アパレル業界の動向・年収・大手企業の調査・比較【2017年度】

今回は、2017年の最新版としてアパレル業界の動向と転職・就職に役立つアドバイスを紹介していきたいと思います。

アパレル業界の基本情報

衣食住の衣、私たちの生活には欠かせない、なくてはならないものである洋服。洋服を次々と生み出し、世に送り出しているのがアパレル業界です。

そもそも、アパレルというのは英語であり、apparelは、既製服という意味です。

衣服、衣料など呼び方はさまざまですが、ここでは私たちが普段、使っているであろう「洋服」に統一して説明を展開していきたいと思います。

 

アパレル業界の主力3業態

洋服の製造などを行う企業のことをアパレルメーカーといい、洋服を販売する店舗のことをアパレルショップといいます。また、SPAは、洋服の製造から販売までを一貫して手がける製造小売業を指します。

 

密接に関わっている周辺業界・職業

まずは、洋服1枚が完成するまで、どのような業界や職業がかかわっているのか川上からみていきます。

川上

  • デザイナー
  • 繊維業界(天然繊維・合成繊維)
  • 総合商社業界

川中

  • アパレルメーカー
  • 縫製工場

川下

  • SPA(製造小売業)
  • アパレルショップ
  • デパート業界
  • 通信販売業界

メディア

  • ファッション番組
  • ファッション誌

その他

  • イベント会社
  • モデル
  • スタイリスト

 

素材=川上 製造=川中 小売=川下

アパレル業界や繊維業界を目指している方は、上記のように、業界用語で川上~川中~川下という表現があるということを覚えておくといいでしょう。

 

ここ近年の一連の流れと勢力

アパレル業界において、かつては、「GAP」や「リミテッドストア」を代表とするカジュアルSPAが台頭していました。しかし、2000年代半ば以降、これら2社の勢力は弱まっています。

その一因となったのが、「ZARA」や「H&M」といったファストファッション系企業の急成長です。

ファストファッション系企業は、ハイブランド各社がシーズンごとに発表するトレンドや流行を即座に取り入れ、お手頃な値段で提供しています。

この流れとは別に、新しいベーシック衣料を提案し、国内で着々と勢力を拡大したあと、海外に進出し、世界のアパレル業界地図に影響を与えだしたのがユニクロブランドを展開する「ファーストリテイリング」です。

また、国内においては、10代女性や手軽にファッションを楽しみたい消費者に圧倒的な支持を得ている「しまむら」の存在を忘れてはなりません。

アパレル業界を目指す方は、日本未上陸のファストファッションブランド「プライマーク」についても予備知識として知っておきたいところです。

そんななか、これからのアパレル業界に大きな影響があるのでは? と思えるニュースが入ってきました。

米ギャップ、3年で200店閉鎖

“今後3年間に傘下のGAPとバナナリパブリックの約200店を閉鎖すると発表した。一方で廉価チェーンのオールドネイビー、スポーツ衣料のアスリータについては同期間に約270店開く。”

https://www.nikkei.com/article/DGXLASGN06H2P_X00C17A9000000/

このギャップによるスクラップアンドビルド手法による再編が日本のアパレル業界にどう影響を及ぼすか動向を見守りたいところです。

そんなアパレル業界の市場規模ですが、矢野経済研究所は “2015 年の国内アパレル総小売市場規模は前年比 99.8%の 9兆3609億円、婦人服、ベビー・子供服は不振、紳士服は微増”とプレスリリースで公表しています。

また、アパレル業界の主要企業10社(後述)の社員の状況については、平均年齢は41歳、平均勤続年数は12.4年、平均年収は628万円となっています。

 

アパレル業界 ~今後の展望~

昨年、お伝えしていたアパレル業界の今後の動向のカギは『海外進出』と『通信販売の強化』でした。詳細は2016年版をご確認ください。

アパレル業界の新たなるキーワードとして提案したいのは、いろいろな意味での『参入』です。

 

アパレル企業の参入

ユニクロは、マタニティー衣料分野に参入し4商品の販売を開始しています。オンワードホールディングスは、「食」をテーマにした通販サイト「オンワード・マルシェ」を立ち上げています。

 

アパレル業界への参入

アパレル業界各社が全体的に苦境に立たされているなか、アパレル業界に参入する企業も目立ちます。

もともとアパレル業界と関わりがある繊維企業ですが、東レ、東洋紡、クラボウ、旭化成が「スマート衣料」分野に参入・参入表明しています。

また、ダイエットやトレーニングでおなじみのRIZAPが「ジーンズメイト」や「堀田丸正」などアパレル・繊維7社をすでに子会社化していて、そのうち2社の黒字転換に成功させています。

