友生命保険
  • 富国生命保険
  • 明治安田生命保険

となっています。

そのほか、生命保険の仕組み、取り扱われている保険の種類、「第1分野」の保険、「第2分野」の保険、「第3分野」の保険、2000年以降の生命保険業界をめぐる状況や経緯については、2016年版で詳しく説明していますので、併せてお読みいただければ、より理解が深まると思います。

生命保険業界の動向・年収 2016年度大手企業の調査・比較

2016.04.14

生命保険業界の市場規模は、一般社団法人生命保険協会によると、加盟41社の保険料等収入合計が35兆1829億1200万円で経常利益が2兆6629億4400万円となっています。

生命保険業界における社員の年収は、生命保険業界を代表する企業の基本情報を参照ください。

 

生命保険業界 ~今後の展望~

生命保険業界では、今、ネット専業の生命保険会社が苦境に立たされているようです。

ライフネット生命保険は、がん保険分野に参入、2015年からはKDDIと資本提携をし、ネット上での募集だけではなく携帯販売店での対面販売をはじめています。アクサダイレクト生命保険も、地方銀行などと提携し銀行窓口での保険紹介・契約を行っています。

すでに9割近くは加入しているといわれている生命保険。ネット上での募集は頭打ちという結果となりました。各社、いかに残り1割の未加入者を新規獲得できるような魅力的な商品やプランを打ち出していけるかが課題だともいえそうです。

 

生命保険業界41社

相互会社

朝日生命保険 住友生命保険 日本生命保険 富国生命保険 明治安田生命保険

株式会社

アクサ生命保険 アクサダイレクト生命保険 アフラック アリアンツ生命保険 AIG富士生命保険 SBI生命保険 エヌエヌ生命保険 オリックス生命保険 カーディフ生命保険 かんぽ生命保険 クレディ・アグリコル生命保険 ジブラルタ生命保険 ソニー生命保険 ソニーライフ・エイゴン生命保険 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険 第一生命保険 第一フロンティア生命保険 大同生命保険 太陽生命保険 チューリッヒ生命 T&Dフィナンシャル生命保険 東京海上日動あんしん生命保険 ネオファースト生命保険 フコクしんらい生命保険 プルデンシャル生命保険 PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険) マスミューチュアル生命保険 マニュライフ生命保険 三井生命保険 三井住友海上あいおい生命保険 三井住友海上プライマリー生命保険 みどり生命保険 メットライフ生命保険 メディケア生命保険 ライフネット生命保険 楽天生命保険

 

参考:一般社団法人生命保険協会 会員会社一覧(加盟会社一覧)

http://www.seiho.or.jp/member/list/

 

生命保険業界を代表する企業の基本情報

【日本生命保険】

日本生命保険は、民間首位・業界最大手です。同社の2017業績ハイライトによると、個人の保有契約件数は3134万件(三井生命も含む)、総資産は72兆4642億円となっています。

生命保険のほか年金保険なども販売。今夏、在宅療養も保障してくれる就業不能保険を10月に発売することを公表しています。

基本情報

  • 保険料等収入:5兆2360億円
  • 経常利益:4584億円
  • 社員数:70651名
  • 平均年齢:44.9歳
  • 平均勤続年数:10.3年
  • 平均年収:内勤3,456,000円 営業3,540,000円

 

 

【第一生命ホールディングス】

日本初の相互会社であった第一生命保険は、2016年10月に持株会社化し「第一生命ホールディングス」と名称変更しました。

アメリカのプロテクティブを買収するなど海外事業の拡大にも力を入れ、フランスのアクサやドイツのアリアンツなどのような保険グループの形成を目指しています。

基本情報

  • 保険料等収入:4兆4687億3600万円
  • 経常利益:4253億2000万円
  • 社員数:542名
  • 平均年齢:41.7歳
  • 平均勤続年数:15.8年
  • 平均年収:9,857,000円

 

 

【T&Dホールディングス】

T&Dホールディングスは、太陽生命、大同生命、T&Dフィナンシャル生命などを傘下に持つ持株会社で、Try & Discover(挑戦と発見)による価値の創造を通じ人と社会に貢献することを目指しているとのことです。

保有契約高は2010年以降、右肩上がりで推移しており、現在は業界6位となっています。

基本情報

  • 保険料等収入:1兆5052億3400万円
  • 経常利益:1572億2700万円
  • 社員数:95名
  • 平均年齢:44.5歳
  • 平均勤続年数:20.9年
  • 平均年収:9,840,000円

 

 

参考文献

  • 日本生命の現状2017 統合報告書
  • 第一生命ホールディングス株式会社第115期有価証券報告書
  • 株式会社T&Dホールディングス第13期有価証券報告書
  • 日経業界地図 2017年版 日本経済新聞出版社

