この記事でわかること

  • 転職サイト・転職エージェントの特徴(ちがい)
  • 非公開求人の定義
  • 求人を非公開とする理由
  • 非公開求人の社名特定方法
  • 非公開求人から社名を特定する手順と実際の様子
  • 社名特定のメリット

私たちが転職活動をする際に利用すべきものには大きく分けて

  • 転職エージェント
  • 転職サイト

の2種類があります。

セイジさん、初歩の質問でごめんなさい(汗) 転職エージェントと転職サイトってどう違うんですか?
いえいえ。これから転職活動をしようと考えている方なら最初に知っておくべき事柄ですから、説明しておくべきですね。

転職サイト・転職エージェントの特徴(ちがい)

それぞれの特徴は、次のとおりです。


転職サイト

転職サイトはWEB登録すると、サイト内に掲載された転職求人を検索してその内容を閲覧できます。

また気に入った求人があれば応募もできます。ただし運営会社は基本、ネット上の情報提供にとどめているのみで人的支援などはありません。

 

転職エージェント

対する転職エージェントはWEBから登録すると、エージェントから電話があり、後日エージェントのオフィスで面談をしてその後、実際に希望に合った求人(会社)をご紹介いただけ、応募するかどうかを決めることができます。またキャリアコンサルタントや、転職コンシェルジュなどの専任の担当者が、内定が出るまで支援・サポートしてくれます。今では転職後も一定期間、面談による相談やフォロー(定着支援・後方支援)を行ってくれるところも増えてきました。

詳しくは関連記事をご参照ください。

 

ちなみに私が当時、転職を意識しだした(まだ転職しない、急がないと考えていた)頃は、

・リクナビNEXT
・イーキャリアFA
・転職はエン転職コンサルタント

の3つのサイトを中心に情報を集めていました。イーキャリアFA、転職はエン転職コンサルタントについては担当者に会わなくてもネット上で、大量の求人を閲覧することができました。

今、私も転職サイト、転職エージェントの公式ホームページにアクセスして、ザっと見てきたのですが、これも初歩なのかな? 公開求人と非公開求人って何ですか?
いい質問ですね! 公開求人と非公開求人について説明していきます。

 

公開求人・非公開求人とは

公開求人

公開求人とは、すべての情報が明示、記載されていて世間一般、公に告知されている求人のことです。

  • ハローワーク内端末で閲覧できる求人
  • 転職情報誌の求人
  • 求人広告

が公開求人にあたります。

公開求人は、なるべく多くの人材から選考してさまざまな経験やスキル、強み、幅広い知識を持つ人材を獲得したいときに有効です。

非公開求人

非公開求人はその逆で、

  • 求人を出している会社がどこなのかわからない
  • 求人を出していることすら知られることのない

求人です。

ということは、非公開求人には2段階あるということですか?
そうですね。求人を出している会社がわからない求人というのはいわゆる社名非公表の求人で、社名を伏せた状態で募集要項が公開されている求人です。

これは主に、転職サイト・転職エージェントの公式ホームページに掲載されています。

求人を出していることすら知られることのない求人というのは、人材紹介会社が企業採用担当者から直接オファーを受けて、完全シークレット・水面下で採用活動を行う求人です。

転職エージェントやスカウトサービスの担当者は登録している人のなかでスキル、経験、人物像に合致する理想的かつ有用な人材をピックアップし、マッチングをしていきます。

ですので、ネット上はおろか、社内の人ですら知らない可能性もあります。

よくわかりましたけど、どうして求人を非公開にする必要があるのですか?
その理由については次章で詳しく、お伝えしていきます。

 

求人をなぜ非公開とするのか?

もしかして非公開求人でスパイの募集をかけている企業があるとかそういうわけではないですよね?
まさか、そんなことは絶対にないです!(笑)

 

非公開なのは主に転職エージェントの求人

転職エージェントの正社員求人のなかにはもちろん公開求人もありますが、比率でいえば非公開求人のほうがウエイトは高く、圧倒的に多いのです。

転職エージェントは企業から報酬を受け取る代わりに、有用な人材をピックアップ、マッチングしていきます。

もちろん各企業の人事部、採用担当者は、

  • より有能な人材
  • 切磋琢磨していける人材

要は仕事ができる人を正社員として高待遇で迎えたいと考えています。そのため相当の対価や報酬を支払ってでも転職エージェントやスカウトサービスを活用するのです。

実はそんな企業からの高い要望を叶えなければならない転職エージェント・スカウトサービスも戦略上、活用しているのが非公開求人なのです。
企業・転職エージェント・スカウトサービスすべてに求人を非公開とするメリットがあるのですね。
まずは企業のメリットからお伝えしていきます。

 