家具・インテリア大手のニトリホールディングスの似鳥会長も今年初め、アパレル業界への参入に「チャンスがあれば」と言及しています。

各社の参入によって、アパレル業界がどのような化学反応を起こすのか、注目したいところです。

 

アパレル業界の主要企業及び年収一覧(各社有価証券報告書より抜粋)

各社の年収一覧

  • ファーストリテイリング 764万円
  • しまむら 593万円
  • ワールド 625万円
  • 青山商事(洋服の青山) 490万円
  • オンワードホールディングス(23区・組曲) 898万円
  • アダストリア(GLOBAL WORK) 432万円
  • ワコールホールディングス 641万円
  • AOKIホールディングス 723万円
  • TSIホールディングス(BOSCH・JILLSTUART) 561万円
  • グンゼ 548万円

アパレル業界主要企業10社(上記)の平均年収は628万円でした。詳細は、下図を参照ください。

 

アパレル業界を代表する企業の基本情報

ファーストリテイリング

ファーストリテイリングは、日本を代表するアパレル企業であり、「UNIQLO(ユニクロ)」「GU(ジーユー)」「Theory(セオリー)」などのブランド展開によって日本のカジュアル業界を牽引しています。

基幹ブランドであるユニクロでは、合成繊維業界トップの東レと提携し、「エアリズム」「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」といった高機能衣料を展開しています。

基本情報

  • 売上収益:1兆7864億7300万円
  • 営業利益:1272億9200万円
  • 社員数:1131名
  • 平均年齢:37.3歳
  • 平均勤続年数:4.3年
  • 平均年収:7,644,000円

 

 

しまむら

しまむらは、「ファッションセンターしまむら」「Avail(アベイル)」「Birthday(バースデイ)」などを展開しているアパレル企業です。

2017年2月20日現在、全国にて、しまむら1365店、アベイル301店、バースデイ240店など、2000を超えるしまむらグループの店舗が営業中です。

基本情報

  • 売上高:5654億6900万円
  • 経常利益:500億7900万円
  • 社員数:2487名
  • 平均年齢:40.1歳
  • 平均勤続年数:13.4年
  • 平均年収:5,939,000円

 

 

ワールド

ワールドは、「UNTITLED(アンタイトル)」「HUSHUSH(ハッシュアッシュ)」など多数のブランドを展開しているアパレル企業です。

婦人服に強みを持つ同社ですが、「TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)」などメンズブランドも販売しています。

主に駅ビルやショッピングセンターに出店しているのが大きな特徴です。

基本情報

  • 売上収益: 2575億3700万円
  • 営業利益:144億6300万円
  • 社員数:1141名
  • 平均年齢:43.4歳
  • 平均勤続年数:14.7年
  • 平均年収:6,250,316円

 

参考文献

  • 株式会社ファーストリテイリング第55期有価証券報告書
  • 株式会社しまむら第64期有価証券報告書
  • 株式会社ワールド第59期有価証券報告書
  • 日経業界地図 2018年版 日本経済新聞出版社
  • NIKKEI BUSINESS グローバル経営の教科書 日経BPムック
  • 図解入門業界研究最新アパレル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版] 岩崎剛幸著 秀和システム

 

転職・就職へのアドバイス

未経験でアパレル業界への転職・就職を考えている方は、まずは先入観をなくし、自分の適性は何か、何を学ぶべきかを確かめるところからはじめるといいようです。

洋服のデザイナーとして、ビジネスを仕掛ける側として、活躍したいのであれば、服飾系の学校に通い、必要な知識を学ぶことが就職への近道なのかもしれません。

  • 自分が好きな洋服をつくりたい
  • 自分が好きな洋服を売りたい

と思うだけで入れるほど、アパレル業界は甘くはありません。

  • ひらめきやアイデアをどれだけビジュアルに起こせるか
  • 洋服が素材から完成品になるまでの流れやコスト
  • 素材について(特長・機能・目的用途など)

これらは、アパレル業界で必要とされる知識のほんの一部です。

ここ近年、アパレル業界では即戦力を期待して採用活動を行っており、これまでに専門的な知識を得てきたか、技術教育を受けてきたか、が評価基準となっているとのことです。

今は、服飾系の学校もビジネスに重きをおいたカリキュラムを展開しているところや、海外に対応できるように環境を整備するところもあります。

海外を舞台にグローバルに活躍をしたい方は語学ができ堪能でなければ何も始まりません。ビジネス英語や中国語、フランス語といった第二外国語を習得し自身の強みにしたいものです。

アパレル業界が必要とする人物像についてですが、

  • ポジティブであること
  • 笑顔が自然と出ること

そして何よりも、

  • 洋服が好きでたまらないこと

これらを満たした方が採用されやすいでしょう。

おすすめの転職サイト・エージェントは以下で詳しく説明していますので、併せてご確認頂けますと幸いです。

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