 

転職・就職へのアドバイス

生命保険会社の職種としては、総合職、一般職、営業職があり、一般職以外は基本的に営業から経験することになっています。そこでいかに営業成績をあげられるかが今後のキャリアアップのカギとなっていますので、入社日から気を引き締める必要があります。

もともと生命保険の知識がそれほどなくても入社後は講習会や勉強会が実施されていきますので、そこでも、しっかりと参加し勉強していけば大丈夫でしょう。

2017年版執筆にあたり、今夏、かつて生命保険業界に総合職として勤務していた友人からアドバイスをもらえましたので、その内容をお伝えしていきたいと思います。

 

生命保険会社で実際に働いていた友人からのアドバイス

在籍中は、

基本情報

  • 企業などへの職域営業
  • 個人宅への営業
  • 官公庁などへの団体保険営業
  • 支社事務

などの業務を担当していました。

生保業界に入って、意外だな、おもしろいなと感じたことは、生命保険会社は女性社会だったということです。

総合職は男女関係なく採用されますが、花形として活躍している営業職は、多くが女性です。

男性社員は女性方と仕事上の良好な人間関係を維持できるように努めなければならないと感じましたし、心がけていました。

 

保険数理人(アクチュアリー)や管理業務などを目指す方は別として、多くの方が営業から携わることになります。

保険営業は、言い換えると「数字を追いかける」仕事だといえます。ノルマがあり、所属部署ごとに「契約件数」と「保険金額」の目標が設定され、さらに個人に割り当てられます。

この場合、件数か金額のどちらかをクリアすればいいのではなく、どちらかが達成できなかっただけで「目標未達」という厳しい評価を会社は下します。

金額は達成したものの件数が0.5件※足りず未達と評価され、とてもくやしい思いをしたこともありました。

※管理人より注釈

友人によると、保険の種類により件数換算され0.5になることがあるそうです。

私がいた会社は官公庁団体保険に強みがあって、背中を押してあげるようなイメージで私は団体保険の契約獲得に動いていました。

そこで学んだことは、営業では、むやみに誰彼、声をかけるのではなく、まずは、キーマンを探し出せ! ということです。

例えば、私を気に入っていただいた官公庁の方に照準を合わせ、信頼関係を築き、申し込み用紙に記載をいただいたところ、多くの場合「あの人が加入したのだから私も!」と次々と契約につながったのです。

もちろん、この手が通用しないときもあります。逆風が吹き営業の大変さも身をもって知ることができました。

 

個人宅に訪問しての営業は、信頼関係構築が想像以上にむずかしいです。まともに取り合ってもらえませんし、庭から水をかけられたこともありました。断られるたびに慣れますから精神的にはタフになれます。

今のご時世、9割は生命保険に加入していますが、そのなかで

  1. 前の生保担当者が売りっぱなし
  2. アフターフォローを受けられていない

そんな方に生保の営業として(人として)気に入っていただけたときは、提案のチャンスだと考えてください。提案してみて「内容はあなたに任せるよ」といわれたときのことは今でも覚えています。

 

営業も顧客も勉強して保険を選ぶ時代

今は豊富に生命保険に関する情報が流通しているため、多くの方はかしこく損をしないように自分でいろいろと調べています。

営業に行った先で、お客様のほうが詳しかったとならないようにしたいものです。

もちろん、入社後も勉強していくのですが、生命保険業界に入る前にも勉強はしておくべきです。当然、生命保険の大まかな種類や仕組みは知っておいたほうが有利です。

基本情報

  • 終身保険
  • 定期保険
  • 養老保険
  • 医療保険
  • 特約

 

など。また、周辺知識として、

基本情報

  • 厚生年金や健康保険などの公的保障の内容
  • 受取保険金に課税される税金の関係

などをおさえておくとよいでしょう。

学習にはザイ・オンライン「保険の見直しの基礎知識」シリーズなどがオススメです。

おわりに、営業は、お客様の所得や貯蓄の水準、家族構成、将来設計をヒヤリングし、必要と考えられる保険商品や保証額を提案していきます。

コミュニケーション能力もしかりなのですが、それ以上に生命保険を通じて人々の生活に寄り添うんだという強い意志が大事です。転職活動中も転職後も自分の提案が誰かの役に立つことがあるんだと信じて臨んでいただければと思います。

 

保険業界に強い転職エージェント、あります!

保険業界への転職を目指す方は、こちらの記事も併せてチェックをされてみられてください。

保険業界に特化した転職エージェント「東京海上日動キャリアサービス」「株式会社保険キャリア」

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また、より広範囲に支援を受けたい場合は以下でもおすすめの転職サイト・エージェントを纏めていますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

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