企業が求人を非公開とするメリット

1.応募が殺到しないようにできる

企業はできるだけ有能な人材を確保するために、応募条件や待遇を高く設定し募集を行います。しかし手厚すぎる待遇や企業のビッグネームにつられて募集要項の応募条件から程遠い応募者らがこぞって集まってくると大変です。

許容を凌ぐほどのたくさんの応募があったからといって、一人ひとりをないがしろにするわけにはいきません。採用担当者は応募書類に目を通し精査する作業に膨大な時間と労力をとられることになります。

書類選考に時間がかかった結果、有用な人材をみすみすライバル他社へ入社させてしまい、チャンスを逃すことだってあります。

2.企業戦略を悟られない

新規事業やプロジェクトの案件に絡み、専門性が高い人材が欲しい場合、募集要項でなんとなく企業戦略が、透けて見えてしまうことが多々あります。増強しようとする人数で、新規プロジェクトの規模までもがライバル企業(競合他社)の分析でバレてしまうことも。

ライバル企業を出し抜き、差を付けようとするためには「隠匿性」はとても重要な要素になります。

3.社内でも極秘、秘密裏に進めたい事情がある

もちろんライバル企業だけではなく、社内でも隠匿や配慮が必要な場合もあります。

・外部からの管理職の招致

その部署に大きな動揺をもたらすことがあります。また、

・経営陣の交代

などで社内の雰囲気がガラリと変わってしまう場合もありますので、事前にわかってしまうと、抵抗勢力(保守派など)から阻止する動きが出てくる場合もあり、それが業績ダウンにもつながりかねません。

経営陣としては社内で噂が立たないよう、話題にならないよう、秘密裏に人材募集し、内定を出し、混乱を招かずに進めたいという思惑があり、完全シークレットの非公開求人は、そのニーズを満たしているといえます。

また前項でも説明したとおり、極秘プロジェクトに関連した求人は社内からの情報漏洩なども防ぐため完全シークレットの非公開求人で人材を募集することが望ましいのです。

敵を欺くにはまず味方からですね…。

次は転職エージェント・スカウトサービスのメリットです。

 

転職エージェント・スカウトサービスが非公開とするメリット

1.求職者の登録を促せる

気になる求人があるのに社名がわからなければ、手も足も出ません。

となれば選択肢は「登録する」の一択ということになります。そのようにして転職エージェント・スカウトサービスは支援する求職者をゲットしていきます。

2.手柄の横取りを防げる

転職エージェント・スカウトサービスのライバルはもちろん、同業者です。ライバルに手の内を見せてしまうと手柄を横取りされる可能性があります。

モラルやマナー的にこのようなことはないのでしょうけど、同業者が公開求人で社名を確認し「いい人材がいますよ」とアプローチすることも考えられます。

義理堅い企業ならいいのですが、なかなかマッチングが成立しないとしびれをきらしていた場合は履歴書などを見て面接をセッティングするでしょう。

このように転職エージェント・スカウトサービスにとっても、非公開求人は

  • 求職者を引き寄せられる
  • ライバルから身を守れる

効果的ツールというわけです。

ここまで解説いただいて非公開求人の有用性は十分わかったんですけど、たった1社の非公開求人の社名を知りたいからといって手当たり次第に人材紹介会社に登録するのはちょっと違うと思うんです。
なるほど…。
転職を考えている段階、登録はまだ、でも非公開求人が見たいという人はたくさんいると思うのですが、何かいい方法はありません?
あります! 詳しくは次章で解説していきます。

 

非公開求人の社名は特定できる!

 


「隠されると余計に知りたくなってしまうのが人間の性」というものです。繰り返しのアナウンスになりますが、非公開求人の社名を特定することは可能です。

今となれば懐かしくいい思い出ですが、私も社名非公表の非公開求人を見て、社名が特定できれば、求人意欲が高い企業はどこなのかがわかり、その気になれば個人的に応募することもできるのにと歯がゆい思いをしていました。

そして当時、社名がいくら非公開になっていても次の手順で、あっさりとわかってしまうことが多いというのを実は発見していたのです。

Google検索で非公開求人の社名を突き止める具体的な手順

  1. 会社概要の事業内容・会社の特徴などを確認する
  2. 会社概要の1文をコピーする
  3. コピーした文章をGoogleで検索する
  4. かなり高い確率で同じ文章が検索にヒットする
  5. 公開になっていた会社の公式サイトであることが多く、社名が特定できた

このようにGoogle検索を利用すると、正社員非公開求人の社名はカンタンに特定することができました。

社名を載せない理由はさまざまですが、おそらくもともと非公開にする必要性が薄かったなどの場合は基本、ガードが甘く特定しやすかったのだと思います。しかし今はどうなのでしょう?

これよりGoogle検索で実行する非公開求人の社名の特定について、2019年現在はどうなっているのか、アップデートしていきます。

 

社名非公表の非公開求人から社名を突き止める具体的方法

 


1.会社概要を読んで社名特定できるか試みる

社名特定のカギを握るのは、募集要項の<会社情報>の一部分である会社概要です。社名がかぶることは全国規模でなら起こり得ますが、会社概要は1社1社違います。業種や職務内容、工場名なども…。

まずはその募集要項のなかにある会社概要を読んで、心当たりを考えてみるのです

転職を考えるときは

・経験のある同業への転職
・未経験業界や異業種への転職

に二分され、前者であれば同業者、競合他社はだいたい把握しているでしょう。会社概要を読むだけで数社、なんとなくですが心当たりが思い浮かぶのではないでしょうか。

思い浮かばなければ次に進みます。

2.業種と地域を確認し可能なかぎり絞りこむ

会社概要を読んで心当たりがなければ、求人のなかに書かれている業種や地域をピックアップしましょう。

3.業種×地域×キーワードをGoogle検索でググる

いわゆる「ググれ!」です。企業は人を雇うために求人を出すため、すべて包み隠すわけにはいきません。

先述したとおり非公開の程度が薄く、ガードが甘い求人なら、会社概要などは自社コーポレートサイトからコピペされそのまま転載している可能性が高いです

会社概要の一例

  • 設立年月日
  • 本社所在地
  • 企業理念
  • 業務内容
  • 資本金
  • 従業員数

まずは求人の会社概要のなかからよさげなキーワードを探してみるのです。

キーワードですけど、何でもいいんですか?
会社概要のなかには特徴やクセの強そうな固有名詞や文章が必ず1つはあるはずです。それを探し出して検索窓にコピペします。

各社募集要項の内容のバラツキを嫌い、整合性や完成度の高い文章を好む人材紹介会社などは既定のフォーマットを用意しており、会社概要の部分はそれに合わせ短文化、簡潔なものに変更されていきます。

また非公開の程度が少し高い場合、検索などでカンタンに特定されないよう工夫されているでしょう。

変更・工夫の過程を経てもなお特徴やクセの強いキーワードは、重要な固有名詞としてきちんと残されているはずですから、意識して見ていくとわかるでしょう

業種と地域と選び抜いたキーワードをGoogle検索でググると、非公開求人を出している企業のコーポレートサイトか過去の公開求人などがヒットし出てくると思います。

4.GoogleMAPの活用もアリ

マップですからいうまでもなく地域だけで特定する方法です。運がよければ非公開求人の

  • 勤務地(地名まで載っている場合)
  • 工場名(○○工場)
  • 施設名(○○〇〇研究所)
  • 最寄り駅 ○○バス停留所「△△△」下車×分

などの記載をそのままMAPの検索窓にペーストし結果表示させてみると、見事に特定できてしまうこともあります。

その地名にオフィスビルや工場が1つしかない場合もありますし、オフィスビルや工場、施設のところに社名が載っている場合もあります。最寄り駅が書かれていたら、その周辺をくまなく探してみると、ピンポイントで絞り込める可能性だってあります。

目ぼしい企業が確定したら、コーポレートサイト(企業ホームページ)で答え合わせをしましょう。

でも似たような企業が複数、検索結果として出てくる場合もありますよね? そのようなときはどうすべきですか?
それはそれでラッキーだと、私は考えます。

5.複数の企業が出てきたときはそこで終了する

業種×地域×キーワードで絞り込んだ結果、複数の企業がヒットし、いずれも求人募集中だった。でも肝心な社名非公表求人を出した企業がどこなのか特定できない。

そんなときはもうこれ以上、絞り込むのはやめましょう。その理由は、

・どの企業も転職希望を満たしている可能性がある
・年収や条件を書き出し比較・ランキング化できる

からです。

さてここからは実際に、非公開求人から社名を特定してみようと思います。

 

実際に正社員非公開求人から社名を特定してみた

 

まず実際に「会社名非公開」と検索窓に入れてGoogle検索し、会社名が非公開となっている求人を出してみます。
ホントだ。Google検索で非公開求人が出てくるんですね…。
ちなみに企業名非公開でも出てきます。

 


もってこいの正社員求人が出てきました! 半導体製造業は特定のハードルが比較的低い案件です。日本には半導体製造工場はそう多くありませんし、その多くは上場した有名企業である可能性が高いからです。


募集要項をくまなくチェックするつもりでしたがすぐに目についてしまったため、せっかくですので特徴の強そうなキーワードを先にピックアップしておきます。

LEDプリントヘッドのコア部品であるLEDチップ

固有名詞だと

  • LEDプリントヘッド
  • LEDチップ
  • コア部品

になり、これらは特殊な製品であると容易に想像できます。この情報から高い確率で推察することもできると考えますが、ここは手順どおり業種または地域を確認します。

募集要項によると地域は群馬県で、勤務地は高崎市でした。業種はこの場合半導体製造とします。そしてキーワードはLEDプリントヘッドとし、検索してみると、


まだ完全特定はできないのですが、候補といいますか、もう社名が書かれているサイトリンクも見えていますね。

その会社で決まりじゃないの?
そうですね。おそらくその会社と思います。


しかし今回、勤務地に刮目するとLED統括工場(群馬県高崎市)という表記があります。実はこれが最強の特徴的キーワードだったのです。

つまりは『LED統括工場』がカギでした


画像のとおり、特定成功です!

実はLED統括工場というのは工場の名称そのものでした。LED関連商品の生産を行う工場だそうです。社名非公表でもこのようにキーワードで、企業特定がしやすいのです。

すごーい! こんなにカンタンなわけ?
次はソフトウェア求人を見てみましょう。

ソフトウェアの求人は半導体製造工場と比べても事業所は星の数ほどあり、しかも流動性が高いため常に、人員を募集しています。そのため特定難易度は正直、高めになります。しかしその分、いろいろなサイトに求人を出していることも多く、検索でヒットする確率は上がります。


ソフトウェアのなかでも求人が多いWebデザイナー。しかも勤務地は東京都です。この2つのワードだけであれば難易度は高く特定はできません。そこで特徴やクセが強そうなキーワードや固有名詞を探します。

社内プランナー、データサイエンティスト、なんとなく弱い感じがします。ここは賭けですが思いきって、“社内プランナーやデータサイエンティストと連携したクリエイティブ起点の広告戦略と戦術立案“をコピペして検索してみることにします。

あ、会社名が^^


これも特定成功です! このように募集要項のなかから特徴的なキーワードを選び、検索してみると、カンタンに見つけることができてしまうのです。

上記方法はあくまでも、一例です。しかし選定したキーワードを駆使すれば、社名特定成功に至ることは十分おわかりいただけたと思います。

ちなみにですがコーポレートサイトの正社員中途採用ページにも同様の記載がありました。


コーポレートサイトや企業ホームページの文章は、検討に検討を重ねて作成されたものでいろいろな用途に使用されているものです。よって非公開求人のキーワードにも共用されていることが必然的に多くなる、少なくないのです。

セイジさん、たしかにいい方法がないか私、聞きましたけど意外と手間ですよね。こうなったら転職エージェントに登録すれば早いのにと思ってしまいました。そこまでして特定するメリットって何かあるのですか?
転職活動に有効なんです。では次章で、説明しましょう。

 

非公開求人の社名特定が転職活動に有効な理由

 

ご指摘のあったとおり、すぐにでも転職したいという方は転職エージェントを利用したほうがやはり手っ取り早いです。

しかし今回の方法はどちらかといえば、転職をまだまだ先のことと考えている人向けのテクニックです

転職活動を開始する前に非公開求人から社名の特定を行うことで、いろいろなことがわかるため、ぜひとも実践いただきたいのです

非公開求人の社名特定でわかること

  • どのような企業が求人を出しているか
  • 自分が希望する勤務地ではどのくらい求人が出ているか
  • 各社が求めるスキルのレベルはどの程度か
  • 年収はどれくらいが現実的か

これだけのことがわかるのは、大きなメリットです。

これらの情報を日頃から見ておくと、実際に転職活動を本格化させたときに、

  • どのレベルの会社を狙えるか
  • どれくらいの頻度で良い求人が出てくるか

を見極めることができ、転職に失敗しにくくなります

転職失敗事例①

思ったよりも早く転職でき喜んだものの、よく吟味せず入った転職先で待ち受けていたのは、前職時よりも格段、ダウンすることになった職場環境でした。

悪質な転職エージェントは、難なく内定が降りそうな求人をわざと勧め、さっさと転職させようとします。

転職失敗事例②

何の予備知識もなく、いきなり転職エージェントを利用しキャリアドバイザーのいうことを鵜呑みにした結果、入社した会社が債務超過で倒産寸前でした。

事前に学習しておかないと、うまく乗せられた挙句、適当な会社に放り込まれることがあります。

このように情報を制しておくと転職エージェントの支援が、本当に自分のためを思って動いてくれているものか、転職エージェントもしくは担当者の手柄のために動いているものかも判断でき、流されず冷静に対応できます。

結果、満足のいく転職ができるでしょう。

 

まとめ

上記方法で事前にしっかりと学習しておくことで、失敗を回避でき、本当に希望する企業に入社することができるでしょう。

この地味といえる作業が1カ月後、3カ月後、半年後と、自分への大きな糧となり返ってくるはずです!